2025/07/08

奥村 郁子さん
BNI GT(奈良市京都南)
カテゴリー:日本茶販売

ある日、百貨店の催事場で、丁寧に日本茶を淹れる女性の姿が来場者の目を引いていた。隣には、新作の畳を並べる男性。二人は異なる業種ながら、同じ「日本の文化を伝える」という志を持つBNIの仲間だった。

『BNIジャパンビデオコンテスト2025』で3位を受賞した動画(受賞動画はこちら)には、その二人──奥村郁子さんと衣川裕一さん──が交わした、心と心を通わせたリファーラルの物語が描かれていた。この記事では、その舞台裏に迫る。

通販事業の社長に、ビジネス仲間ができた日

奥村さんは、京都で100年以上続く日本茶の会社を継ぐ4代目社長である。主に通信販売を中心に事業を展開しており、経営者として日々多忙を極めていたが、「同じ目線でビジネスの話ができる相手がいない」という悩みを抱えていた。

BNIへの加入を初めて意識したのは、2019年のこと。弁護士をしているご主人から、「経営者になるなら、BNIのような組織に入った方がいい」と勧められたことがきっかけだった。しかしそのときはご縁がまとまらず、加入は見送ることとなった。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2025/07/01

宮坂 拓海(みやさか たくみ)
BNI ETOILE(東京N.E.)
カテゴリー:動画マーケター

 宮坂拓海さんは、現在27歳の若手経営者だ。しかし、その経歴は決して平坦なものではなかった。高校1年で父親を亡くし、シングル家庭で育った経験から福祉の道を志し、介護士として働いた後、映像の力で福祉業界のネガティブなイメージを変えたいという想いから起業した。「人の想いと社会を繋ぐ架け橋になる」それが彼の理念だ。

 今回は、ビデオコンテスト2025で見事2位(受賞動画はこちら)に輝いた宮坂さんへ、仕事、BNI、人生の情熱について伺った。

想いがなければ、人には届かない。想いがあるからこそ、形にしようと動け出せる。

 宮坂さんの事業は、介護士としての現場経験から生まれた強い使命感に根ざしている。福祉学部で学んだ知識を実践に活かすため介護士として働く中で、業界全体の課題を痛感した。「介護業界のネガティブを変えたい」という想いが、映像制作への転換点となった。

 当初は先輩の映像会社に参加していたが、やがて福祉に特化した事業展開の可能性を見出した。「情報発信が行き届いていないマイノリティ業界を、世界とつなぐ」ことを目的に、現在の会社を設立。「人の想いと社会を繋ぐ架け橋になる」という経営理念を掲げている。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=名城政也

2025/05/20

大西 功貴さん
BNI Next Neo(大阪シティNorth)
カテゴリー:解体業

『BNIジャパンビデオコンテスト2025』には、今年も全国のメンバーから多くの応募が寄せられた。その中で、見事1位に輝いたのは、大阪で解体業を営む大西功貴さんだ(受賞動画はこちら)。BNIに加入した初年度から、年商6000万円台から一気に1億円超えを達成。現在も事業は右肩上がりで成長を続けている。

「BNIは、自分たち次第で、いくらでも可能性を広げられる」と語る大西さんの軌跡を紹介しよう。

「社長になる」と決めた中学生が、20代で夢を現実に

中学生の頃から「建築関係で社長になる」と決めていた大西さん。給与が高く、資格取得の機会も多いという理由で、20歳で解体業界に飛び込んだ。業界についての知識はほとんどなかったが、「決めたからには必ずやる」と固い決意を持っていたという。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2025/04/22

中里 迅志さん
BNI TOP(BNI 沖縄)
カテゴリー:みんなに愛され143年、飲まれ続けられた泡盛蔵

中里 陽子さん
BNI SR(BNI 東京港中央)
カテゴリー:泡盛に関わる沖縄物産の販売 

泡盛の伝道師、BNIナショナルカンファレンスのブースに出展

BNIジャパン最大のイベント、「BNIジャパン ナショナルカンファレンス」。2024年は4月に幕張メッセで開催されました。このイベントは、国内外で活躍している方の貴重な講演や、ビジネスに役立つ講演とパネルディスカッション、音楽ステージなど、コンテンツが盛りだくさんの祭典です。

そして、もう一つの目玉はブース出展エリア。日本全国のメンバーは、事前申し込みをするとこのエリアで、自社の商品やサービスをPRすることができます。今回、ブース出展したメンバーに当日の様子や成果などついて伺いました。

お話を伺ったのは、沖縄在住のメンバー、中里迅志(なかざと はやし)さん・陽子さんご夫妻。迅志さんは、創業明治15年の泡盛メーカーである神村酒造の社長、陽子さんも同社で働いています。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2025/04/08

塚本 隼也(つかもと じゅんや)
BNI TRINITY(東京N.E.)
カテゴリー:和太鼓奏者

BNIに入会してわずか1年ながら、活躍の場を大きく広げた塚本 隼也さん。その象徴的な出来事が、2024年の「BNIグローバル・コンベンション」における演奏経験だ。

