2022/01/25

前田龍央さん
BNI Ark
(福井)
カテゴリー:写真家育成プロデュース

1980年2月15日福井市生まれ。羽水高校から日本写真映像専門学校にて写真を学ぶ。大阪の写真ギャラリーでアルバイトをしつつ、フリーランスのカメラマンとして活動。ギャラリー運営を経て2009年にフリーカメラマンとして福井で活動。

写真家をサポートするビジネス

今、結婚式を挙げないカップルは約50%いるという。パンデミックが影を落とし、ウェディング業界には大変革が起きている。その中で業界と共にカメラマンのビジネスにつながる新しいアイデアを誕生させた。そのきっかけは、メンバー同士で行なう「1to1」というシステムからだった。

1980年代の日本ほど活力のある時代はなかった。ビジネスにアートが加わり、高いセンスを持って世界を席巻していた。その空気に憧れて写真の世界に飛び込んだが、そこで出会った同級生・浅田政志氏の限りないセンスに惚れ込んで、写真家をサポートする喜びがビジネスとなっていた。

2009年に地元に帰り、同級生がチャプターを立ち上げる時期と独立を考える時期が合致して、BNI Arkの立ち上げメンバーになる。もちろんカテゴリーは「写真」。だが、紹介をもらえる仕事と自分がやりたい仕事に乖離もあった。「写真という大きなカテゴリーでは、メンバーも紹介先を絞り切れなかったですし、なによりも自分の足場が固まり切っていなかったと感じたんです」。一旦退会して足場固めの1年半を過ごす。

紹介の出にくいカテゴリーに

1年半後に戻り、カテゴリーを変更する。「写真家育成プロデュース」である。かつて浅田政志氏のサポートをしていた経験をBNIという仕組みを使って今のビジネスにつなげていくために。ただ、初見ではどのような人脈の紹介をすればいいかがわかりにくい。「あえて紹介の出にくいカテゴリー名にしたんです」。

その理由はこうだ。前田さんにとってBNIの仕組みで一番ビジネスにつながっているのがトレーニングだという。マーケティングプログラムに何よりも興味を惹かれており、学んだことを自社で実践していくことでビジネスの拡大につながっているからだそうだ。チャプター運営をサポートするアンバサダーの役割を務めているのもその理由から。「一旦辞める前もトレーニングにはほぼ参加していました。マーケティングの仕組みとしての行動原理や行動心理が散りばめられていて、それを体系的に学ぶことの面白さはずっと感じていたんです。アンバサダーになるためのトレーニングも一般のメンバーでは味わえない面白さがありましたしね」。

1to1の中で生まれた結婚指針書

さて、パンデミックですべてが変わり、ビジネスは止まったが、BNIでは「1to1」と呼ばれる1対1で話す取り組みがある。写真は人生の記念日に撮影することが多い。ウェディングもまさにそう。ただ、そういった人たちとのビジネスがまだ成立していない状況もあり、改めて信頼構築の観点で1to1行なった。そうした雑談の中で生まれたのが、二人のこれからの人生を描いていく「結婚指針書」だった。

結婚式を挙げるということは、一つの目標に対して二人の共同作業を行なうことでもあり、お互いをより深く知る時間にもなっている。式までは挙げないが、それでもこれからの二人が仲睦まじく暮らしていくために、そうした時間は必要ではないか、そうした思いが「結婚指針書」という形になった。「これは自分の実体験でもあったのですが、指針書を作ることで相手の生きざまが見えてくるんです。それを見ることで、自分もどう生きていくかを決めていけるわけです」。

家族に寄り添う写真を全国で

ワークブックで共通点を見出し、自分たちの歴史や価値観を書きだして、人に見せてもいい言葉に書き換え、未来に対して二人で言葉を選び、お互いの約束事を書く。入籍日に写真を撮ってその言葉と一緒に玄関やリビングに飾ることで、ケンカしたり悩んだりしたときに振り返るツールになる。そこに家族が増えたり記念になる写真が添えられると、より家族の絆は高まっていく。「家族の変化のときに写真家は寄り添えると思うんです」。人生の節目に“ファミリーフォトグラファー”として家族に寄与する。全国の写真家・ウェディング事業者とタイアップすれば、この流れはより大きくなる。

