2022/11/22

ビジネスにおけるネットワーキングは、単に練習するだけでは十分な成果につながるものではありません。効果的に訓練することが必要です。会合に出席したり、あるいは形だけ真似をしても、ネットワーキングのスキルを向上させたり、あなたのビジネスを強化したりすることはできません。

人脈作りが苦手な人たちにとって、そのスキルを完璧なものにするための努力を続けることは必要不可欠。ただし、「習うより慣れろ」という諺がありますが、現実には半分にしかあてはまらないので、あたなが期待するほど、練習すれば完璧な成果が得られるということにはならないかもしれません。

実際のところ、質の良い練習を重ねることによってのみ、申し分のない結果が得られるので。

以前、音楽の教師が、生徒たちに対して、「質の悪い練習をしても、質の悪い音楽家にしかなれません」と言ったのを聞いたことがあります。ビジネスにおけるネットワーキングにおいても同じことが言えます。明けても暮れても、間違った方法で練習をしてしまったら、間違ったネットワーキングの仕方が非常に得意な人になってしまうでしょう。

武道からの学び

武道において、「最高の結果は、徹底した練習によって生まれる」と先生は教えます。ただ先生や先輩の真似をするだけでは、学んでいることにはなりませんし、また成長もできません。武道の(空手で基本的な姿勢と動きの練習)を行う度に、試合に出場しているかのごとく、あるいは、先生があなたの練習するところを見ているかのように手を抜かず、真剣勝負で臨むことが大切です。集中力を持って練習することのみが、成長につながるのです。あなたのネットワーキングについても同じことが当てはまります。中途半端な気持ちでテクニックを取り入れても、結局は、あまり良い結果は得られません。 

ネットワーキングのために必要なスキルを磨くのは大切なことです。でも通り一遍のやり方で、そして覚悟を決めて取り組むことをせず、努力を重ねなければ、ネットワーキングの達人にはなれません。

毎週参加するチャプターミーティングやさまざまな団体で行う短いプレゼンテーションについて考えてみましょう。多くのメンバーが、何について話すのか曖昧なイメージしか持たないまま、準備も練習もせずに参加しています。しかも準備をしていない人は、他のメンバーのプレゼンテーションを聴いていません。そういう人は、自分の番が回ってきたときに、自分が話したいことをどのように言うかで頭がいっぱい。いよいよ順番が回ってきたら、プロフェッショナルとはいえない、最低限度のプレゼンテーションをすることになります。そういった人たちは、一応練習はしたとしても、それは十分な練習ではなかったということを結果が証明しています。

教師からの学び

教師たちは、準備をしないで授業に望むと思いますか? 優れた教師なら、生徒たちに学んで欲しい内容をゴールに設定し、目標を掲げます。そして、授業の中で話す内容について一言一句まで念入りに準備することに時間を費やします。授業で学ぶ内容への理解をさらに深めるため、また授業内容での学びをより深めるための視覚教材や配布物を準備します。

ビジネスパーソンとして、教師たちが行っていることと似たようなゴール、目的を持つことをお勧めします。自分自身に聞いてみてください。あなたに対して見込み客を紹介してもらうためには、あなたのビジネスについてのプレゼンテーションを聴いた人たちに、そもそもどのようなことを知って欲しいですか?

あなたの伝えたいことを相手に届けるためには練習が必要です。立ち上がって、準備もなしにプレゼンテーションをしたところで、あなたが望むものを手に入れることはできません。あなたが人脈作りにおいて目標としているものを達成するためには、これ以上できないというくらいの練習を重ねるべきです。

もしあなたの説明プランが曖昧で、人前に立ってプレゼンテーションをする準備ができていないのであれば、リファーラル・パートナーたちは、あなたへのリファーラルとして、知りあいをどのように紹介したら良いのか明確に描けないまま、ミーティングが終わってしまうことになります。

