2022/02/08

近年「DX」への重要性が高まってきている。しかし、そもそもDXとは何か、何から始めればいいかわからない経営者もいるのではないだろうか。またDXとは大企業だけが行なうものと思っているかもしれないが、むしろ中小企業にこそDX化を進めていかなければ生き残れない。そこで今回のビジネスブースタープログラムでは、DXとは何かを学ぶ入門編として開催した。

DXってなに

DXとは「Digital-Transformation」の略であり、2004年にスウェーデン・ウメオ大学のストルターマン教授が提唱した。そこで伝えられたのは「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念だ。英語表記ではTransformation(変形・変質)はXと表記することが多いためDXと呼ばれている。ただ、時代の流れは早い。定義もかなり進化し、2018年に経済産業省が定義化したDXはより詳しく、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスをモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」としている。

DXとデジタル化の違い

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2022/02/01

BNIは2022年2月現在、日本国内では290以上ものチャプターが存在し、近接する複数のチャプターが集まってリージョンと呼ばれるグループになる。そうした大きなグループを運営するエグゼクティブディレクターが存在し、彼らはBNIナショナルオフィスとリージョンを運営する“フランチャイズ契約を交わしている”のである。つまり、BNIとはコンビニや大手チェーン店舗の運営のように、フランチャイズ事業なのだ。

ただ、BNIにおけるフランチャイズは他のフランチャイズとは少々毛色が違う。フランチャイズオーナーとして最大の“顧客”とはチャプターメンバーに他ならない。彼らのビジネスが最大限に生かされる“チーム”を作ること、つまりメンバーのビジネスをサポートすることが、BNI事業の中心になる。ビジネスが上手く回っているチャプターは外から見れば魅力的に映り、結果的にメンバー数の増大につながり、フランチャイズ事業としての成功につながっていくのだ。そうなるまでは時間がかかるが、そうなったとき、フランチャイズオーナーとして地域から見られる目は計り知れないものがある。何故なら数百人もの地域の事業者をまとめ上げている存在であるからだ。

そして、そういう存在であればあるほど、オーナーとしての振る舞い方はより清廉さを求められ、オーナーとして清廉な姿勢が成長を遂げれば「How can I help you?(あなたのお役に立てることはありませんか?)」という言葉が自然に口をついて出てくるようになる。BNIは世界中に1,200以上のリージョンがあり、それだけフランチャイズオーナーが存在し、76ヵ国 28万人以上のビジネスパーソンが昨年1年間だけで2兆円を超えるビジネスを展開している。数字が示しているように、BNIは既に世界中でブランディングされ、成功しているビジネスモデルなのだ。そして成功を収めるには“高潔な人間力”が必要になっていく。

BNIは決して一人でできる事業ではない。多くの人の手助けと共感があってこそ成立するビジネスだ。目先の投資で完遂されるビジネスではない。地域のことを考える視点が必要になってくる。理想的なオーナーとして考えられるのは、

 

≫起業家マインドを持っている

≫継続的な成長の意欲が高い

≫新しい学びへの意欲が高い

≫BNIのブランドを受け入れる心がある

≫チャプターやリージョンのリーダーをまとめる統率力

≫BNIを上手く伝えるプレゼン力

≫地域に幅広い人脈を持つ

≫地域貢献の気持ちが強い

≫既にその地域で一目置かれる人望を持っている

≫BNIの収入に頼らずに別の収入で生活基盤がある

 

もし皆さんの周りに思い当たる人がいるならば、是非BNIのフランチャイズを勧めてほしい。学歴も男女差も年齢も関係ない。地元の人たちを支えたいという純粋な心を持つ人こそがフランチャイズ事業=エグゼクティブディレクターへの道となる。

 

BNIフランチャイズの公式サイト

2022/01/25

前田龍央さん
BNI Ark
(福井)
カテゴリー:写真家育成プロデュース

1980年2月15日福井市生まれ。羽水高校から日本写真映像専門学校にて写真を学ぶ。大阪の写真ギャラリーでアルバイトをしつつ、フリーランスのカメラマンとして活動。ギャラリー運営を経て2009年にフリーカメラマンとして福井で活動。

写真家をサポートするビジネス

今、結婚式を挙げないカップルは約50%いるという。パンデミックが影を落とし、ウェディング業界には大変革が起きている。その中で業界と共にカメラマンのビジネスにつながる新しいアイデアを誕生させた。そのきっかけは、メンバー同士で行なう「1to1」というシステムからだった。

1980年代の日本ほど活力のある時代はなかった。ビジネスにアートが加わり、高いセンスを持って世界を席巻していた。その空気に憧れて写真の世界に飛び込んだが、そこで出会った同級生・浅田政志氏の限りないセンスに惚れ込んで、写真家をサポートする喜びがビジネスとなっていた。