世界各国のメンバーが集うこのイベントで、日本代表として「ゴッドタレント」に選ばれ、国内外のメンバーとのつながりを深めたことでビジネスの幅も大きく広がった。

そこで今回は、塚本さんがどのようにしてBNIを通じて成長し、チャンスを掴んできたのか、その軌跡を伺った。

和文化を広げたい ― しかし、伝統芸能の壁は厚かった

塚本さんは、和太鼓演奏を通じて「明日から頑張ろう」という前向きな気持ちや活力を伝えることを使命としている。「一種のサービス業かもしれません」と語るように、観客との対話を大切にし、演奏の場を特別な時間にすることを意識している。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

 

文=名城政也

2025/04/01

山口 トオル(やまぐち とおる)
BNI ライトニング(名古屋SE)
カテゴリー:絵本で社会貢献するグラフィックデザイナー

山口トオルさん(以下、山口さん)は、2024年8月に開催された「BNIコネクトプロフィールコンテスト2024」で最優秀プロフィール賞に選ばれたメンバーである。プロフィールの内容が魅力的であることはもちろんだが、活動や人柄そのものに強い魅力を感じた。

今回は、山口さんのBNIとの向き合い方やビジネスへの想いを紹介する。彼のストーリーは、事業の価値を見直す機会にもなるだろう。

絵本を通じてヘアドネーションを広める

「絵本で社会貢献するグラフィックデザイナー」と聞いて、具体的な事業内容をすぐにイメージできる人は多くはないだろう。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=名城政也

2025/03/11

小田原 益広(おだわら ますひろ)
BNI ホワイト(名古屋セントラル)
カテゴリー:洋菓子の製造販売

 小田原 益広さん(以下:小田原さん)はBNI歴10年のベテランメンバーである。そんな小田原さんは、BNIコネクトプロフィールコンテストにて、クレディビリティ賞を受賞した。この賞は、BNIメンバーが自身のプロフィールページを通じて、信頼性や実績をどれだけ効果的に伝えられているかを評価するものである。

 お話を伺ってみると、小さい頃から台所に立つのが好きで、小学生2年生のときにはすでにケーキを作っていたのだそうだ。そんなケーキ作り一筋の小田原さんが、なぜBNIに入会し、さらにはプロフィールにもこだわったのか?小田原さんの核となる想いについて、伝えていく。

この人たちには敵わない。けど、自分も挑戦したい!

 小田原さんにとって、BNIとの出会いは新鮮な驚きの連続だった。知人の紹介でBNIへビジター参加した際、朝から積極的に活動するビジネスパーソンたちの姿に圧倒されたのだという。「こんなに朝早くから活発に動いている人たちには敵わない」と感じたが、それは「自分も挑戦しよう!」という前向きな気持ちへと変化していった。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=名城政也

2025/02/25

石野田 翔平(いしのだ しょうへい)
名古屋セントラル
ディレクターコンサルタント

石野田翔平(以下:石野田さん)は、チャプター立ち上げやディレクターとしての経験を持ち、ビジネスグロースドライブ・キャンペーンでも多くのスポンサーとなるなど、BNIへの貢献が絶えない。

しかしながら、入会当初は異業種交流会に対して懐疑的だったという。では、そんな石野田さんが、なぜここまでBNIに尽力し続けるのか。その背景にある想いを伺った。

リファーラルマーケティングの成功を知っていた

石野田さんは当初、異業種交流会に対して苦手意識を持っていた。そんな中、親友の誘いを受けてBNIにビジターとして参加。当時は「付き合いで顔を出してみよう」程度の気持ちだったという。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=名城政也

2025/02/11

虎岩 雅明エグゼクティブディレクター
BNI 東京BC

2024年12月、東京にまた新しいリージョンが誕生しました。「BNI東京BC」。1年間の立ち上げ期間を経て、このリージョンのオーナーとなり、エグゼクティブディレクター(以下、ED)に就任したのは虎岩雅明(とらいわ まさあき)さん。

虎岩さんは学生時代に起業し、複数の事業を展開するかたわら、各々の好きを事業にする「好業家®(すきぎょうか)」の育成に力を入れてきました。そして、「世の中に新しい価値を生み出す『好業家®』」を輩出する仕組みとしてBNIが最適だと確信し、自らリージョンを立ち上げました。

そんな、「虎さん」の愛称で親しまれる虎岩EDに、お話を伺いました。

BNIの仕組みを活用して「好業家®」を増やす

この度はおめでとうございます! まずはリージョン立ち上げの原点である「好業家®」について教えてください。

ありがとうございます!

「好業家®」とは、自分の好きを仕事にするだけではなく、事業にできる人という感覚が言葉になっています。「好きなことを事業にする」を突き詰めると、今までマーケットがなかったところにマーケットを創造している、ということなんですよね。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2025/01/28

スズキ リナさん
BNI Growth(東京千代田)
カテゴリー:Webコンサルティング

アタマの中身カタチにします®

「みやすい、わかりやすい、管理しやすい」をモットーにWebや印刷物などのブランディングツールを企画から運用まで“まるっと”対応。キーワード選定に強いのが特徴。

Canvaを埋め込み、直感的に伝わるプロフィールで受賞

毎年恒例の「BNIコネクトプロフィールコンテスト」は、2024年で3回を迎えた。北は北海道から南は沖縄までたくさんの応募があり、その中で「ビジュアル賞」に輝いたのは、スズキリナさんだ(スズキリナさんのプロフィールページはこちら)。

