ビジネス交流会(ミキサー)での出会いを、具体的な成果や信頼関係に発展させるためには、一貫した行動指針が必要です。前回の「十戒」の最初の5項目に続き、今回はアクションに焦点を当てた残りの5項目を解説します。
第六の戒:可能な限りリファーラルを提供する
優れたネットワークワーカーは、**Givers Gain®(ギバーズゲイン)**の精神を体現しています。これは「返報性の原理」に基づいた、極めて合理的なビジネス手法です。
交流会で誰かと会話をする際、相手が抱えている課題やニーズに耳を傾けましょう。もし、あなたが知っている専門家や役立つ情報があれば、惜しみなく提供してください。相手を助けることが、結果としてあなた自身のビジネスチャンスを広げることにつながります。
第七の戒:紹介を前提とした名刺交換を行う
名刺を交換する際は、単に自分のために1枚もらうだけでなく、誰かに紹介するために「予備を含めて1、2枚いただけますか?」と依頼しましょう。
相手から先に名刺を求めることで、自分の名刺もスムーズに渡せるようになります。名刺は最もコストのかからない広告ツールです。これを正しく活用しない手はありません。
第八の戒:一人にかける時間は10分以内にとどめる
交流会は「ネットワーキング(人脈作り)」の場であり、「ネット・イーティング(食事)」や「ネット・トーキング(雑談)」の場ではありません。
特に注意すべきは、既に知っている友人や同僚とずっと話し込んでしまうことです。同じ会社の人同士で固まっていては、新しい出会いは生まれません。一人あたり最大10分を目安に切り上げ、会場内を動いてより多くの人と接点を持つように努めましょう。
第九の戒:名刺の裏にメモを残す(文化に配慮する)
後でフォローアップを確実に行うために、相手の特徴や交わした約束を名刺の裏にメモします。ただし、これには注意が必要です。
欧米では一般的ですが、アジア(特に日本など)では名刺に直接書き込むことは無作法とされる場合があります。アジア圏のビジネスパーソンと交流する際は、名刺には書かず、別途用意したメモ帳に記録するなどの配慮を忘れないようにしましょう。
第十の戒:必ずフォローアップを行う
前の9つの戒めを完璧に守ったとしても、フォローアップを行わなければすべての時間は無駄になります。
丁寧な手書きのメッセージを送るのが理想ですが、それが難しい場合はメールでも構いません。重要なのは、相手を尊重し、約束したことを迅速に実行することです。
これら「十戒」の全項目を実践することで、単なる名刺交換で終わっていた交流会が、質の高いリファーラルを生み出す強力なビジネスの場へと変わります。ビジネスは関係性の上に成り立つものであり、その第一歩はこれらの基本的な規律を守ることから始まります。
※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 33: The Ten Commandments of Networking, Part II の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。