2022/05/31

北澤 嘉章さん
BNI 誉
(名古屋南)
カテゴリー:弁護士(相続)

令和2年に弁護士法人北澤総合法律事務所を設立、代表弁護士。愛知県弁護士会所属。相続業務を中心に、「町弁」として弁護活動に励んでいる。BNIチャプターでは、イベントコーディネーター、メンバーシップ委員を経て、現書記兼会計を務める。

2022年4〜6月の3カ月間、BNIジャパンでは『マスターコネクターキャンペーン』を実施している。このキャンペーンはBNIジャパン全体で「より多くのビジターをBNIに招待し、BNIを知ってもらうこと」にフォーカスする期間であり、昨年度は15,395名を超えるビジターをお招きした。

キャンペーン初月である4月の単月で1位に輝いたのは、BNI名古屋南の「誉」に在籍している北澤嘉章さんである。今期、書記兼会計も務めている。北澤さんがひと月で招待した人数はなんと15名、それも同日に全員を呼んだのだ。今回は「ひとりBOD(※)をしよう!」と決意し、成果を叩き出したのだが、その背景にはチャプターへの感謝と愛、そして誇りがあった。

※BOD:ビジネス・オープン・デイの略。多くのビジターを招待してBNIを知ってもらうことにフォーカスしたミーティングのこと。

BNIに加入後、価値観が大きく変わる

北澤さんがBNIに加入したのは、弁護士として3年ほど経てからのことだった。実務経験をしっかり積んだタイミングで、次のフェーズとして人脈拡大を図る目的だったが、手にしたのはそれだけではなかった。

「BNIの経験はすべて勉強になっていまして、加入後にいろいろな価値観が変わったなと思います。異業種だからこそ別業界の知識も得られますし、弁護士業界と別業界の常識の差や、成功している人の考え方や行動を目の前で見られることも学びです。また、折に触れ、先輩方に人として、経営者として大切なことなどを教えていただけます。本当にBNIに参加してよかったと思っています」

書記兼会計の今期は特に、メインプレゼンターのティーアップに力を注ぎたいと、入念な準備を毎週行っている。そして、よりリーダーシップを発揮し、チャプターに貢献しようと、ビジター招待にも力を注いでいるのだ。

常日頃からの信頼関係がモノを言う

北澤さんにビジター招待のコツを聞いてみた。

「仲の良い人たちに声をかけました。私は協業関係の人でも、友達のような関係性をつくることを常に意識していまして、信頼関係がある人は快く参加してくれました。改めて思いましたが、日頃から信頼関係を構築してその人数を増やすことは大事ですね。参加してくれたすべての人が『北澤さんが言うんだったら』というスタンスで、中には別の予定を調整してくれた人もいました。

また、人脈の広い人に『友達も誘ってください』と声をかけると本当に誘ってくださるので、それもコツだと思います。もちろん、信頼関係がある前提ですが」

しかし、仲の良い人、友達だから声をかけにくい、ということもあるかもしれない。そのあたりを尋ねてみた。

「私の価値観ですが、利益があるから人とつき合う、という考えで人とつき合うのは嫌なんですね。それだったらつき合いたくないとすら思ってしまう。協業先であってもビジネスありきのつき合いではなく、お互い気が合うから、好きだからつき合う。つき合う時間の中で人柄、プロフェショナル性も理解できますので、お互い仕事が振れる関係性になっていきます。密な関係性を構築しているから、ストレートに『来て』と声をかけられます。

それと、『誉』は、仕事の専門性、人柄ともに信頼できる人が揃っていて、自信を持って紹介できますので、『誉』にビジター参加すると、質の高い人たちとつながることができます、と言えます。自分のチャプターを誇りに思っているからこそ、自信を持てる。これは大きいですね」

Givers Gain ®️のコアバリューが浸透しているメンバーとつながる価値

北澤さんが招待したビジターの中で、当日にメンバーと商談が成立したケースがあったという。

「車を売りたいビジターが、中古車販売メンバーのウィークリープレゼンを聞いてつながりたいとなりました。メンバーが迅速丁寧な対応をしてくれたので、その日に契約が成立。ビジターにもメンバーにも感謝されて、嬉しかったです。

こうしたことが起きるのがビジター参加の価値でもありますし、プロフェッショナルでGivers Gain®️の精神がある人が取引先だということも大きな価値だと思います」

BNIのコアバリューであり、世界中のBNIメンバーの合言葉にもなっている「Givers Gain®️」という共通認識があればこそのエピソードだ。

『誉』を質・量ともに、名古屋で1番のチャプターへ

最後に今後の目標を伺った。

「あまりメンバーに伝えられていないのですが、私は誉チャプターがとても好きなので、ずっと関わっていきたいと思っています。少なくとも名古屋で一番メンバー数の多いチャプター、誰もが憧れる、メンバーの質が高いチャプターになるように関与していけたらと思っています」