リナさんのBNIコネクトプロフィールページは、Canvaを使って直感的かつ深く理解できる工夫が施されている。自分の強みや魅力の見せ方が実に上手い。リナさんのページの作り方はBNIだけの話にとどまらず、自社サイトや、ポートフォリオサイトなどでも応用できるアイデアだ。

本記事では、その具体的なアイデアとともに、リナさんにとってBNIがどのような存在かであるのか、その想いを語ってもらった。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2025/01/14

冨田 顕子(とみた あきこ)
BNI SR(東京港中央)
カテゴリー:ミリオンダラー営業会議

冨田 顕子(以下:冨田さん)さんは、自身でSRチャプターを立ち上げ、ビジネスグロースドライブ・キャンペーンでは最も多くのスポンサーとなった。BNIを通して自身のビジネスも、チャプターも成長させている姿勢は、とても参考になる。

冨田さんのストーリーから、成長の秘訣は冨田さん自身の成長意欲と挑戦心にあると感じられた。BNIメンバーだけではなく、事業を成長させたい経営者すべてにとって、刺激になるのではないだろうか。

「お金持ちになりたい!」稼ぐために保険営業からのスタート

冨田さんのビジネスのきっかけは「お金持ちになりたい」その一心だった。時間に縛られず、稼ぎたいだけ稼げる方法はないか?と模索したところ、冨田さんが導き出した答えは営業マン、あるいは経営者であった。いずれにせよ営業能力が必要だと考えた冨田さんは、ビジネス書や営業の本を読み漁ったそうだ。その中で、保険営業で億を稼いでいるという本を見つけ、当時通っていた大学を退学して、すぐに保険営業の道へと進んだ。

ビジネス成功のために、イニシアチブを握る

今ではSRチャプターに在籍している冨田さんだが、BNI入会当初は損害保険のカテゴリーで別のチャプターに所属していた。しかし、自身のビジネスを円滑に進めるために、BNIをよりうまく使うためには、イニシアチブを握る必要があると考えた冨田さんは、チャプター立ち上げを決意する。その結果、当時の保険カテゴリーでもビジネスが上手くいき始めた。さらに、より事業を効率化させるために、現在の「ミリオンダラー営業会議」というカテゴリーに変更。BNI活動のおかげもあり、新規ビジネスの売上も順調だ。

BNIを続ける理由についても、売上の増加という点が大きい。冨田さんは次のように語った。

 「多くのビジネススクールは広告費だけでも予算の3割を使わなければならないにも関わらず、BNIは紹介だけで売上があがる。紹介のみでここまで売上があがるような組織は、他には知らない。売上があがっているから、退会する理由はない」

自身の成功体験があるからこそ、ビジター招待できる

今回、ビジネスグロースドライブ・キャンペーンでは多くのスポンサーになった冨田さんにビジター招待の秘訣も伺ったが、答えはとてもシンプルである。BNIで売上が上がるからだ。これは、冨田さん自身がBNIで売上を上げられている経験があるからこそ伝えられるものである。自身の経験を通して、BNIで仕事が上手くいくことがわかっているから「やらない理由はない」と誘っているのだ。

ただ、ここで冨田さんのマインドセットについても伝えておきたい。多くのBNIメンバーは「ビジターを誘おう、来てもらおう」と、誘うこと自体が目的になりがちだ。しかし、冨田さんはお困りごとや課題を解決する方法としてBNIを提案している。そうしていくと「来てください」ではなく、反対に「行かせてください」と言われることがあるのだと言う。冨田さん曰く、ビジター招待は、その人がメンバーになるかどうかに関わる重要な第一歩であり、「お誘いする時点から始まっている」そうだ。ただし、これは決して売り込みではない。どのような経営者もぶつかる売上の課題に対しての、最適な提案なのだ。

BNIメンバーの中には、「ぜひ来てください」と、伝えてしまう方もいるだろう。しかし、BNIは招待制で入会審査もあるクローズドなコミュニティである。このコミュニティに参加していただくことは、その人にとっての価値となる。この「BNIという価値の提案」を再考するのも良いかもしれない。

無限大の可能性に挑戦し続ける

今後の目標について、冨田さんは「挑戦し続ける」と語った。自分がチャレンジし続け、それによって周りの人が挑戦できるように自分がそれを証明するのだという。これは、まさに冨田さんのBNIで築いてきたものと同じなのではないだろうか。大学を中退してゼロからビジネスを始め、BNIにおいてもチャプターを立ち上げて成功している姿は、無限大の可能性を示しているといえる。

そして、この冨田さんの考えは、BNIを通じて繋がった多くの経営者への貢献の形でもあるだろう。長いBNIの期間で、冨田さんは数百名の経営者と関わり、SRチャプターがきっかけで人生が変わったり、売上が上がったりしている人を見てきている。このような人が増えているのは、他でもなく、チャプターを立ち上げ、常に前進し続けてきた冨田さんの存在が大きい。

SRチャプターでは「10年後も共にビジネスをするメンバーとして 率直に本音のコミュニケーションで関わります」という理念を掲げている。この理念を遂行するためには、本気でBNIに、そして、事業にコミットしなければならない。冨田さんがBNIで成功できたのは、まさしくすべてに本気で挑戦してきたからこその結果だろう。

