【リファーラルが生み出す感謝がビジネスを変える】
大竹通孝さん
エグゼクティブディレクター
BNI東京港中央
BNI東京港中央は、最初に誕生したBNIフランチャイズリージョンで、現在もなお、BNIジャパンをリードする存在として常に進化し続けています。BNI東京港中央を率いる大竹通孝エグゼクティブディレクター(以下、ED)は「BNIの本質とは?」と問い続けながらリージョン運営を行うかたわら、フランチャイズに挑戦される方々へ熱い支援を行っています。今回は大竹さんに目標や取り組みなどについてインタビューしました!
大竹さんがBNIのフランチャイズに興味をもたれた理由を教えてください。
私は、努力している人が正当に報われる世の中にしたいと思っています。私のようにゼロから起業して、その功績が認められるようなインフラが日本はアメリカに比べて弱いと思います。チャプターという環境を創ることによって、こうしたインフラを構築できると思いフランチャイズへの挑戦を決めました。
実はこの想いは、BNIに入会した13年前にまで遡ります。当時、様々な交流会に参加していましたが、起業したての私に興味を抱く人はほぼいませんでした。ですがBNIでは、私を気にかけてくださる姿勢をみなさんが持たれていました。このとき、誰に対しても分け隔てなく接するカルチャーがあることに魅力を感じました。
また、入会審査が通ったとき、BNIの組織に対して「機会に対する公平さ」という可能性を感じました。当時の私は駆け出しで、外側から見れば貢献できるかわからない状態です。それでも受け入れてくださったことが嬉しかったですし、それに応えたい想いが活動の原動力になりました。
入会半年後くらいに、次期役員の選出があり、役員(書記兼会計)に指名いただきました。ある方から「まだ会社の規模も小さいが、自分のできる範囲の中でメンバーに貢献しようと一生懸命やっている姿勢を私は見ていた。だから一緒にやってみたいと思った」と言っていただき、嬉しかったことを覚えています。このとき、貢献の姿勢を認めてチャンスを与えてくれる土壌があることに気づき、改めてBNIに可能性を感じました。
EDとしての今後の目標を教えてください。
チャプターという場を通じて、ビジネスの場からより良い出会いが生まれる環境づくりをすること、そしてBNIの本質を伝えていくことですね。
人は出会いの場や身を置く環境によって、その後の関係性の価値や可能性は大きく変わると思います。仮に売り込みだけの場で出会ったとしたら、本当は価値観を同じくする人同士だったとしても、殺伐とした関係しか生まれないかもしれません。
その逆に、ビジネスにおいてより良い出会いの場をプロデュースしているのがチャプターだと実感しています。そして良い出会いの場は、その人の良い部分が引き出されます。なぜなら人は環境に影響されるからです。それがプライスレスな価値にもなっていく。EDはこうした環境を創り育てる役割だと思います。
また、BNIは数字や成果だけを追い求める社会に「そのビジネスのやり方を変えませんか?」と提唱している組織だと思います。ビジネスの過程で生まれる人間関係や、人との触れ合いによる感情などが、人生にもビジネスにも大事であり、こうしたことを得られる方が豊かな人生を送れるのではないか、と創始者のマイズナー博士は伝えてくださっているのではないかと…。
誤解を恐れずに言えば、数字や成果だけを追い求めるのなら別のやり方がいいと思います。でも「その過程は楽しいですか? 良い人間関係は作れますか? お互いの人生を支援しあえる信頼関係は作れますか?」と問うたとき、答えは多分NOだと思います。BNIは成果に至るまでの過程も“あったかい”ものにしようとしている、と理解しています。
ですが、そこがまだ十分な理解がされていないと思いますので、BNIの本質を伝えていきたいですね。
最後に、フランチャイズチャレンジを検討されている方々にメッセージをお願いします。
懸命に働いているのに幸せを実感できない人が多いのはなぜでしょうか? 朝の満員電車に乗ると暗い顔で会社に通勤する人が多いのはなぜでしょうか? 今もビジネスの現場では鬱や自殺などの悲しいことが多く起こっています。私たちビジネスパーソンは自分の商品・サービスが良いものだと信じ、世の中に貢献できると信じ、それを顧客に提供して喜んでもらおうと思い、感謝を生もうと思いビジネス活動をしているのに、なぜ不幸が生まれてしまうのだろうと疑問でした。
原因はビジネスのやり方が間違っているのではないかと。つまり知らない人から、必要でないタイミングに、必要でないサービスが届けられようとする。それが提供側、消費者ともに不幸を生んでいると思います。
そのビジネスのやり方を変えるのがBNIです。信頼できる人から、適切なタイミングで、適切なサービスが舞い込む。このやり方に変えていけば、ビジネスの場から生まれる不幸は減り、反対に感謝が生まれるのではないでしょうか。
こうしたことに想いを巡らせていただき、「だから世の中に貢献できる事業なんだ」と思って取り組まれると良いと思います。そうすればビジネスをその過程においても、世の中に良い影響を与えられ、人との良好な関係性を地域に創っていくものに変えていくことができ、その結果としてBNIフランチャイズという事業はとても価値のあるものになると思います。

文=国場みの