 

文=国場みの

2022/05/24

ジョン・ルーカスさん
BNI 杜の都
(仙台青葉)
カテゴリー:エンターテイメント

1979年、バハマ生まれのジャマイカ育ち。来日して20年以上。ジャマイカ観光親善大使、宮城県角田市PR大使、全国13会場のゴスペル教室講師兼ディレクター。「ゴスペル×ボイストレーニング×語学教室」という新しいスタイルの『ONLINE GOSPEL COLLEGE』を主宰。国内外の音楽イベント、自身のコンサートやライブなどシンガーとしても活躍。音楽と語学をかけ合わせた事業を展開中。         

                                                     

実は、公式テーマソングの母国語バージョンがあるのは、世界77カ国の中でも日本だけ。日本語バージョンの誕生がどれだけ異例のことか、おわかりいただけるだろうか。

「『Better Together』を日本語で、日本のメンバーに、日本の人たちに届けたい!」

というジョンさんの強い想いが周囲の人の心を動かし、現実となったのだが、物語のはじまりは3年前に遡る。そんなジョンさんのマイBNIストーリーをお聞きした。 

Givers Gain®️を体現するメンバーを通してBNIと出会う

BNIとの出会いは、大阪でミュージカルに出演する際に、共通の知り合いを通じて大阪のBNIメンバーを紹介してもらったところから始まる。弁護士業のメンバーはジョンさんの活動を応援してくれ、客席の1/3を埋め尽くすほどの人数を動員してくれるなど、折にふれジョンさんを気にかけてくれた。

想いを行動で示す実行力と影響力のすごさ、人間的な深さに感銘を受けたジョンさんは「貢献したい、仲間になりたい」と思い、大阪でBNIへの入会を決意する。

しかし、大きな外的変化が起きた。2020年から大々的に始まったコロナ禍。状況を鑑み、本拠地である仙台に帰省することにし、入会も断念することとなった。

仙台でBNIと再会、『Better Together』に感銘を受ける

一旦はBNIへの道が断ち切られたが、諦めてはいなかった。月日は経ち2021年、仙台でBNI立ち上げの知らせを受ける。発起人であるBNI仙台青葉の中村優紀ディレクターコンサルタント(以下、DC)を紹介され、話をすることになった。中村DCの想いに共感したジョンさんは、「中村さんが立ち上げるBNIに参加したい!」と、立ち上げ中のチャプター「杜の都」に参画、2021年12月に発足を果たした。ところが、ひとつの不安を抱えていた。

「BNIの中にあるビジネスに対して、ミュージシャンとしての私は、一体、どのような貢献ができるのだろうか。私はここにいていいのだろうか、と悩みました」

そんな気持ちを払拭する出来事が起きた。2022年1月開催の『ナショナルネットワーキングデー』に参加した際に2022年公式テーマソングを初めて聴き、そのシンガーがアメリカのBNIメンバーであることを知る。

「楽曲、メッセージそのものにとても感動しましたし、こういう貢献の仕方があるんだ! と驚きました。このメッセージを日本語で、日本のメンバーに、日本のみなさんに私の歌声で届けたい! と強く思いました」

この想いを早速、中村DCに打ち明ける。すると翌日、中村DCがBNIジャパンの大野ナショナルディレクターに提案し、4月開催の『ナショナルカンファレンス』までに作ろうという話に展開した。

誕生した珠玉の作品

ジョンさんの想いに共感したスペシャリストが次々に結集。どの人も、ジョンさんが信頼を置いている専門家ばかりだ。タイトスケジュールの中、誰もが最高のパフォーマンスで取り組み、作品が完成されていく。そんな中、とりわけ苦心したのは日本語訳である。

「長く日本に住んでいますが、日本語の繊細なニュアンスを日本人同様には表現できません。そこで、専門家の方にご協力をいただき、その方と何度も歌詞を練り直しました。それこそ10パターンもあります」

こうして誕生したのが、冒頭で紹介した2022年4月19日にYouTubeで公開されたミュージックビデオだ。

ここまででも素敵なエピソードだが、この物語はここで終わらない。

国境を越えた同志が作曲を担当していた! 

