2023/06/27

早川 真さん
BNI アロバトロス
(神戸東)
カテゴリー:動画撮影・映像制作

テレビ番組・CM・映像制作38年。(有)ハイブリッド代表取締役。プロデューサー・作家。テレビ番組では、第47回ギャラクシー賞報道活動部門奨励賞受賞。一部上場企業のPR映像から中小企業のWEB動画まで、幅広いジャンルの映像制作を手掛ける。

2022年10月、BNIアルバトロスの第20期が始まった。この期はチャプター10周年を迎える節目でもある。第20期プレジデントの早川真さんは、メンバー全員が「BNIベーシックトレーニング」受講という【オールグラデュエイト達成】を掲げ、見事達成。そして、チャプター史上最高のサンキュー金額を達成した。この快挙の軌跡を伺った。

「人材教育=売上アップ」の原理をチャプター運営に導入

BNIは「生涯学習」を7つのコアバリューに入れているくらい、「学び」を尊ぶ文化があるが、「BNIベーシックトレーニング」までチャプターメンバー全員が受講することは大変珍しく、BNIアルバトロスは学びの意識が高いメンバーが揃っていると言える。早川さんはなぜ、この目標を立てたのか? 2つの理由があった。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2023/06/20

もし誰かに「あなたは、どんな仕事をしているのですか?」と訊かれたら、あなたは、まず何と答えますか?その場で何の言葉も出てこなかったり、簡単に思い浮かばないようであれば、以下を読み進めてください。

誰かにあなたの仕事について訊かれたときは、簡潔で記憶に残るような返答をしっかり準備しておきましょう。平均的な成人の集中力はわずか20秒です。長々と質問に答えてもあまり意味がありません。

ネットワーキングで成功し、可能な限り多くのリファーラルを受け取るためには、話を聞いてくれるすべての人(聞かない人も含めて)に対して、自分のビジネスについて事細かに話す必要があると思っている人が大勢います。同じ部屋にいるすべての人と話すことで、リファーラルも最大限に得られると多くの人が誤解していますが、それは違います。そんなことをしても耳を傾けようとする人たちをを退屈させてしまいますし、情報が多すぎるあまり記憶にすら残せてもらえません。

 

ネットワーキング活動においては、あなたの会社やビジネス、サービスで使える独自の強み(USP:Unique Selling Proposition)を作り出すことに注力しましょう。あなたの独自の強みは、あなたのビジネスの内容を簡潔に要約したもの、キーワードは端的にです。できるだけ相手に関心を持ってもらいながら、簡潔に説明しましょう。それによってあなたのビジネスの内容を理解してもらえますし、さらに聞いている人たちを楽しませ、最後まで話を聞いてもらうことに成功しているわけですから、あなたのことは記憶に残る可能性が高くなるというわけです。

端的で、説得力があり、情報提供できるものに

USPは、「あなたのお仕事は?」という長年にわたって嫌というほど訊かれてきた質問に対する、その人ならではの答えだと、私は考えています。

誰かにあなたの仕事について訊かれたときに、「コンサルタントです」のような月並みな返事をするのは避けましょう。世界中の事業家の半数はそのように答えるでしょうが、それは誰にも何も語ってないのと同じです。

代わりに、「私は中小規模の事業家を対象に、仕事がさばききれないほど多くのクライアントを獲得するためのお手伝いをしています」と言えますよね。これがまさに端的に説得力があり、しっかりと情報が含まれている説明になります。

他に、「私はスポーツ用品店を経営しています」と話した人の例もあります。この方は、お店を利用することによって、お客様が得られるベネフィットについてより詳しく伝えるべきです。「私はチームスポーツに特化したスポーツ用品店を営んでいます。地元にあるほとんどの高校のフットボールチームのユニフォームを揃えていますし、チームに応じた用具一式を大幅な値引き価格と迅速な納品で提供しています」。