ビジネスにおいて成功するためには、時間もかかりますし、効果的な準備が必要です。ミーティングやイベントの後には、自分で、またはビジネスで親しくしている仲間と、自分のネットワーキングで試みたことやプレゼンテーションを振り返ることもできるでしょう。どんな戦略を用いましたか? あなたが交流を持った人たちに、心に残る印象を与えられましたか?何がうまくいき、改善が必要なのはどんなことでしょう? 徹底的に練習するということは、あなた自身とあなたのビジネスに対していかに責任を持って関わるのかということなのです。

訳=川崎あゆみ

2022/11/15

川井 久さん
BNI東京港中央
S1チャプター

川井久さんは、BNI東京港中央リージョン、S1チャプターで「補助金専門中小企業診断士」として活躍している。2015年1月にBNIへ入会し、ディレクターとしての活動経験もある。そして、2022年にはBNIビデオコンテスト優秀賞に輝いた。そんな川井さんの、これまでのBNI活動は「人との繋がり」「恩」が欠かせない。BNIのメンバーとして活躍するなかで、どのようにメンバーと関わってきたのか、川井さんのストーリーを紹介していこう。

※なお、コンテストの動画はS1チャプターメンバー「企業向け動画制作:金子雄一郎さん」による撮影です。

「自分の場所を自分で作りたい」その想いを軸に走ってきた

川井さんは大学卒業後、システムエンジニアとして働き、ITコンサルタント、経営企画などの経験を経て、独立開業した。経歴だけ見れば順調にステップを踏んで独立したように見えるが、元々は会社に就職するのが嫌だったと言う。

なぜなら「人の作った会社という場所は、自分の場所ではない」と感じていたからだ。両親が自営業であったこともあり「自分の場所は自分で作らなければいけない」という気持ちが、川井さんの中にはあった。

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文=名城政也

2022/11/08

【滋賀にBNIの道を創った人】

清久隆幸さん
エグゼクティブディレクター
BNI滋賀西・京都北

BNI滋賀西・京都北のエグゼクティブディレクターである清久隆幸(きよく たかゆき)さんは、2011年11月にBNI新撰組(京都シティセントラル)のチャプター立ち上げから参画。初代&第20代のプレジデントとして活躍すると同時に、2012年5月にはディレクターとしてチャプターローンチを開始します。新しいチャプターをつくることを「人の人生を変える仕事」と語る清久隆幸さんにBNIの魅力などを伺いました。

プレジデント就任から5か月後にはチャプター立ち上げという、BNIを活用する側から創る側に移行した理由を教えてください。

プレジデントという役割が好きで、就任して3か月経った頃「これが終わったら、やる気がなくなるんじゃないか」という不安があり、そのタイミングでディレクタートレーニングに誘われました。そのトレーニングで「新しいチャプターを創ることで、人の人生を変えることができる」と伝えてもらったと記憶しています。よりたくさんの人に影響を与えられるのであれば、やってみようと思いました。

それと、人に貢献する、人を応援しないと自分も応援されないという本質を、BNIを通じて理解したタイミングとも重なっていたからだと思います。実際に、そうなっているんですよね、10年後の現在の私は。

人を応援したら、自分に戻って来ると実感するのはどんなところですか?

一例をお話しすると、「この人、すごいなぁ」と思うメンバーが滋賀にいまして。この人はどうやってBNIに出会ったのかを辿っていったら、その人のスポンサーが、私が最初に立ち上げたチャプターで1番目に申し込んでくれたプリコアメンバーだったんです。つまり、10年前に彼に出会ってなければ、滋賀のメンバーにも出会ってないわけです。

この人は誰の紹介だろうと辿ると、昔、がんばっていた自分につながることがとても多くあります。あのとき、この行動がなければ…。この一本の電話をしなかったら…。あのセミナーを主催していなければ、今につながっていないということが、いっぱい出てきます。

清久さんがリージョン運営を仕事にしようと思ったのはなぜでしょうか?

