2021年のビジター招待数トップに学ぶ「BNIに参加したくなる理由」

2022/04/19

脇田 勝利さん
BNI TRES STELLAS
(東京N.E.)
カテゴリー:経営コンサルタント(ビジネスモデル構築)

株式会社ドリームマーケティングの代表取締役であり、ニューヨークを拠点に日本を含む世界60か国を舞台に売上を上げる「夢と情熱コンサルタント」。

ブランディング・売上向上・ビジネスモデル構築を得意とし、22年間で11,000社以上のコンサルティングや1,100回以上のセミナー・講演を行い20,000人以上を集め成果を挙げている、全国でも有数の実績を誇る売上向上・海外進出コンサルタントである。

上場企業から中小企業、個人事業主まで業種・業態・国籍を問わず成果を挙げた成功事例が数多くある。また、マーケティングのノウハウを「ひと・企業・まちづくり」へと応用し、数多くの成功事例を持つ。日本を元気にするために、60カ国以上を視察に訪問し、世界中にパートナーを持っている。アメリカ永住権を手に入れ、今年から改めてアメリカと日本の2拠点を創り世界展開を進める。

2021年ビジター招待数全国トップに輝く

BNIでは、ビジター招待を積極的に行うことが、チャプターにとっての貢献の1つである。ビジター招待が上手くいかないメンバーもいるなか、脇田勝利さんは年間77名という実績を挙げ、2021年ビジター招待数全国トップに輝いた。そこで、ビジターを積極的に招待できる理由について伺ってみたところ、脇田さんのなかで見事に「BNI=ビジネス」という図式が成立しているとわかった。

脇田さんが行っている仕事は、ブランディング&売上向上の経営コンサルタントであり、脇田さん曰く、仕事もBNIも同じことを行っているのだそうだ。

脇田さんは以下のように語った。

「マーケティングと同じように市場から見込み客(BNIに関心を持ちそうな人)を見つけ、申し込みの成約率の高いトークスプリクトを作りメッセージを送る」

もちろん、ただメッセージを送るだけではない。脇田さんは「ビジターとして参加したくなるようなメッセージ」を作っているのだ。しかし、脇田さんにメッセージについても伺ってみると、以下のように語った。

「仕事で同じことをしているから、試行錯誤はしていない。相手の立場になって、メリットを伝えていく」

脇田さんは、経営コンサルティングのノウハウをそのままBNIに活かしているのだ。ここで重要になるのは「相手の立場になってメリットを伝える」という部分ではないだろうか。ただ「来てほしい」だけでは、ビジターにとって得るものがない。脇田さんは「ビジターとして参加してみたい」と思えるような「ビジター参加の価値」「BNIの価値」を伝えている。これが、ビジター招待数トップに輝いた要因である。

BNIのメリットを感じている。だから、伝えられる。

脇田さん自身のBNIに参加するベネフィットについて伺ったところ、「費用対効果が高い」「仲間ができた」という2つを挙げた。実際に、脇田さん自身、BNIに入会してから多くのリファーラルを取り交わしている。そのため「費用対効果が高い」という点については、自身が強く感じている部分だろう。

さらにBNIに入って良かった経験として「信頼できる一生の仲間」ができたとも語った。これはただ「友達のように仲良くなる」のではなく、あくまで、ビジネスがベースにある。脇田さんは、次のように語った。

「仲良くなる仕組みができているなかで、貢献というベースがある。さらに、その仕組みが上手くできていることと自分をブランディングすることで自チャプターだけではなく、他のチャプターメンバーとのビジネスにも繋がる」

このような自身の成功体験を明確に理解しているからこそ、的確にメリットを伝えられるのだ。

BNIはコミュニケーションでありビジネスであり人生である

脇田さんのようにビジターを多く招待できる人もいれば、上手く招待できないメンバーもいる。その点について伺ったところ、以下のように語った。

「売上を上げるのも、ビジターを誘うのも、コミュニケーションが全て」

この「コミュニケーション」が、脇田さんがビジターを多く招待できる要因である。コミュニケーションについて深掘りしていくと、信頼関係をとても大事にしている人だとわかった。

「信頼とはブランディング。たとえば、Facebookなども、コミュニケーションの一つ。ちゃんと自分の情報を出しているかどうか。反応がなくてもみんな見てはくれている。だからブログやSNSで情報を毎日出していく。その一貫性が信頼、ブランディングになる」

さらに話を伺っていくと、脇田さんの仕事との関わり方が、BNIとも関連してくるとわかった。

「うまくいかない人は、細分化しているからうまくいかない。『今日はBNI』とか『今日は友達との飲み会』とか。プライベートも仕事もBNIも細分化しないことが大事で、分けてしまうからややこしくなる。一貫性が大事なので、自分の持っているもの、自分の事業、人生設計、それぞれを分ける必要はない。

BNIに関して言えば、人生の一つですよね。友達もできるし、売上も上がる。『どうやってBNIを活用しよう』と切り分ける必要はないし、分けるともったいない。すべてを人生として一体化させて考えて設計することが重要」

さらに

「自分が良いと思っているから誘える。チャプターやBNIについて、自分がどのように感じているのかが大事」

とも語った。

BNIは仕事であり、さらに言えば人生である。この考えが、脇田さんがBNIで成功している要因だろう。BNIを通して「人生」が豊かになっているからこそ、自身の経験を通して、本当のBNIの価値を伝えることができるのだ。

BNIから日本の活性化

脇田さんがBNIに入会した理由は、日本のブランド力を上げ、活性化するためである。世界を目指す仲間を作り、新しい成功モデルを作ることを目標に、入会を決意した。

しかし、BNIに入会したからといって、脇田さんが行っていることは変わっていない。「BNI=仕事」と明確になっている脇田さんにとって「BNIの活動をしている」という概念はなく、あくまで「楽しみながら仕事をしている」だけなのだ。

そんな脇田さんのゴールは「世界中の夢の実現のお手伝いを進め、世界を舞台に遊びと仕事を一体化させて世界を味わい尽くすこと」である。「仕事だ!」と肩肘を張るのではなく、楽しみながら多くの人の夢を実現していきたいと語っていた。独自のノウハウで他社が真似できない売上向上&ブランディングを得意にしている経営コンサルティングという仕事は、人の夢を実現させ、幸せにすることである。つまり、人を幸せにすることが脇田さんの幸せや夢、楽しみと言える。

このような「人の幸せが自分の幸せ」という考えは、BNIの掲げる「Givers Gain®(与える者は与えられる)」に等しい。この「Giverの精神」が彼の仕事、人生に大きな成功をもたらしている。

 

文=名城政也