USPはビジネスに合わせた内容で作る必要がありますが、単に自分はコンサルタントですとかショップオーナーですと話すより、USPを伝えることでいかに効果的な説明ができるかは理解できますよね。自分の「USP」を表す単語が12語であれ、20語であれ、あなたの返答がぎこちない印象を与えたり、わざとらしく聞こえないように、短くても十分に情報を伝えられるように心掛けましょう。

優れたUSPは、あなたの仕事における唯一無二の価値を他の人が理解できるように作られていることをお忘れなく。USPを伝えることによって、ビジネスネットワーキングのイベントや会合であなたのことをより印象付けられますし、相手に何を伝えるのかしっかりわかっていれば、初対面の人に対して自己紹介するときも安心です。

あなたのUSPは、曖昧なものではなく、誤解を生まないように、端的で、印象良く、ポイントを押さえたものであるべきです。あなたが目指すゴールは会話の扉を開けるものであり、これからビジネスのお付き合いを始めようとする人たちを混乱させるものであってはいけません。人があなたのビジネスについて多くの質問をし、あなたの仕事についての話に心から関心を持ち続けているということは、あなたの独自の強みが優れていることの最大の証です。

あなたのUSPは、ネットワーキングの成果にどのようにつながっていますか?

訳=川崎あゆみ

2023/06/13

2023年4月10日~12日にかけて、BNIナショナルカンファレンスが熊本にて開催された。今回はナショナルカンファレンスの中でどのような内容があったのか、概要について説明していこう。

参加したメンバーはもちろん、当日参加できなかったメンバー、これからBNIを検討している方々も、ぜひ参考にしてほしい。

スタートから大盛り上がりの会場

スタートでは、『大野 真徳』氏(BNIジャパンナショナルディレクター)がカウントダウンと共に登場。

スタンディングオベーションの大きな拍手で会場が一気に盛り上がる。

開会の言葉を経て、BNI 社の都『John Lucas』氏による「better together」も生歌で披露。

続いて、BNI創立者の『アイヴァン・マイズナー』博士のビデオメッセージも流れ、とても豪華で盛り上がりの絶えないスタートとなった。

メンバーシェアストーリ―でBNIの深みを知る

今回のBNIナショナルカンファレンスでは、2名のメンバーシェアストーリーも行われた。

登壇してくれたのは、『山口 真功』さん(東京N.E. BNI TRES STELLAS 実践投資家カテゴリー)と『鈴木 明弥』さん(東京港中央 BNI SR 貿易支援カテゴリー)。

山口さんは「19名から200名になったチャプターのこれまで」について、鈴木さんは「不平等で不公平なBNIの活用方法」について。

それぞれ、自チャプターでの苦労した経験や今の成功に繋がるまでのストーリーをシェアしてくれた。

これらの経験は、参加したメンバーにとって、大きな学びになっただろう。

ビジネスを学ぶメイン講演

メイン講演では、ケンズカフェを創業した『氏家 健治』氏が登壇した。

テーマは「倒産寸前からの大逆転劇」。

1998年に創業したケンズカフェ東京の、これまでの歴史、苦労した経験を解説してくれた。

一時は倒産寸前まで陥ったケンズカフェ東京を軌道に乗せた「価格の秘密」や「商品の売り出し方」など、経営者にとって魅力的な内容だったのではないだろうか。

氏家氏の講演は大きく「挫折、挑戦、価格設定、特化、挑戦、展開」に分かれており、とても文章だけで収めきることはできない。

ナショナルカンファレンスで実際に講演を聞いたメンバーは、ビジネスを飛躍的に拡大するため、ビジネスを軌道にのせるための、大きな参考となったのではないだろうか。。

お昼休憩ではブース出店や同時通訳も!