2009年に地元に帰り、同級生がチャプターを立ち上げる時期と独立を考える時期が合致して、BNI Arkの立ち上げメンバーになる。もちろんカテゴリーは「写真」。だが、紹介をもらえる仕事と自分がやりたい仕事に乖離もあった。「写真という大きなカテゴリーでは、メンバーも紹介先を絞り切れなかったですし、なによりも自分の足場が固まり切っていなかったと感じたんです」。一旦退会して足場固めの1年半を過ごす。

紹介の出にくいカテゴリーに

1年半後に戻り、カテゴリーを変更する。「写真家育成プロデュース」である。かつて浅田政志氏のサポートをしていた経験をBNIという仕組みを使って今のビジネスにつなげていくために。ただ、初見ではどのような人脈の紹介をすればいいかがわかりにくい。「あえて紹介の出にくいカテゴリー名にしたんです」。

その理由はこうだ。前田さんにとってBNIの仕組みで一番ビジネスにつながっているのがトレーニングだという。マーケティングプログラムに何よりも興味を惹かれており、学んだことを自社で実践していくことでビジネスの拡大につながっているからだそうだ。チャプター運営をサポートするアンバサダーの役割を務めているのもその理由から。「一旦辞める前もトレーニングにはほぼ参加していました。マーケティングの仕組みとしての行動原理や行動心理が散りばめられていて、それを体系的に学ぶことの面白さはずっと感じていたんです。アンバサダーになるためのトレーニングも一般のメンバーでは味わえない面白さがありましたしね」。

1to1の中で生まれた結婚指針書

さて、パンデミックですべてが変わり、ビジネスは止まったが、BNIでは「1to1」と呼ばれる1対1で話す取り組みがある。写真は人生の記念日に撮影することが多い。ウェディングもまさにそう。ただ、そういった人たちとのビジネスがまだ成立していない状況もあり、改めて信頼構築の観点で1to1行なった。そうした雑談の中で生まれたのが、二人のこれからの人生を描いていく「結婚指針書」だった。

結婚式を挙げるということは、一つの目標に対して二人の共同作業を行なうことでもあり、お互いをより深く知る時間にもなっている。式までは挙げないが、それでもこれからの二人が仲睦まじく暮らしていくために、そうした時間は必要ではないか、そうした思いが「結婚指針書」という形になった。「これは自分の実体験でもあったのですが、指針書を作ることで相手の生きざまが見えてくるんです。それを見ることで、自分もどう生きていくかを決めていけるわけです」。

家族に寄り添う写真を全国で

ワークブックで共通点を見出し、自分たちの歴史や価値観を書きだして、人に見せてもいい言葉に書き換え、未来に対して二人で言葉を選び、お互いの約束事を書く。入籍日に写真を撮ってその言葉と一緒に玄関やリビングに飾ることで、ケンカしたり悩んだりしたときに振り返るツールになる。そこに家族が増えたり記念になる写真が添えられると、より家族の絆は高まっていく。「家族の変化のときに写真家は寄り添えると思うんです」。人生の節目に“ファミリーフォトグラファー”として家族に寄与する。全国の写真家・ウェディング事業者とタイアップすれば、この流れはより大きくなる。

「このサービスは式を挙げないからなおさら必要になるツールだと思いますし、LGBTQの方など公的に認められないけれど自分たちで誓い合えるツールにもなると思うんです。指針書を作るセミナーもやってみたり、全国のBNIメンバーとも連携できれば各エリアに一人の結婚指針書フォトグラファーとしてそのエリアでビジネスになるのでは、と思います」

2022/01/18

BNIでは、2022年、「より多くのメンバーのサクセスストーリーをシェアしてもらう」ことを目標にしています。メンバー同士がお互いに相手のビジネスにおける目標や人生の夢を知り、お互いに成功の手助けをすることで、一人ひとりのサクセスストーリーが生まれ、そのサクセスストーリーは本人が思っている以上に大きなパワーを持ち、周囲にポジティブな影響を与えていきます。

今回のブログでは、BNI創立者兼チーフ・ビジョナリー・オフィサーであるアイヴァン・マイズナー博士のブログからビジネスにおけるストーリーテリングの効果についてご紹介します。

ビジネスにおけるストーリーテリング

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2022/01/13

BNIメンバーの皆様、あけましておめでとうございます。

BNIジャパンにとって2021年は飛躍の年でした。メンバー数が1万2000人を突破し、アメリカ(7万人)・インド(4万人)・フランス(1万9000人)に次ぐ世界で4番目の規模にまで成長しました。メンバー数を増やすことだけが目的ではありませんが、ある意味成長の指標として大きなマイルストーンになりました。