文=名城政也

2024/12/31

堀 博貴さん
BNI LAPIS(東京N.E.)
カテゴリー:ミュージックコーディネーター

エンターテイメント、ミュージシャン、音楽家。音楽の持つ力を信じ、クライアントとともに感動と幸福を世界中に広げる未来を創り出す。音楽制作を通じて、社会に価値ある貢献を果たすことを目指している。

音楽を通した社会貢献を高らかに宣言し、ビジョン賞を受賞

2024年の「BNIコネクトプロフィールコンテスト」でビジョン賞を受賞したのは、愛知県在住の堀博貴(ほり ひろき)さんだ(堀博貴さんのプロフィールページはこちら)。堀さんのBNIコネクトプロフィールには、堀さんが音楽を世の中に提供する目的が真っ先に書かれている。

子どもの頃から音楽が好きで、どんな時でも音楽はそばに在った。心の底から愛している音楽。その音楽を「なぜ自分はするのか?」「なんのためにするのか?」。

息を吸うように音楽を奏で、創ってきた堀さんが、BNIとBNIの仲間と出会い、改めて自らに問い、見つけた答えが彼のビジョンである。そこにはどのような物語があるのか、紹介したい。

 

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2024/12/17

かねこ じょーじさん
BNI 手筒(三河東)
カテゴリー:パソコン修理・販売

かねこじょーじさん:ビジョンは「変わっていることを最大の強みとし、自分が好きで得意で出来る事を通じて、頑張った人が頑張っただけ報われる世の中にする」こと。そのために、「常に全力で純情(バカ)をやり、社会にとって唯一無二の存在になる」をミッションに掲げている。

たくさんの「お客様の声」が集まりテスティモニアル賞を受賞

「テスティモニアル」という言葉を聞いたことはあるだろうか? テスティモニアルとは「商品やサービスに関する専門家や使用経験者、有名人などの好意的なコメントや推奨意見」のこと。いわゆる「お客様の声」だ。

2024年に行われた「BNIコネクトプロフィールコンテスト2024」において、テスティモニアル賞を受賞したのは、“パソコンの神様”かねこじょーじさんだ(かねこじょーじさんのプロフィールページはこちら)。じょーじさんのBNIコネクトプロフィールページには、多くのメンバーからの「推薦のことば」が掲載されている。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2024/12/03

リファーラルはあらゆるビジネスの成功に重要な役割を担っています。ビジネスの成長を継続させるためには、リファーラルが継続的に生み出される関係性を構築することが不可欠です。他のリード獲得方法やマーケティング戦略と比較して、リファーラルは、ビジネスをもたらす上ではるかに良い結果を生み出しています。誰かが推薦という形で、あなたのサービスや商品を紹介してくれることで、人脈が販売に結び付く可能性が高くなるのです。

ニールセンが29,000人を対象に行った世界規模の調査によると、回答者の84%が「知り合いからの推薦を望む」と回答しています。実際、これは「次に挙げる広告手段をどの程度信用しますか?」という質問の選択肢の中で一番多く選ばれた回答でした。

リファーラルが生まれる関係構築は、たった一度で終わるものでもなければ、すぐに結果を出せるものでもありません。欲しいリファーラルを得るためには、一度限りの努力によるものではなく、一連のプロセスとして続けるべきです。ネットワーキングは、リファーラルパートナーとの関係を育むための努力とひたむきな取り組みが求められる長期的な投資なのです。

生涯にわたるリファーラルを育むための10の提言

1. リファーラルを中心としたマインドセットを育てる

何よりも重要なことは、ネットワーキングや人脈作りを行う際に、リファーラルを生み出すことに重きを置いたマインドセットを持つことです。

自分の目先の利益にとらわれず他人を手助けすることを優先することで、人の役に立ち手助けすることに重きを置いた関係構築のマインドセットを育むことになります。相手のニーズに注意を払い、目標達成に手を貸せる方法を模索することで、相手が安心してあなたに仕事を紹介できるような信頼を築くことができるのです。

2. 確固たる人間関係を築く

人脈を築くことは、リファーラルを育成するために不可欠です。そのような人脈を築くためには、誠実さ、正直さ、信頼性をもって人と接することが重要です。相手の話にしっかりと耳を傾け、相手に関心を示し、約束を守ることが、確固たる人間関係を育むための重要な鍵になります。人脈を築くには時間を費やすことが必要ですが、そこにつぎ込んだ努力は長い目で見れば確実に報われるということは、私自身の経験が証明しています。

3. ネットワーク内の人を教育する

リファーラルが生まれるプロセスにおいてネットワーク内の人を教育するということは、見落とされがちです。リファーラルを生むためには、ネットワーク内の人にあなたのビジネスとその商品・サービスについてしっかりと伝え、理解してもらうことが重要です。仲間に商品を売り込むということではなく、仲間たちがあなたのビジネスを他の人に紹介するのに必要な知識を身につけることが求められるということです。あなたのビジネスの強みや、どのように役に立てるのかについて、仲間に理解してもらうことで、クライアントや顧客に対して、あなたが提供する価値を効果的に伝えることができます。

