ギバーを増やし、争いのない世界を実現する

2023/09/26

木村 基さん
BNI TRES STELLAS
BNI 東京N.E.カテゴリー:ストック収入型ECの運用代行

業界トップのドローン空撮チームで実績を積み、独立。数々のCMや映画のドローン撮影に携わる一方で経営難に陥り、BNIに加入。BNIを通じて現在のビジネスにも出会う。ミッションは「ギバーを増やし、争いのない世界を実現する」。

「儲かる1to1シートの作り方」を他リージョンでもスピーチ

BNI TRES STELLASの木村基(きむら もとい)さんは、他リージョンのBNI名古屋南のフォーラムでゲストスピーチをした。
自チャプター向け勉強会コンテンツ「売上が増える行動要請のコツ」のショートバージョンだ。
スピーチした1to1シートの書き方は、先輩メンバーたちから学んだことをまとめたもので、木村さんはそれを意識してから、BNI経由の売上金額が20倍になったのだ。

このように自ら実践して効果があったことを勉強会などで伝えるほか、1to1でも情報共有している。
BNIで成果が出るメンバーが増えることは、木村さんのミッションにもつながっているのだ。
そしてそのミッションは、木村さんの今までの人生、BNIとの出会いと再会にも関連している。

飛び込んだ場所は足の引っ張り合いだらけ

時計の針を逆回しにして、およそ10年前、木村さんはドローン撮影の分野で一旗揚げるべく、業界トップクラスのドローン空撮チームに弟子入りした。
誰もが知るようなCMを作る一流のチームで多くの経験と実績を得たものの、今でいう「心理的安全性」はなきに等しい場所だったそうだ。
弱みを見せようものなら足元をすくわれる、一瞬たりとも気が抜けない。
3年ほど勤務した木村さんは「完全に人間不信になった」という。

「ここにいてはダメだ」

そう思い決別。

苦境の中、思い出したのはBNI

その後、木村さんは有名なCMや映画に何本も携わるほど実績を積み上げていったが、新規開拓に苦戦していた。
この業界は後進の会社が新規開拓しにくい構造が出来上がっているため、「全国の製作会社600件くらいを片っ端から当たっても全然ダメ。仕事が取れなかった」。

売上は急降下し、高速道路工事の誘導棒を振るバイトで食いつなぐまでに。
もう、万策尽きた。
崖っぷちの状況で必死に活路を探していたとき、ふと遠い記憶を手繰り寄せた。
「そうだ、BNIがあった」

実は木村さんは2010年にBNIに加入していたが、リファーラルマーケティングやGivers Gain®️がいまひとつ腑に落とせず、成果も出ないまま1年で退会していた。
そうした記憶があるものの、今までと同じことをしては生き残れない。
なけなしのお金をかき集めて2019年、BNIに再加入した。
そして、あるメンバーと1to1をした際に驚愕を覚えることになる。

自分と同じような単価感、広告業界という分野も似ているそのメンバーは2010年くらいに加入後、そのままBNIに所属。
そのメンバーがBNI経由で得た直近1年間の売上額は7000万円。

その時、激しく後悔した。

続けていれば自分もこうなったかもしれない…。
失われた9年間を取り戻すには、人の9倍頑張らねば…。

そこで、BNIで成功している人、Givers Gain®️を体現している人から学ぼうと、ギバーな人たちの行動を徹底的に実践していった。

新たな出会い、新たなビジネスへ

そして昨年の2022年、大きな転機が訪れた。
BNIメンバーの縁で現在のカテゴリー「ストック収益型ECの運営代行」の会社代表と出会う。
話を聞き、「すぐにピンときた」という。

この事業なら、自分のように安定的な収入が得にくく、困っている社長をたくさん助けられる。
さらには、ストック収益によって、経済的な安定と精神的な余裕ができると、周囲に貢献したいと考える人が増えていくだろう。
BNIで言っているようなギバーな人、貢献し合う人が世界に増えるんじゃないか。

そのサイクルを生み出せると思ったのだ。

そこで、自分の想いと熱意をその会社に熱く語り、念願叶って正式にジョインすることとなった。
次いで、「やるからには真剣に取り組みたい」とのことで、カテゴリーをドローンから変更した。

BNIメンバーを増やす先に世界平和がある

「ストック収入を通してギバーな人を増やす」というミッションのほかに、もうひとつ掲げるミッションができた。
それは、「BNIメンバーを増やすこと」。

木村さん曰く、以前いた空撮チームはGivers Gain®️とは真逆の世界。
いま木村さんは、BNIで知り合ったギバーな人たちに囲まれ、そうした人との交流を通し、自らもギバーな精神で日々行動することを心に留めている。
人間不信の世界から、相手の可能性を信じ、そこに対して惜しみなく手を差し伸べる。
そんな生き方ができる世界にどっぷり身を置ける歓びを噛みしめている。

「私は失われた9年間を取り戻して金儲けするんだ、というところから始まって、何年かギバーに徹しているうちに、自分の価値観ごと変わっていました。私に起こったことは、テイカーからギバーに成長するまでの体験だったんだと思います。
こんな私ができるんだから、全員できる。
だからこれからは、BNIメンバーを増やして、ギバーな人をどれだけ増やせるかのチャレンジみたいな人生ですね。」

貢献し合う人にあふれた世界が生まれれば、世界平和がある。
そう信じて前に進む。

文=国場みの