このパンデミックでメンバー数が大きく減少した国もありました。その中でも日本のメンバー数が増えたのは、メンバーの皆様やリージョンそしてナショナルオフィスが「どう変化に対応するか」を全員で共有できたからだと感じています。途中でチャプターミーティングをオンラインから対面に戻せそうな状況もありましたが、グラハムCEOの「メンバーを右往左往させてしまうのは一番良くない」という言葉に、ナショナルオフィスとしてメンバーの皆様の環境変化をどれだけ少なくするか、ということに心を配り、有効な選択肢としてオンラインを貫きました。

オンラインとオフラインを交互にすることは、メンバーの皆様のパフォーマンス低下を招きます。パフォーマンスが落ちればビジター数やビジネスにも影響します。かつて私もイギリスでメンバーとして活動しており、リーダーシップチームも経験しました。だからこそ、リーダーシップチームにとってチャプターをまとめやすくするにはどうしたらいいのか、ということも併せて考えられたと思います。こういう時こそトップダウン方式が有効です。世界ではメンバーの経験のないナショナルディレクターもいるため、チャプター単位で決めさせることも多く、現場が混乱した、という話も聞きました。

翻って日本では、この期間にまだBNIがなかった地域で多くのチャプターが誕生しました。そのほとんどは遠隔地からの多くの方のサポートによってなし得ることができたのです。まさしくオンラインだからできることにフォーカスした結果とも言えるでしょう。この経験は、やがてオフラインに戻ったとき、必ず役に立つはずです。

第6波が訪れ始めている中、もはや以前のようなビジネススタイルでは立ち行かないでしょう。待っていても時間だけが過ぎていきます。メンバーの皆様の業界も、チャプター運営も、これからは変化と進化のスピードをより早めることに意識を向けなければいけないのです。今はzoomでミーティングを行なっていますが、それさえも昔話になって、メタバースの中でチャプターミーティングが行なわれることも遠い未来のことではないでしょう。

時代の流れを先読みすること、そしてそのとき対応できることに注力することが重要です。確かに誰も見たことがない世界を進むわけです。しかし時代の流れはとてつもなく早く、その流れに負けないチャレンジを続けることがイノベーションを起こします。これまでやったことがないことをやるわけですから、失敗もあるでしょう。しかしその失敗を学びの機会と捉えてその意識を全員で揃えることができたらチームとしてより強固なものになります。是非一丸となってBNIを盛り上げていきましょう。

 

2021/12/24

令和3年12月フィリピンを直撃した台風22号による災害で400人近くの死者、強風や洪水で3800棟余りの住宅が倒壊し、10万人近くが避難生活を余儀なくされています。また現地では停電による飲料水不足、通信が不通となっている地域もあり混乱が広がっています。

この度の災害において、JBNインターナショナルは、100万円を上限としたマッチングギフトを実施します。
全国のメンバー、ディレクターからの義援金合計額と同額を寄付することで、BNIジャパンのコミュニティメンバーの志を尊重し、また、一日も早い復旧・復興に向け支援させていただく所存です。

被害に遭われたフィリピンの皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

BNI財団ジャパンでは、今回の災害による被災者及び被災地の復興支援のため、義援金の受け付けを開始しました。

BNIジャパンにおいても広く義援金を募り、支援の輪を広げたいと考えております。
皆様よりお預かりした義援金は、BNIフィリピンへ全額寄付させていただきます。お一人でも多くの方のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

【受付期間】
令和3年12月24日(金)から令和4年1月末まで

2021/12/21

今回は先日開催されたグローバルコンベンション2021の中から、スタンフェルプス氏の講演について、大野真徳代表と各地区のエグゼクティブディレクターによる対談をお送りする。

(O)大野真徳 BNIジャパン代表

(H)法貴礼子 BNI静岡駿河西代表

(T)髙須英治 BNI大阪高槻河北東代表(※2022年4月1日より、リージョン名を「BNI大阪北東」に変更しております)

(M)宮嵜勝己 BNI千葉セントラル代表

顧客体験がビジネスの差別化を生む

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2021/12/14

すべてゼロからのスタート

2021年、BNIが北海道に上陸した。BNI札幌セントラルリージョン・道産子ismが10月15日に記念すべき第1回ミーティングを開始したのだ。

北海道は海を隔てた大地、BNIの存在さえもゼロベースからのスタート。担当ディレクターで税理士の中川雄介さんもBNIの経験ゼロ。何も知らない世界でどうやって立ち上がったのか。