YouTubeで公開すると、すぐにアメリカ在住の音楽仲間であるTIPPINGさんからメッセージが届いた。ジョンさんはTIPPINGさんと東日本大震災の際に、日本を元気にするためにチャリティコンサートを開催した同志ともいえる仲間でもあった。

「彼から『僕が作曲したんだよ』とメッセージが飛んできて、『えっ!! えっ!!』と驚きすぎて、すぐには言葉の意味を理解できませんでした」

なんとTIPPINGさんも、アメリカでBNIメンバーとして活躍していたのだ。偶然という言葉では片付けられない運命を感じる縁にジョンさんは深い感動を覚えた。

今だからこそ『Better Together』を多くの人に届けたい

インタビューも終盤になり、ジョンさんは“ぜひとも伝えたい想い”を語り始めた。

「『Better Together』のメッセージは普遍的ですが、今だからこそ届けたいメッセージです。『困難なときをともに乗り越え、新しい未来を築いていく』。このメッセージをBNIメンバーだけでなく、多くの日本の方々に届けたいと心から願っています。

来日以来、私は完全に日本にfall in loveしました。ここが私の居場所だと思っています。だから、海外との架け橋として日本にどんどん貢献していきたいし、歌や20年来の英語指導などの自分のスキルをBNIにすべてgiveしていきたいです」

日本語バージョンを聴いた方はもう一度、まだの方はぜひ一度、聴いて、大切な人にシェアしてほしい。BNIがテーマにしている根幹に、人と人との関係の本質に触れられるだろう。ジョンさんはじめ、多くの人たちの熱い想いに触れられるはずだ。

 

2022年BNI公式テーマソング『Better Together』(日本語バージョン):

 

2022年BNI公式テーマソング『Better Together』(英語バージョン):

 

文=国場みの

2022/05/17

【地域から感謝される組織を後世に残せるという魅力】

坪井達也さん
エグゼクティブディレクター
BNI三重

 

BNI三重のエグゼクティブディレクター(以下、ED)坪井達也さんは、現役メンバー* 兼 EDという全国でもあまり例のないスタイルで活動している。

2009年3月、現在もチャプターメンバーである「金シャチBNI」を名古屋で立ち上げ、同年9月にディレクターに就任。2010年、BNI名古屋のエリアディレクターに就任し、翌2011年には三重県でフランチャイズをスタート。BNIと出会って15年目*の坪井さんにいろいろなお話を伺った。
(* 2022年5月現在)
 

フランチャイズを始めた動機

2009年に金シャチを立ち上げたとき、まだフランチャイズ制度が始まっていなかったと思います。2010年にフランチャイズ制度を知り、私は三重県津市に住んでいまして、三重県にBNIがあったほうが事業者は助かると思ったのと、新たな自分のビジネスにもできるかなと思ったのでスタートしました。

EDになっても、メンバー活動を続ける理由

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2022/05/10

BNIは2022年5月現在、世界で1万以上のチャプターが活動している。日本だけでも約300のチャプターがある。
しかし、アイヴァン・マイズナー博士がBNIを始めた当初は、20チャプターほどしかなかったという。では「どのようにBNIをここまで成長させたのか」について、アイヴァン・マイズナー博士のブログから紹介していこう。

今回の内容は「アイヴァン・マイズナー博士の軌跡」を知るためのものではない。アイヴァン・マイズナー博士のストーリーから「BNIをどのように活用できるのか」ひいては「どのようにビジネスを拡大していけるのか」を考えるきっかけやヒントにすることが目的である。

――――――――――

 

1975年の大ヒット映画「ジョーズ」で、アメリカ北東部の小さな避暑地で警察署長を務めるマーティン・ブロディが初めて間近でそのホホジロザメを見たときに、映画史に残る名セリフのひとつを口にしました。サメを見るやいなや、彼はゆっくりと操舵室に後ずさりし、クイント船長に向かって言うのです。「もっと大きな船が必要だ」と。

これは、典型的な「ブロディ・モーメント」です。つまり現在持っているリソースは、求めている結果を得るために、もはや通用しないものであることを、ショックではあるがはっきりとわかる瞬間のこと。

私のブロディ・モーメントが、どのように起きたかをお話したいと思いますが、もっとも重要なことは私の話を読みながら、「あなた自身」のブロディ・モーメントについて考えてみることです。自分のブロディ・モーメントを理解することは、自らのモチベーションについて考え、起業を成功させるために役立ちますから。

私のブロディ・モーメントは、1985年の終わりに、計画していたわけでもなく、特に頑張ろうとしたわけでもなく、はからずもBNI?で20のチャプターを立ち上げたときに訪れました。“ビジネスコミュニティ”というものにピンときたのです。

「なぜ」BNIなのか

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文=名城政也

2022/05/02

2022年4月11日「BNIナショナルカンファレンス」がオンラインにて開催された。2020年からオンラインとなり、今回は3度目のオンライン開催となる。今やBNIの定例会やトレーニングにおいてもオンラインが主流となっているおり、BNIは常に変化しながら前進している。

今年のナショナルカンファレンスでは、大野ナショナルディレクターの講演にアイヴァン・マイズナー博士の講演、ビデオコンテストの優秀賞発表などが行われた。新型コロナウイルスの影響を乗り越え、さらに進化したBNI。今回も参加者にとって学びの多い時間になったのではないだろうか。

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文=名城政也