仲間たちがあなたのビジネスを理解すればするほど、彼らはあなたのことをより紹介しやすくなります。ネットワーキングにおいては、単にセールスすることに注力するのではなく、セールスチーム(またはリファーラルチーム)を育てるというマインドセットで取り組むことが重要です。

4. 卓越したサービスを提供する

優れたサービスを提供することは、リファーラルを長期的に生み出す上で重要な役割を果たします。卓越したサービスを提供することで、クライアントや顧客はあなたを応援し、あなたのビジネスや提供する価値を信頼し、他の人に紹介してくれるようになります。サービスを提供することは、クライアントや顧客の期待を超え、ニーズを予測し、責任を全うすることなのです。

5. リファーラルを求める

相手との信頼関係を築いたら(それには時間がかかりますが)、紹介をお願いすることが大切です。当然のことのように思えるかもしませんが、多くの経営者は付き合いのある人にリファーラルを求めることを重要視していません。日常的にクライアントや顧客にリファーラルを求めることは、ビジネスの成長にとって有益な手段です。リファーラルを依頼する時は、誰に紹介してもらいたいのか、その理由も具体的に伝えましょう。

意外に聞こえるかもしれませんが、依頼する内容が具体的であればあるほど、クライアントや顧客は、あなたのことを他の人に紹介しやすくなります。

6. リファーラルを提供する

リファーラルを得る一つの方法は、自分からリファーラルを提供することです。あなたが誰かを紹介することで、お互いの人脈の中から新たなつながりが、より速く生み出されるようになります。自ら人の手助けをするというあなたの姿勢を表すことになりますし、さらにその結果としてリファーラルを受けとる可能性も高まるのです。あなたの価値観や基準にあったビジネスを積極的に探して紹介することを習慣としましょう。

7. つながりを保つ

接点を持ち続けることが非常に重要です。ネットワークの仲間を定期的にフォローアップし、つながりを保ちましょう。フォローアップは、Eメールや電話、ソーシャルメディアでの交流、対面でのミーティング、ZoomやSkype通話などを通じて行えます。つながりを保つことで、あなたのビジネスが相手の意識に残るようになりますし、ビジネス上の取引を超えた関係を大切にしていることを示すことにもなります。また、この機会を利用して、ネットワークの仲間に商品やサービス、今後のイベント、ビジネスの最新情報などを知らせることも可能です。

8. ソーシャルメディアを活用する

LinkedIn、Instagram、X(Twitter)、Facebookなどのプラットフォームはすべて、既存の関係を維持するツールとして役に立ち、時に新たな関係を築くための手段として機能します。

ソーシャルメディアを活用することで、潜在顧客やリファーラルパートナーとつながり、価値のあるコンテンツを共有したり、業界に特化したグループに参加したり、最新のニュースやトレンドを把握することができます。コメントに返信したり、投稿に「いいね」をしたり、シェアをしたり、会話を始めるなどフォロワーと交流することが大切です。

9. ネットワーキングイベントに参加する

ネットワーキングイベントへの参加は、人と出会い、関係を築いて育み、リファーラルの可能性を生み出す機会になります。業界に特化したイベント、商工会議所の集まりやビジネス会議など、自分の目標に合ったものを探しましょう。参加する際は、名刺を忘れずに持参し、プロフェッショナルとして相応しい服装を心掛け、あなたのビジネスの価値を簡潔に伝えるエレベーターピッチを用意しておきましょう。

10. 感謝の気持ちを示す

クライアントや顧客を紹介してもらった際は、感謝の気持ちを伝えることが非常に大切です。お礼状を送ったり、品物を贈ったり、商品やサービスの割引を提供するなど、さまざまな形で表すことができます。感謝の気持ちを表すことで、関係が強まり、好印象を残すことで、将来的にさらに多くのリファーラルが得られる可能性が高まります。

このような戦略をあなたのネットワーキング活動に取り入れることで、時間をかけてリファーラルを築くことができ、それが長期的なビジネスの成功と成長につながります。リファーラルの構築は、時間をかけ、努力を重ねる価値があることを忘れず、継続的に取り組むことが求められることを心に留めておきましょう。

訳=川崎あゆみ

2024/11/26

池津 和子さん
エグゼクティブディレクター
BNI 群馬東

2024年9月1日、群馬県に新しいリージョンが発足しました。この新しいリージョン「BNI群馬東」を率いるのは、同日にエグゼクティブディレクター(以下、 ED)に就任された池津和子さんです。池津さんは、1年前の2023年9月1日にフランチャイズチャレンジを開始し、2024年8月末にはリージョン成立条件を達成されました。現在のご心境や、この1年間の思い出、未来に向けてなど、ざっくばらんにお話しを伺いました。

池津さん、改めましてこの度はおめでとうございます! また、お話しを伺えることを楽しみにしておりました。
まずは、現在のご心境をお聞かせいただけますか?