まず、BNIの存在を知ったのは保険会社に勤めている佐々木里さん。同じ会社で本州にいる同僚からBNIのことを耳にする。どういうものかを知るために大阪に飛び、大野ナショナルディレクターに出会うこととなった。フランチャイズ形式であること、そこには可能性しかないと感じたこと。即決だった。ただ、佐々木さんの会社は副業禁止であるために、フランチャイズオーナーとして相談をしたのが中川さんだった。

腑に落ちたBNIのシステム

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2021/12/07

人脈を広げるためには、人を助け、関係を築き、何らかの形で人脈をサポートする方法を学ぶことが必要です。しかし、時には頼まれたことに「No」と言うことも必要です。

 

例えば誰かのチャンスが自分にとって邪魔になっていることがあります。つまり誰かのビジネスプロジェクトが、あなたのビジネスやミッションにそぐわない場合です。このような状況では「No」と言う必要があります。 「No」という言葉は、実際には一語文になります。 私はあまり使いたくない言葉ですが、世の中には私のような人が結構いるのではないでしょうか。

 

誤解しないでいただきたいのですが、必要なときに「No」と言うのは悪いことではありません。 問題は、どうすれば「気にかけていない」と思われないように「No」と言えるかです。

 

ここでは、「No」と言っても、嫌味な感じに思われないための7つの方法をご紹介します。

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2021/11/30

井上朝美さん
BNI フェニックス
(東京新宿)
カテゴリー:建築

1973年大阪府吹田市生まれ。関西学院大学文学部哲学科を卒業後、OA機器販売会社に就職、トップセールスを誇る。2005年に『株式会社アーティスティック』を設立し、大手住宅メーカーの営業サポートを続け、全国の工務店向けのセミナーを手掛けることに。2019年にBNI東京新宿のフェニックスに参加。

 

参加国30か国以上総勢85人が集う「Global Architecture Team」。世界中のクリエイティブな人材が、世界中の建築物を創造する。日本にはない感性を日本で生み出すことも可能なこのグループをまとめ上げる井上朝美さんは当初、英語も堪能ではなかった。ただ一つ、BNIを活用したことで、英語力を上げ、それを実現可能にした。

哲学の道から人生をスタート

大学で学んだのは哲学科。建築の世界とは程遠い場所にいた。事実、建築の道に進む頭など微塵もなかった。一つ、近しいものを上げるとするならば、クリエイティブという言葉かもしれない。「哲学とは物事の本質を導き出す作業であり、何か形となるものを生み出すわけではないですが、広義的にそれはクリエイティブと言えるのではないでしょうか」。ここでの思考法はこの先の人生に大きく影響することになる。

 

卒業後、当時浸透し始めていたCADの販売会社に就職する。やっと建築の世界に近づいたが、建築のことなど素人同然。手法も飛び込み営業。まったく売れなかった。東京事務所に異動になってもまったく売れなかった。「何をしても売れないのなら何もしないでおこうとサボっていました。でもそれも飽きてしまって」。そこで考えた。同僚は売れている。つまり購入する相手はどこかにいるはず。本質はどこにあるのか。これまで営業先で聞いてきた共通のワードを拾い上げ、解決法をまとめてDMで送ったのだ。

 

専門の知識と叩き上げのスキル

効果は抜群で、送った先からことごとく問い合わせがあったのだ。相手が何を求めているのか、何が解決できるのか、とにかく聞いた。わからなければ現場に行き、断られても聞いた。「知らないから聞くんです。そうすれば逆に質問されることもあって、徐々に問題点があぶりだされたんです」。入社して3年目にしてトップセールスとなった。

 

既に一人で会社の利益を半分稼いでいたが、固定給で給料が上がらない。もはや独立も視野に入れていた頃に、導入先から「使えない」とのクレームが。「僕なら使いこなして売れる」。住宅の営業もしたことはなかったが、失うものはない。CADを駆使して売れたことから信頼、かつ自信を得て、CAD販売からCADを使った住宅営業サポートをする事業として独立。それからは12年で4000件というクロージング実績を挙げてきた。そうなると設計の仕方もわかり、セールスのフレーズとパターンも見え、いつしか全国の工務店向けに売れるデザインの講習会を開くまでになった。設計した家の展示場に来場者が750人詰めかけ、住宅セミナー講師としての地位を確立する。

アウフヘーベンが起きるBNI

BNIと出会うのは2019年のこと。かつて一緒に仕事をしていた人が昔以上に“できる営業マン”になっていたことに驚き、理由を聞いたところBNIに参加したことがきっかけだったという。「士業の方と連携すれば哲学的な“アウフヘーベン”(対極と対極が組み合わさり新しいものができること)が起きるんだと直感してすぐに入会しました」。