ある方がBNIはシステムだから、システムを使って自分の事業を伸ばすものだとおっしゃいました。確かにそうです。しかしBNIがもっと普及したら、このシステムを使える人が増えていくわけで、BNIの道を創る人が絶対に必要だと思いました。

ですから、BNIのチャプターを創っていくこと、BNIを広げていくことにコミットしようと思いました。私は京都でBNIを知ったので、当時BNIがなかった滋賀県に道を創ろうと思いました。

リージョンチャレンジ中の印象深いエピソードをぜひ教えてください。

京都ではディレクターとして数多くのチャプター発足を手がけてきました。京都で次々と成功していったことも

あり、2013年に隣の滋賀でチャレンジを始めたときは、京都と同じようにできると思ってたのですが、苦戦を強いられました。

残り6か月で2つのチャプターを立ち上げなければならない状況になり、3か月経っても何も形にできずにいました。ここまで来ると半ば諦めの境地になっていたので、私のスポンサーである小木曽さんに「もう無理です」と報告しに行きました。すると「諦めてはいけない」と励まし、紹介してくださったのが、BNI三重の坪井エグゼクティブディレクターでした。

坪井さんはとても親身になってくださって、滋賀の既存チャプターの主要メンバーを集めて私の想いを熱弁してくれました。それから毎週の説明会に三重から応援に来てくれ、まさかの3か月で2つのチャプターが立ち上がりました。坪井さんは本当の意味のギバーズゲインを見せてくださったと私は思っています。「これがBNIなんだ!」と深く感銘を受けましたし、忘れられない思い出です。

2022年になってリージョンのメンバー数が急増しているとお聞きしました。その秘訣をぜひ教えてください!

実は、オンラインになってメンバー数が激減しました。こうした状況を鑑み、今がリージョンの基礎固めをするときだと考え、時代に即した新たな文化を創ることに積極的に取り組み始めました。さまざまなトレーニングや、メンバーズフォーラムなどを開催することでメンバーが増えていきました。今年はメンバー数2倍をコミットしていますが、達成できる勢いです。

最後に、リージョンチャレンジを目指す方にメッセージをお願いします!

この仕事は、人の人生を大きく変える仕事だと思うので、とてもやりがいがあります。
「BNI is life.」という言葉をアメリカに行ったときに聞きました。人に親切にする、貢献する、リーダーシップをとるなど、すべてがBNIを土台にしてできる仕事なので、活動そのものが人生みたいなそんな感じがあります。チャレンジしていただくと、ご自分の人生も大きく変わっていくと思いますのでぜひ!

文=国場みの

2022/11/01

私は、誰もが正しいマインドセットを持ち、計画を立てて、努力を重ねれば、並外れた素晴らしいことができると信じています。ビジョンを描くことで、認識が変わり、その認識がやがて現実のものになるのです。

あなたの周囲の人に対して変化をもたらすようなビジョンを描きましょう。大切なことは、自分が進む道を妨げるものについては考えずに、描いたビジョンを持ち続けることです。これは多くの人が難しいと感じることですが、人はつい妨げになるようなことにフォーカスしてしまうものです。でももし成功したいのであれば、本当に、妨げになることは考えず、ビジョンを持ち続けることです。あなたを取り巻く雑音や心を乱すようなことについては、忘れましょう。気が散るようなことは、これまでもあったでしょうし、これからもありますから、そうしたことにはとらわれずにあなたの周囲にいる人たちに変化をもたらすビジョンを定めるのです。

ビジョンを持つことで、認識が変わり、認識していることが現実となります。自分には何ができるのかわからないというようなネガティブな思い込みには、とらわれないようにしましょう。そんなネガティブな考えは捨てて、意味のある目標に向かっていきましょう。もちろん、ビジョンにフォーカスし続けることは忘れずに。

訳=川崎あゆみ