「このサービスは式を挙げないからなおさら必要になるツールだと思いますし、LGBTQの方など公的に認められないけれど自分たちで誓い合えるツールにもなると思うんです。指針書を作るセミナーもやってみたり、全国のBNIメンバーとも連携できれば各エリアに一人の結婚指針書フォトグラファーとしてそのエリアでビジネスになるのでは、と思います」

2022/01/18

BNIでは、2022年、「より多くのメンバーのサクセスストーリーをシェアしてもらう」ことを目標にしています。メンバー同士がお互いに相手のビジネスにおける目標や人生の夢を知り、お互いに成功の手助けをすることで、一人ひとりのサクセスストーリーが生まれ、そのサクセスストーリーは本人が思っている以上に大きなパワーを持ち、周囲にポジティブな影響を与えていきます。

今回のブログでは、BNI創立者兼チーフ・ビジョナリー・オフィサーであるアイヴァン・マイズナー博士のブログからビジネスにおけるストーリーテリングの効果についてご紹介します。

ビジネスにおけるストーリーテリング

続きを読むにはログインしてください。

新規読者登録はこちら

2022/01/13

BNIメンバーの皆様、あけましておめでとうございます。

BNIジャパンにとって2021年は飛躍の年でした。メンバー数が1万2000人を突破し、アメリカ(7万人)・インド(4万人)・フランス(1万9000人)に次ぐ世界で4番目の規模にまで成長しました。メンバー数を増やすことだけが目的ではありませんが、ある意味成長の指標として大きなマイルストーンになりました。

このパンデミックでメンバー数が大きく減少した国もありました。その中でも日本のメンバー数が増えたのは、メンバーの皆様やリージョンそしてナショナルオフィスが「どう変化に対応するか」を全員で共有できたからだと感じています。途中でチャプターミーティングをオンラインから対面に戻せそうな状況もありましたが、グラハムCEOの「メンバーを右往左往させてしまうのは一番良くない」という言葉に、ナショナルオフィスとしてメンバーの皆様の環境変化をどれだけ少なくするか、ということに心を配り、有効な選択肢としてオンラインを貫きました。

オンラインとオフラインを交互にすることは、メンバーの皆様のパフォーマンス低下を招きます。パフォーマンスが落ちればビジター数やビジネスにも影響します。かつて私もイギリスでメンバーとして活動しており、リーダーシップチームも経験しました。だからこそ、リーダーシップチームにとってチャプターをまとめやすくするにはどうしたらいいのか、ということも併せて考えられたと思います。こういう時こそトップダウン方式が有効です。世界ではメンバーの経験のないナショナルディレクターもいるため、チャプター単位で決めさせることも多く、現場が混乱した、という話も聞きました。

翻って日本では、この期間にまだBNIがなかった地域で多くのチャプターが誕生しました。そのほとんどは遠隔地からの多くの方のサポートによってなし得ることができたのです。まさしくオンラインだからできることにフォーカスした結果とも言えるでしょう。この経験は、やがてオフラインに戻ったとき、必ず役に立つはずです。

第6波が訪れ始めている中、もはや以前のようなビジネススタイルでは立ち行かないでしょう。待っていても時間だけが過ぎていきます。メンバーの皆様の業界も、チャプター運営も、これからは変化と進化のスピードをより早めることに意識を向けなければいけないのです。今はzoomでミーティングを行なっていますが、それさえも昔話になって、メタバースの中でチャプターミーティングが行なわれることも遠い未来のことではないでしょう。

時代の流れを先読みすること、そしてそのとき対応できることに注力することが重要です。確かに誰も見たことがない世界を進むわけです。しかし時代の流れはとてつもなく早く、その流れに負けないチャレンジを続けることがイノベーションを起こします。これまでやったことがないことをやるわけですから、失敗もあるでしょう。しかしその失敗を学びの機会と捉えてその意識を全員で揃えることができたらチームとしてより強固なものになります。是非一丸となってBNIを盛り上げていきましょう。