 

その年のグローバルコンベンションでポーランドに参加したことで、また人生が動き出す。出会ったパリの弁護士からビジター参加を勧められ、その後も数珠つなぎで各国からビジター参加を求められることになったのだ。英語も話せない中、それでも自分のことを話すようになっていくと、徐々にコミュニケーションが取れるようになっていった。そのとき彼らが口にしていたのが「日本で設計をしてみたい」という夢だった。彼らの夢を、もし叶えることができたなら。

 

「フランス人からフランスでたい焼き屋を作ってほしいとオファーをもらったことがきっかけでした。フランスでフランス人に勝てるのは日本人の文化なのだ、と」。日本はこれまで世界中において衣食住の分野で他国文化を取り入れてイノベーションを起こしてきた歴史がある。ただ、住だけは未踏の地。「日本でイノベーションを起こさないか?」。その思いに世界が賛同した。毎月“世界会議”を行ない、コミュニケーションを取ることで英語も理解でき、話せるようになっていった。

根底を流れる本質を見抜く思考

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2021/11/25

BNIは沖縄には必要なマーケティングシステム

日本初とも言えるチャプターが9月9日、沖縄県に誕生した。発足時点でメンバー全員が女性というオンラインチャプター「BNI AMAMIKU(アマミク)」だ。(※男性も参加可能)
ディレクターの及川始乃(もとの)さんは、沖縄リージョンが立ち上がったときから関わり、2021年11月現在も「BNI THANKS」に所属している。

 

税理士としてこれまで女性起業家の財務のサポートはしていたが、マーケティングや人脈構築まではサポートできていないことにもどかしさを感じていた。そのときエグゼクティブディレクターの座間味さんからBNIの立ち上げの話を聞いた。

「今活動していることを広く届けられる、何よりも同じ方向を向く仲間ができると感じました」。

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2021/11/16

今回はラーニングエッジ株式会社代表取締役 清水康一朗氏をお迎えし、BNIジャパンの大野真徳ナショナルディレクターとオンライン対談を行いました。

 

大:今回は「フォロワーが少なくてもSNSで成功するやり方」ということですが、多くの方にとって興味深いテーマだと思います。まずはこのタイトルの説明をお願いします。

 

清:現代社会では、今までのようなマーケティングのやり方や営業活動では上手くいかないのを感じているのではないでしょうか。これからの時代、ソーシャルネットワークによるデータ通信、情報発信によってビジネスの価値が変わっていき、SNSなしでは語れなくなってきます。といっても、これまでSNSをやったことのない人や上手くいっていない人には生きづらい時代というか。仕組みを持てる人には活用できるけど、どこから手を付けていいかわからない話もあるでしょう。そのあたりのことをお話しできればと思っています。

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2021/11/11

オンラインだから可能になった離島でのBNI活動

BNIではオンラインチャプターが次々に立ち上がっている。オンラインチャプターのメリットを挙げるなら、居住地域に関係なく集うことができるということ。2021年5月に立ち上がった「BNIトラベルオンライン(北九州東)」はまさにそれを体現しているといっても過言ではない。メンバーは離島に在住しながらBNI活動を行なっているのだ。

対馬在住が、築城(ついき)順一郎さん(ビジネスカテゴリー:日本一の対馬穴子)、中村公徳さん(ビジネスカテゴリー:対馬レンタカー)、中村和範さん(ビジネスカテゴリー:対馬で焼肉)。壱岐島在住が、住吉節子さん(ビジネスカテゴリー:国産バナナ栽培)。彼らをメンバーに誘い続けていたのは“離島への誘客が生きがい”と、30年以上離島観光を誘客してきた戸田慎一さん(ビジネスカテゴリー:集客アドバイザー)だ。

「彼らとお酒を酌み交わしていながら、ずっとBNIはビジネスチャンスだと思っていたんです。そのときにオンライン化になって築城さんから『やる』と言ってくれて」。

実は対馬は新型コロナ以前から深刻な問題を抱えていた。対馬の目と鼻の先は韓国。韓国からの観光客が毎年のように押し寄せていた。築城さんの店には開店前から50名が並び、中村和範さんの飲食店は365日営業で一日最大350食の昼食を提供していたほど。しかし、2019年の日韓関係悪化により、一気にゼロになってしまったのだ。そのとき日本人観光客を誘客してくれたのが戸田さんだった。そして昨年からの新型コロナとBNIオンライン化。チャプター名が「トラベルオンライン」と銘打つように、福岡を基点に離島観光も含めた“おもてなし”のできるチャプターであるならば、入会しない理由はなかった。