ありがとうございます!
達成したことへの安堵感と、責任感をひしひしと感じています。やっとスタート地点に立ったところですし、リージョンの成功とはメンバーの皆さんが成功していくことだと思いますので、そういう意味で身が引き締まる思いです。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2024/11/19

私の周りにいる人たちは、普段からビジネスにおいてネットワーキングが非常に重要であることを理解しています。しかし、人脈の中の人々との関係を、目的をもって強化しようとする努力をほとんどしていない人が多いことに驚きます。自分のネットワークを構成する人たちと緊密な関係を築く必要があり、同時に相手もまた、あなたと関係構築をする必要があるということは事実です。「うーん、この問題は誰に相談しよう。紹介するのに適した人はどんな人だろう?」と思ったときに、その人たちの頭に真っ先にあなたの名前が思い浮かぶような存在になりたいものです。

さらに努力を続けることで、リファーラルパートナーとなりうる人たちの中で、あなたの存在が際立ち、確実に記憶に残るようになります。ネットワーキング仲間として、印象に残る価値を提供できることに焦点を絞りましょう。たとえプライベートな人間関係ではなくビジネスネットワーキングであっても、人は自分を助けてくれる人に好意を持つということを知っておくことはことが大切です。あなたが誰かの役に立てば、今度はその人があなたの役に立ちたいと思うようになりますから。

率先して行動する

あなたのビジネスにおける人脈作りに役立ちそうな人と、率先して関係を築くことをお勧めします。そのために、実行に移せるいくつかの戦略をご紹介します。

1) 価値ある友人になる

まず、あなたのリファーラルチームを構成する人たちのことを知りましょう。彼らのビジネスや趣味、情熱を傾けていることについて質問してみてください。そして、誰かが目標達成できるよう手助けしましょう。人に何かをお願いする前に、あなたが彼らのために何ができるのかを尋ねるのです。

2) カタリストになる

触媒、つまり「カタリスト」とは、反応を引き起こすための物質のことです。ネットワーキングにおけるカタリストは、物事を実行、実現させる人のことを指します。意図を持って行動し、率先して物事を起こす人になりましょう。

3) アカウンタビリティパートナーを見つける

あなたが目標に対しコミットし、それに責任を負い、そしていつでも状況を報告できる相手のことです。アカウンタビリティパートナーと毎週ビデオ通話か電話で、あなたがネットワーキングにおける戦略をどれだけ効果的に実行できているか、ビジネスのために設定した目標を達成できたかについて話し合いましょう。

4) ビジネスにおける認知度を上げるためにボランティア活動をする

あなたのことを誰かに紹介してもらうためには、相手があなたのことを知り、好意を持ち、信頼してもらう必要があります。ボランティア活動を行う人は、個人的な利益を考えずに、信念や地域社会のために行動するという真摯な姿勢を示しています。こうした姿勢を見せることで、ネットワーキングパートナーに信頼され、信頼関係を構築することができます。

5) お礼状を送る

ちょっとしたお礼の手紙は、ビジネスネットワーキングの全体から見れば些細なものに思えるかもしれません。しかし、感謝の気持ちを、昔ながらの手書きの手紙や葉書で受け取ると、受け取った相手の心に残り、通常のテキストメッセージやメールで伝える「ありがとう」以上の感謝の気持ちがあることを示すことになります。ネットワーキングパートナーにお礼状を送ることは、シンプルでありながら説得力のある方法になります。

6) タイミングを逃さないフォローアップ

は、関係を進展させる上で非常に重要です。リファーラルパートナーからの連絡があったときにフォローアップをしなかったり、あなたが人に提供したリファーラルをフォローアップしなければ、ビジネスを失うだけではなく、あなたへの信頼を失うリスクもあります。あなたがどのようにフォローアップを行ったのかは、相手に長く印象が残りますから、必ず好意的な印象を残せるようにしましょう。

あなたの人脈の中の人たちに対して一歩踏み込んで努力を重ねることは、あなたの誠実さを示すだけでなく、返報性の法則によってあなたとあなたのビジネスにもたらす恩恵を受け入れる扉を開くことにもなります。ネットワーキングをうまく活用している人は、自分の人脈の中の人たちと深い関係を築くために時間を投資します。それがビジネスネットワーキング活動における小さな一歩が成功への一歩となることを知っているのです。

訳=川崎あゆみ

2024/11/13

佐用 雅央さん
BNI Liberta(東京MS)
カテゴリー:メタバースで教育環境構築

日立やアクセンチュアを卒業し、DX・人材育成を中心に事業を展開している。

特に今は、「すべての若手に新人育成を届ける」をテーマに、『日本1最低限な新人研修』というE-ラーニングシステムをメタバースで展開している。

コンタクトサークル※の極意、教えます

佐用雅央(さよう まさお)さんは、年中無休のプレイヤー社長向けに「働かないリーダー®️養成プロジェクト」という気になるネーミングのセミナーを提供し、脱プレイヤー社長になる方法を伝えている。

佐用さんは、BNI加入3か月で人材育成のコンタクトサークルをつくり、それから2年。サークルメンバー内では、業績アップに加え、新規ビジネスの創出、既存サービスのブラッシュアップ、など「売上とビジネスの成長」が活発に起きている。なおかつ、メンバー同士、強固なビジネスパートナーとして信頼関係を深め、チーム戦で市場開拓をしているのだ。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=国場みの

2024/11/05

ネットワーキングで成功するためには、ビジネスネットワーキンググループのメンバーに対して直接売り込むよりも、あなたが望むリファーラルについて教育することの方が、はるかに重要です。

そう、これはあなたのネットワーキングパートナーに対する考え方を転換する必要があることを意味します。あなたのビジネスについてリファーラルパートナーを教育することの重要性を理解しましょう。メンバーは、クライアントではありません。あなたのためにリファーラルを探そうとしている人たちなので、あなたのビジネスやあなた自身について知っている必要があるのです。メンバーは、実質的にはあなたの営業チームです。セールスチームにトレーニングをするとしたら、あなたの商品やサービスのメリットをチームメンバーが十分に理解できるように、どのように説明しますか? それこそが、あなたがネットワーキングミーティングで行うべきことではありませんか?