ここまでの流れを経て、一度お昼の休憩に入る。

食事を楽しむと共に、メンバー同士の交流も行われた。

そのなかで特徴的だったのは、同時通訳可能レシーバーの貸し出しだ。

今回のナショナルカンファレンスでは、海外から、台湾・香港・ベトナムのBNIメンバーも参加している。

休憩中に海外のBNIメンバーと繋がり、ビジネスの発展に役立てられたメンバーもいるだろう。

普段繋がりにくい海外のメンバーと実際に会って話せる機会があるのも、ナショナルカンファレンスの大きなメリットだと言える。

ビデオコンテスト受賞者発表

午後の部では、ビデオコンテストの受賞者が発表された。

受賞者は、以下のとおりだ。

【Web部門】

  • 第5位『鈴木 崇司』(知多・名古屋EAST BNI Paradise 行動コミュニケーションカテゴリ)
  • 第4位『野瀬 千春』福岡博多 BNIおいさ プロボーラー(企業PR)カテゴリ)
  • 第3位『高野 了輔』(東京N.E. BNI ETOILE 畑から届ける日本茶ソムリエカテゴリ)
  • 第2位『増田 聡』(大阪シティセントラル BNI シャングリラ 土木工事カテゴリ)
  • 第1位『木元 陽介』(東京港中央 BNI Rising-J 女性経営者向け映像制作カテゴリ)

【SNS部門】

  • 第3位『竹尾 純子』(福岡博多 不動産カテゴリ)
  • 第2位『増田 聡』(大阪シティセントラル BNIシャングリラ 土木工事カテゴリ)
  • 第1位『高野 了輔』(東京N.E. BNI ETOILE 畑から届ける日本茶ソムリエカテゴリ)

当日は、受賞者と同じチャプターのメンバーも多く参加していたため、沢山の声援や拍手が贈られた。同じチャプターのメンバーとして、誇りに感じたメンバーもいたことだろう。

受賞者には大野ナショナルディレクターより記念品が贈られた。

ナショナルカンファレンスでしか聞けないディレクター対談

ナショナルカンファレンスのなかで、とくに特別な機会と言えるのが、ディレクター同士の対談ではないだろうか。

大野ナショナルディレクターと海外のナショナルディレクターとの対談が行われたのだ。

日本のBNIと海外のBNIの違いや歴史、様々なディレクター目線から考えるBNIについての内容を聴けるのは、とても貴重な機会だ。

ディレクター陣の対談を参考に、より深くBNIを知り、活用するきっかけ、そして、海外と繋がるきっかけの参考になったはずだ。

ナショナルカンファレンス2023でしか味わえないBNI体験

今回は、約6時間にも及ぶBNIナショナルカンファレンスの中から、いくつかの内容をピックアップして紹介した。

しかし、今回紹介した内容は、ナショナルカンファレンス2023のごく一部でしかない。参加メンバーの楽しみや学びとなった部分は、数えきれないほどある。

ぜひ今回参加できなかったメンバーも、次回のナショナルカンファレンスに参加してみてほしい。

普段のBNIでは学べない、ナショナルカンファレンスという特別な機会が、BNIを通したビジネスの飛躍に、必ず役に立つはずだ。

文=名城政也

2023/06/06

ビジネス・ネットワーキングにおいて成功するためには、リファーラルを得るまでに時間がかかるということを理解していることが重要です。BNI®では、「リファーラル曲線」と呼ぶ概念を用いて、ネットワーキングパートナーからリファーラルを受け取るには、時間がかかるということを伝えています。あなたについて全く知らない人が、あなたのことを誰かに紹介してくれるなんていうことはあり得ません。あなたが自分の属するネットワークからのリファーラルを求める前に、ビジネス上の信頼関係を構築するために時間を投資する必要があります。

私の著書「Work Your Network With The 4Cs」の中で、共著者のオウディ・アブチャクラ博士と私は、4つのCのそれぞれがネットワーク内で生まれるリファーラルの質と量にどのように作用するのかについてお伝えしています。私たちは、Credibility(クレディビリティ)、Competence(コンピテンス)、Clarity(クラリティ)、Connectivity(コネクティビティ)がリファーラル曲線にどのように影響を与えるのかについて意見を交わしあっており、今後のブログの中でもそれぞれのCについて触れていきます。