「戸田さんは通販会社も作ってくれて、大変なときに助けてくれたのがBNIでしたから(築城さん)」。

幼馴染ともいえる中村さん兄弟も入会し、離島観光の流れは生まれた。「メンバーにとって1to1が旅行のような感覚になっているんですよ(戸田さん)」。

住吉さんは華やかな世界に憧れ、田舎は嫌だと福岡に出ていった。しかし新聞販売店を営むご主人が「農業をやりたい」という声が上がったとき、一番に考えたのは壱岐島だったという。

「島に産業がないから就職先もない。だから島を離れていってしまうので、それを食い止めたいと、地域再生も含めてスタートしました。ゆくゆくはIターンで訪れる人たちを増やしていきたい思いもあります」。

皮ごと食べられる完全無農薬のバナナは1本1000円という超高級品。だからこそ都会で販売経路を作っていく上でBNI入会は理に適っていた。

あまりハードルと思わないリファーラル

メンバーになるにあたり、必ず躊躇するのが「リファーラルを出せるかどうか」。意外と4人ともその点に関してハードルを感じなかったという。福岡まで船や飛行機で30分~1時間の距離。心理的距離間は感じていない。

 

「例えば旅行会社を使って旅行してくれればリファーラルにもなります(築城さん)」

「対馬に関連する方が福岡に40万人いるとされていますし、そのネットワークを活用しています。でも紹介するにあたってまずは自分で体験することからとしています(中村公徳さん)」。

 

BNIは島外の信頼できる人たちとつながることができる。それが離島の人にとっての最大のベネフィット。

「島にいると経済は島の中だけで回ってしまいがちで、そうなると知識も入ってこないし、視野が狭くなるんです。BNIのシステムを理解していくと、ここは勉強の場であり、新しいことをしたくなる気持ちにさせてくれます(中村公徳さん)」

「Givers Gain®という言葉にはっとして、心惹かれたんです。相手を知ろうと思えば1to1でつながれますし、つながれば仕事が活性化しますし、どの団体よりも仕事に直結して楽しいと感じます(住吉さん)」。

 

海も空も食も素晴らしい壱岐と対馬。それが当たり前だと思っている島内の人にとって、メンバーのそれらを称賛する声はストレートに聞けて、旅行者の言葉より重みがある。

「今はファン作りの段階だと思っています。そうして島の人たちと出会い、その先に“会いに行く旅”になっていってほしいと思っています。離島の旅はストレスケアになりますから(戸田さん)」。

島を知ってもらう、人を知ってもらう、産業を知ってもらう。その先にあるのは、離島であってもビジネスは成長するという未来だ。

地域経済の時計を巻き戻せる仕組み

日本の人口は減少傾向にあり、一極集中と過疎の極端な地域格差も問題視されている。その世界を変えることができるのもBNIかもしれない。

「地域がまちおこしの事業を行なっても、そこには地域ならではの上下関係や人間関係の問題があって上手くいかない事例も多くあります。しかしそこにBNIの仕組みを導入して、世界共通のマーケティングの仕組みを実践すれば、経済は間違いなく回り、どの街でもビジネスが成り立ち、過疎化も無くなっていくのでは、と考えます。ある意味BNIは地域経済の時間を巻き戻せる唯一の仕組みなのではないでしょうか(BNI北九州東 エグゼクティブディレクター 狩野博司さん)」。

2021/10/26

社員の健康に配慮することは、人事管理の課題だけでなく、経営課題であるという考えが近年常識となっています。

社員の健康管理を経営的な視点で考えることが「健康経営」であり、戦略的に社員の健康増進・生産性向上につながる施策を実践することで、組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や企業価値向上につながると期待されます。

今回は株式会社日本健康経営 代表取締役 松本大成さんと、BNIジャパンの大野真徳ナショナルディレクターとのオンライン対談を行い、「ウェルビーイング(well-being)」についてお話ししました。

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2021/10/20

BNIはビジネスにつながる人脈を紹介しあうリファーラルマーケティングの組織だが、社会的役割を果たすためにBNI財団ジャパン™も存在している。主な活動として、中学生・高校生に向けて、仕事をするということやビジネス社会での自分のありかたなどを伝えるプロジェクト「Catch Your Dream」、SDGs活動支援、助成金事業などを手掛けている。その中でも財団を設立したアイヴァン&ベス・マイズナー夫妻が一番実施したかったとされているのが「Business Voice」(以下BV)プロジェクトだ。

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2021/10/14

「ビジネスに直観を取り入れる余地はありますか?」。

この問いに私はこう答えます「ええ、もちろん」と。 数十年前の私はそう思っていなかったのですが、数年前から私は考えを改め、直観はビジネスツールの1つになり得ると信じています。