誰もグループのメンバーが、実際のセールスパーソンになることは期待していません。しかし、リファーラルを提供してもらいたいのであれば、他のメンバーが、あなたのビジネスにとっての潜在顧客を見つけられるような教育が必要です。

売り込みたい衝動を抑える

私は、ビジネスパーソンが、出会った相手に「売り込む」傾向があることに気づきました。メンバー間でのリファーラル提供を目的としたネットワーキンググループに参加している人たちは、多くの場合、メンバーに自分の商品を試してもらうよう勧めたり、商談を成立させることで、自分にも同じようなリファーラルがもっとたくさん舞い込んでくると考えているようです。ネットワーキンググループのメンバーが、あなたにリファーラルを効果的に提供するためには、あなたの商品やサービスを熟知しなければならないということについては賛成です。でも大切なことは、目の前のメンバーに対して売り込みたい衝動を抑えることです!メンバーは、あなたが何をしているのか、あなたのターゲットマーケットはどういう人たちなのかについて、一貫して教育されることで、あなたのサービスや商品について詳しくなっていきます。

ネットワーキングに「教育」を取り入れるためのヒント

1.あなたのビジネスをキーワードで表す

ネットワーキングミーティングでは、「当社は、XYZ会社と申しまして、幅広くサービスを提供しております」と自己紹介を始めたくなるかもしれません。でもその気持ちは抑えましょう!ミーティングでは、年間を通じて50回以上、あなたの提供する商品やサービスについて、毎回キーワードを変えて紹介する機会があります。もしビジネスの全体像を一度に伝えてしまうと具体性に欠けてしまい、せっかくの機会を活用できません。一つのポイントに焦点をあてるチャンスを無駄にしないでください。詳細について話しましょう。具体的なキーワードを使い、ネットワーキングパートナーを毎週教育しましょう。

毎週のプレゼンテーションでは、あなたのビジネスにおけるポイントを毎週変えてメンバーに伝え、そのポイントに合った理想的なクライアントがどんな人かを伝えましょう。

2.「どなたか、誰かをご存じでないですか?」を避ける

ネットワーキンググループのメンバーが、「〇〇を必要としている誰でも」や「〇〇を探している誰か」あるいは、「車を持っている方なら誰でも」などと言うのをよく耳にします。たいていの場合、「誰でも」とか「何かを探している人」と聞くと、私は興味を失ってしまいます。なぜなら、私はあまりにも多くの「誰でも」や「誰か」を知っているため、結局誰も紹介することができないからです。面白いことに、この原因は、情報が多すぎることにあると思っています。具体的なビジネスリファーラルを求める場合は、ネットワーキングパートナーに対しての依頼も具体的であるべきです!あまりに漠然とした一般的なキャッチフレーズを使うと、得られる成果が限定されてしまいます。

3.「理想のリファーラル」をネットワーキングメンバーに伝える

もし、あなたが次のビジネスネットワーキングミーティングに、理想的なリファーラルとなる人を実際に連れて参加するとしたら、その人はどのような人でしょうか?理想のリファーラルについてネットワーキングパートナーに話すときは、その人についてできるだけ具体的に説明しましょう。まるでその人がその場にいるかのように詳しく描写してください。詳しく説明すればするほど、仲間たちがそのミーティング以外の場で、リファーラルとなる人に出会ったときに気づく可能性が高まります!その人の名前や具体的な企業における役職を伝えることも役に立ちます。

4.カスタマージャーニーをパートナーたちに共有する

これは、新しい顧客として求める人物や特徴について、ネットワーキングパートナーを教育するのに極めて効果的な方法です。あなたの現在の顧客の特性や特徴を共有することで、パートナーたちにビジネスの全体像を明確にすることで、あなたが描いているイメージを理解してもらうことができます。適切なタイミングで、顧客やクライアントをミーティングに招いて、あなたやあなたの会社がどのように彼らの役に立ったかについて話してもらうのもいいですね。このようなやり取りは、あなたが紹介してもらいたい人の特徴についてグループに伝えるのに大いに役立ちます。

成功するネットワーカーは、プレゼンテーションの時間を「売り込み活動」のためではなく、「営業チームを教育する」ために使っていることを覚えておきましょう。グループの中での活動の意図を売り込みから教育に変えることで、リファーラルの質も変わることに気づくでしょう。あなたが商談を成立させるのは、リファーラル先の人と会ったときです。あなたがどのようなタイプのリファーラルを求めているのかについて、ネットワーキングパートナーに教育することに注力し続けることで、あなたの商品やサービスを仲間に売り込もうとするよりも、得られるリファーラルの質が向上し、それが商談成立につながる可能性が高くなることに気づくでしょう。会員制の交流会に参加するということは、要するにあなたの営業チームとなる人たちとパートナーになるということです。彼らを手助けし、手助けしてもらうためには、教育、教育そして教育が必要なのです。