最初は、リファーラルの数はまだ少なく、じわじわと発生し始めます。信頼度曲線が「信頼度分岐点」に達した時点から全てが変わり始めます。

上記グラフ内の赤いXが信頼度曲線の交わる「信頼度分岐点」

この交わる点は、一度このレベルに達するとその後の曲線の描き方が変わる分岐点を示しています。あなたに対する信頼が完全なものになったとき、多くのリファーラルが、あなたの方に流れ始め、信頼度分岐点に達した後は、曲線は一気に上向きになります。あなた自身やあなたのビジネス、サービス、商品に対して、周囲の人々から信頼を得られていないうちは、多くのリファーラルは得られないということをこのリファーラル曲線は示しています。

量と質

興味深いことに、リファーラルのもそうですが、についても同じことがいえます。あなたを信頼しているネットワーキングパートナーは、その信頼をもってあなたのことを他の人に紹介し、より質の高いリファーラルを提供してくれるようになります。

あなたの業種が何であれ、人があなたのビジネススキルを十分信頼できるようになり、誰かをあなたに紹介しても自分自身の評判が傷つくことがないと確信できるまでには時間がかかるでしょう。

考えてみてください。紹介する相手が、きちんと仕事をしてくれるということがわかるまで、自分の最も大切にしているお客様を紹介したいとは誰も思いませんよね。

ネットワーキンググループのメンバーが、あなたが本当のプロフェッショナルかどうかを見極めようとすることはよくあることです。あなたが自分のビジネスにおいてどれほど優れているのかを知るために、時にはあなたの商品を使ったり、サービスを利用したりもするでしょう。メンバーがそれぞれが繋がっている人たちにあなたのことを自信を持って紹介するために、それは本当に大切なことなのです。これによって信頼度分岐点に早く達することが可能になります。

信頼を得ること

多くのプロフェッショナルは、見込みのあるリファーラル・パートナーや、あるいはネットワーキング仲間との間で行われるビジネスの結果が、その後のリファーラルをより多く生み出すということを理解しています。彼らは、こう考えています。「この人は、私の友人であり、自分と同じネットワーキング組織に属している仲間である。私は、この仲間のために良い仕事をしたいと思う」と。

私はこのことを、数年前、カリフォルニア州のロサンゼルスで家を購入したときに学びました。

この家を建てるにあたって多くの業者の方々に関わっていただきましたが、その多くは、BNIのメンバーでした。ただ私が住んでいた地域には、ある分野において依頼できるBNIメンバーがいなかったため、1人だけBNIのメンバーではない専門業者にお願いしました。

後になってBNIメンバーの業者の1人から聞いたことですが、そのBNIメンバーではない業者さんが、「どうしてみんな、この仕事にそんながむしゃらなんだ?誰も彼もどうしてそこまで熱心にやれるんだ?」と尋ねたのだそうです。メンバーの1人が「いや実は、これは、BNIという組織の創立者からの仕事なんだよ。ここでいい仕事をすれば、彼が他の人たちに僕たちを紹介してくれるだろう?」と答えたそうです。まさにその通り。私は、みなさんを他の人に紹介しました。

信頼度分岐点のグラフから学べる大切なことは、あなたが人脈の中で信頼を築けていないのであれば、多くのリファーラルを望んではいけないということです。すでに人脈の中で、信頼を築いているのであれば、質の高いリファーラルが時間とともに絶え間なく、もたらされることを期待していいでしょう。他の人があなたを信頼しているかどうかは非常に大切なことであることを覚えておいてください。

あなたは信頼度分岐点に達した後、ネットワーキングパートナーからのリファーラルが増えた経験はありますか?

訳=川崎あゆみ