直観の定義は、「理性に頼らず、真実や事実を直接認識すること、即座に理解すること、または何かを鋭く素早く洞察すること」です。

数年前に読んだSFの本に、社会の中で本能的に物事を理解していると思われる「直観者」の話が出てきました。 本能的に物事を理解しているように見える人たちのことです。

このSF中で、直観は当初は驚異的な能力だと考えられていましたが、実際には自分の専門知識に基づいて素早く事実を収集し、データを分析し、可能性を予見する技術を身につけていただけだということが判明します。

確かにその本の内容はSFでしたが、私の心に強く響く言葉がありました。この本の内容は、結果的に上記の直観の定義とは全く相反するものです。つまり、“直観者”とは本能的に問題を理解するのではなく、特定の分野で何年も積んだ経験をもとに、素早く推論を行なう人、ということでした。 現実の世界では、コンピュータを使った予測分析がこれにあたるでしょう。

このように直観について考え直してみると、私は自分の分野で経験を積むにつれ、問題を素早く判断し、進むべき方向を「勘」で判断することが得意になっていることに気づきました。 私が「直観」だと思っていたものは、部分的ではありますが、自分が蓄積してきた知識に基づいて状況を素早く判断していたのです。

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2021/10/05

2021年8月24日、あの震災から10年が経った今年、東北初のBNIがスタートした。商売繁盛をもたらすとされている、実在した“福の神”にあやかって誕生したオンラインチャプターBNI仙臺四郎オンライン(仙台)。この立ち上げに携わったのは、金シャチBNIのメンバーでもある池田浩二さん。BNI名古屋北のディレクターであり、この立ち上げに際して仙台を訪れたことは一度もない。

チャプターの立ち上げ(ローンチ)ほど難しいものはない。そう言われているが、池田さん自身が2009年に東京以外での初めてとなる「金シャチBNI」立ち上げメンバーの一人であり、これまで数多くのチャプター立ち上げを間近で見てきた。

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2021/09/28

北陸新幹線開業で沸いた石川県金沢市。隣の福井県、そして石川県小松市では既に運営されていたが、ついに金沢市でもBNIがスタートした。“加賀百万石”とも言われてきた前田家の加賀藩。この言葉にちなんで名付けられたオンラインチャプターBNI Milioneオンライン(金沢)。2021年9月3日に発足イベントを迎え、当日は42名でスタートするが、9月28日現在すでに50名を突破。そのくらい勢いが生まれている。

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2021/09/21

近藤 正典さん
BNI コンダクト
(名古屋南)
カテゴリー:飲食店

1973年愛知県春日井市生まれ。2014年に前オーナーから店を買い取り独立。同時にBNIコンダクトに入会。2017年にディレクターコンサルタントに。カテゴリーは【肝料理専門店】

4月21日に長野県松本市にてBNI雷鳥、8月28日に長野市にてBNI竜胆がスタートした。両市のチャプターローンチ(グループの発足)を手掛けたのは、いくつものチャプターローンチに携わってきた、BNIコンダクトのメンバーである近藤正典さんだ。「今回立ち上がったのは、未開拓地域でのチャプターローンチプロジェクトととして仙台・長野・金沢・広島で同時に活動していたからだと思います。他の素晴らしいディレクターと刺激し合い、全国から手伝ってくれるメンバーがいたおかげです」。

ローンチ(発足)を手掛けるのは自身の経験から

近藤さんがディレクターを始めた頃、周囲では3年半も新しいチャプターが立ち上がっていなかった。ことごとく失敗し、気後れしている空気が漂っていたのだ。だからローンチをするためにディレクターになった近藤さんに、周囲は猛反対をする。「むしろ、そういう声が反動になって俄然やる気が出ていたんです」。最初のローンチはたった3ヵ月。以降、ほぼ失敗せずにローンチを手掛け続けている。「ディレクターは新しい出会いしかないんです。それにいろんな社長さんと出会える機会しかありません。これはメンバーだけでは味わえない醍醐味ですよ。それにチームビルディングを学ぶから、それが会社にも生きているんです」。

そこまでローンチにこだわったのは「BNIは飲食店の方に広めたいと思っているからなんです」。独立して居酒屋を始めたと同時にBNIに入会した。「本当に超貧乏だったんです。アパートも車も古く、人脈もない。でも、BNIに出席するなら見栄を張らないとって」。BNIを始めたからには、居酒屋を成長させなければいけない。店が終わって徹夜明けにチャプターミーティングに参加し、その日の昼も夜も働くという生活が続いた。入会半年後にはプレジデントに選ばれた際「時間に投資をしようと、誰よりも早く来て、誰よりも遅く会場を出ることを心掛け、1to1を連続してやっていたんです」。2期連続でプレジデントに選ばれ、招待したビジターは137人。その行動がリファーラルに結び付いていった。それを実感していたからだ。