あなたが提供する製品やサービスについて、パートナーを教育するためにどのような表現を使っていますか?あなたが試してみたけれど、全くうまくいかない戦術はありますか?ご意見をお聞かせください。

訳=川崎あゆみ

2024/10/29

住田 千佳(すみた ちか)
BNI New Style(名古屋南)
カテゴリー:ノベルティグッズ販売

住田 千佳(以下:住田さん)さんは、BNIに入会し、経営者としてグングン成長の姿を見せている。その姿は、まさにシンデレラストーリーだ。一般的な主婦だった住田さんがなぜここまで成長できたのだろうか?その裏には、本人の努力はもちろん、BNIの支えがあった。

名古屋のアワードの「メンバーシェアストーリー大会」のステージでも見事優勝された住田さんのストーリーには、どのような変化があったのだろうか?その人生について伺った。

家業を継ぐ決意と成長。BNIはその一歩。

住田さんは現在、文房具店を営みながら、BNIでは「ノベルティグッズ販売」のカテゴリで活動している。まずは、文房具店を経営するに至ったいきさつについて紹介しよう。

住田さんが営む文房具店は、108年も続いている。元々は弟が継ぐはずだったが、弟は他界……。そして、家業を継ぐ人間がいない問題に直面することとなった。当時、歯科衛生士としてのキャリアを歩んでいた住田さんは、継ぐ気はなかった。しかし、108年続く歴史ある家業を継がなければ終わってしまうと考え、「継がない」という選択は後悔してしまうと感じた。とは言え、経営のノウハウももっていない当時、住田さんは日々自問自答していたのだという。

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

文=名城政也

2024/10/22

Medium.comというウェブメディアで、「Can You Hear Me Now?(今、私の声が聞こえますか?)」というシリーズ記事に採り上げられ、「アテンション・エコノミーで勝つためにリーダーが取るべき戦略トップ5」についてカレン・マンジャ氏のインタビューに答えたことがあります。記事は4つのインタビューパートから構成されているのですが、その3つ目をご紹介します。

質問

ハーバード・ビジネス・スクールの最近の研究によると、リーダーにとって最も重要なコミュニケーションスキルは、自分のコミュニケーションスタイルを状況に適応させる能力だそうです。あなたはどのようにコミュニケーションスタイルを適応させていますか?

私の返答

自分のコミュニケーションスタイルを適応させるための第一歩は、優れた 「コンテクストを読み取る知性」を持つことです。優れたリーダーは優れたファシリテーターです。彼らは状況の文脈を理解しています。リーダーは自分の知識の限界を認識し、その知識を培った環境とは違う状況に順応します。

型にはまったやり方で導かないでください。すべての状況や人々をまったく同じように扱うことはできません。

リーダーにとって重要なのは、課題に対処するための状況把握能力を身につけることです。これは、現在の状況に適応する能力です。いかなる状況においても、潜在的な問題をすべて想定するということはできません。つまり、適応する能力というものが正に優れたリーダーになるための重要な鍵となるのです。状況を理解し、適応するために最善を尽くしましょう。

しかし、あらゆる不測の事態を予測することはできません。時には、「絶対に問題が起こらないはずのことが起きる」こともあり、途中で起こりうる驚きに対処するための計画を立てておく必要があります。

質問

明瞭さも重要です。注意が分散しやすい職場において、明確なコミュニケーションをとる方法について、どのような教訓を得ましたか?

返答

コミュニケーションは、私の著書『The 3rd Paradigm』の重要な部分です。コミュニケーションを効果的にするためには、リーダーは、次の7つのルールを定める必要があります:

  1. 誰もが発言する - 皆、独自の視点を持っている
  2. 誰もが敬意を払う
  3. 誰もが忍耐強くある
  4. 誰もが正直である
  5. 誰もが透明性を持つ
  6. 誰もが信頼を築く
  7. 誰もが100%コミットする

私が危機に対処しているときはいつも、「コミュニケーションの飽和」と呼ぶ手法を実践していました。透明性を保ち、全員に情報が届いていることを確認するために、私は組織を可能な限り多くの情報で満たしたのです。

次に、これは難しいことなのですが、「吠える犬」を会話に参加させます。これは、あなたが求めているような意見を言う人かそうでないかに関わらず、あなたが部屋に入れないようにしても、部屋の外で吠え続けるような人のことです。吠える犬を扱うのは強いリーダーですが、良いコミュニケーションをとるためにはそれが必要なのです。

カレン:うまくいかないことを経験することで、うまくいくことを発見することはよくあります。期待する結果に至らなかったコミュニケーションの経験と、そこから学んだことを教えてください。

The 3rd Paradigm』から、チームとして一緒に働く際に直面する7つの課題に気付きました:

– 性格の不一致

– 自己主張への対処

– コミュニケーション不足

– 自分の役割を果たさない人たち

– 誰が最終決定を下すかの合意不足

– プロジェクトの方向性を勝手に変える人

– プロジェクトのビジョンとの不一致

リーダーが、文脈的知性と適応力を駆使して、これらの問題に対処する準備があれば、より大きな成功を収めることができるのです。

訳=川崎あゆみ