ビジネスに直観の余地はあるのか?

2021/10/14

「ビジネスに直観を取り入れる余地はありますか?」。

この問いに私はこう答えます「ええ、もちろん」と。 数十年前の私はそう思っていなかったのですが、数年前から私は考えを改め、直観はビジネスツールの1つになり得ると信じています。

直観の定義は、「理性に頼らず、真実や事実を直接認識すること、即座に理解すること、または何かを鋭く素早く洞察すること」です。

数年前に読んだSFの本に、社会の中で本能的に物事を理解していると思われる「直観者」の話が出てきました。 本能的に物事を理解しているように見える人たちのことです。

このSF中で、直観は当初は驚異的な能力だと考えられていましたが、実際には自分の専門知識に基づいて素早く事実を収集し、データを分析し、可能性を予見する技術を身につけていただけだということが判明します。

確かにその本の内容はSFでしたが、私の心に強く響く言葉がありました。この本の内容は、結果的に上記の直観の定義とは全く相反するものです。つまり、“直観者”とは本能的に問題を理解するのではなく、特定の分野で何年も積んだ経験をもとに、素早く推論を行なう人、ということでした。 現実の世界では、コンピュータを使った予測分析がこれにあたるでしょう。

このように直観について考え直してみると、私は自分の分野で経験を積むにつれ、問題を素早く判断し、進むべき方向を「勘」で判断することが得意になっていることに気づきました。 私が「直観」だと思っていたものは、部分的ではありますが、自分が蓄積してきた知識に基づいて状況を素早く判断していたのです。

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人によっては「本能」と思っていても、実は蓄積された知識を素早く応用しただけなのかもしれません。 最近、ある人からある課題についての相談を受けました。私は彼にいくつかのアドバイスをしたのですが、彼は私のアドバイスが的確だったと、そして最後に「本当に勘がするどいですね!」と伝えてきました。正直に言えば多少は本能的な部分もありますが、長年このような状況を目の当たりにしてきたから、素早く判断して解決策を提示できたことが大きかったと思います。そういう部分では彼にとって私は「直観者」のように見えたのです。

経験を積むにつれ、私は自分の直観に従うことを覚えました。直観は絶対的なものではありませんが、当たり前のものとも思っていません。20~30代の頃よりも、今の方がはるかに直観に耳を傾けています。

私たちは誰でも、何かをすべきだと感じながらも、しなかったことがあるのではないでしょうか。それが目の前に現れたとき、振り返ってみると、なぜ自分の直観に従うべきだったのかがはっきりと分かるのです。

私たちの直観は、少なくともこれまでの経験に基づいており、私たちの行動は、それらの経験から状況判断を素早く行なっているのでしょう。 もしかするとそれは超能力かもしれません。でも、私自身は前者だと思っています。