ただ、無理がたたった。腸閉塞で緊急搬送。3週間の入院を余儀なくされる。「現場を抜けるのが本当に怖かったんです」。実は、この3週間が近藤さんを変えたといっても過言ではない。入院の間、社員たちが頑張って店を盛り上げていたのだ。「お客様から『近藤さんがいなくても大丈夫』と言われて。自分で現場に立ちすぎて、社員の伸びしろを摘んでいたんだ、って」。自分には次のステージがある、会社もBNIも。それに気付かせてくれたのだ。今では6店舗のマネジメントが主な仕事。新規開業も社員が率先して行なっているという。BNIも別の人に委任して裏方に回り、もう一つ上のステージ、ディレクターへの道がスタートしたのだ。そしてローンチの“プロフェッショナル”になった。

チャレンジの先に訪れるものとは?

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2021/09/14

BNI J-ONE
(多摩東)

中野 竜爾さん
1964年東京都武蔵野市生まれ。中野会計事務所代表税理士
カテゴリーは【税理士】から【税理士(法人税・相続税)】へ

宮崎 圭史さん
1967年東京都板橋区生まれ。シャインリンケージ株式会社。
カテゴリーは【生命保険】から【生命保険(資産運用)】へ

篠原 一廣さん
1974年埼玉県蓮田市生まれ。篠原総合法律事務所代表弁護士
カテゴリーは【弁護士】から【法人交通事故専門弁護士】へ

 

2006年、BNIが日本で初めて誕生した。そのときに生まれたBNI J-ONEは、16年経った今も会員数40名以上で活動している。立ち上げたときから今もメンバーでいる中野竜爾さん、宮崎圭史さん、篠原一廣さんにこの16年間の推移とBNIの真髄を聞いた。

人のつながりこそがBNIを大きくする

篠原「別の団体が開催する朝会で大野さんと出会ったんです。『私もこれから新しい朝会を立ち上げるんです』と聞き、参加してみようとは思いました。結構駆け出しの士業の人はこういう会には積極的ですよ。ただ、高額セミナーの一種じゃないだろうな、なんて警戒心はありましたけど(笑)」。

中野「忘れもしません。3月13日に電話があったんです。この時期は確定申告で繁忙期なんですが、この年だけ早く終わったんです。だからいつもは出ない電話に出ることになって。ピンポイントで電話をいただいていて、知り合いの士業の人もいたし、最初は“騙されるなら一緒に”という感じで思ってました(笑)」。

宮崎「既に入会を済ませていた士業の知り合いが勧めてくれたんです。それならばいいのかも、という思いはありました。最初は木曜日でスタートしたのですが、別の朝会が木曜日だったために金曜日に変えてほしい、ということで金曜日になったんです」。

三者三様ではあるが、一つ共通するのは“知っている人が勧めてくれた”ということ。

リーダーシップの一つの解がある

20人でスタートしたJ-ONEはしばらくメンバー数としては小康状態が続く。「少ないからこそ結束力はむしろ強くなっていたと思います(篠原さん)」。そこにターニングポイントが訪れる。渡辺直行さん(現:BNI横浜セントラル・エグゼクティブディレクター)のプレジデント就任だ。「とにかくBNIラブな人で、スーツからシャツ、パンツに至るまで、さらに車もバイクも全部BNIカラーで統一するくらいの人だったんです(中野さん)」。目標達成へのコミットメントがしっかりとしていて、メンバーを鼓舞し、ビジター数、メンバー数は50名へと増加していった。「かといって、強制はしないんです。自分でビジターも招待して、一所懸命取り組んでいたんです。その姿、その熱量に周りが応援しようという空気が生まれたんです(宮崎さん)」。渡辺さんは他人を鼓舞しながら自分も実践する。時には道化を演じ、真面目過ぎず、それでも達成への努力は怠らない。リーダーシップの一つの解がここにある。

何よりもBNI J-ONEのディレクターが、大野真徳ナショナルディレクターだったのだ。日本で一番BNIを知っている人が伝えるからこそ、理解度は高い。「最初からメンバーも運営面もレベルは高かったと思います(宮崎さん)」。全員がBNIに対して腑に落ちると、あとは習慣化していくだけ。「3年目からはBNI自体が日常と化して、夜型だった自分がBNIスタイルに合わせた生活になっていました(篠原さん)」。

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