2022/06/28

佐々浪 学さん
BNI ハンドレッド
(奈良市京都南)
カテゴリー:食品製造加工

飲食店向けの食品製造加工。ホテル旅館へは修学旅行等の弁当提供など、売上UP、人手不足のお悩みを解決している。17歳で飲食道へ入門、24歳で1店舗目オープン、これまで約20店舗の出店を経験。35歳で事業の多角化を行い、現在は3か国・9社の運営に携わる。経営理念は「いきるをつくる」、存在価値は「ストレスを笑顔に変えるお手伝い」。

2022年4〜6月の3カ月間、BNIジャパンは『マスターコネクターキャンペーン』を開催。趣旨は「より多くのビジターをBNIに招待し、BNIを知ってもらうこと」であり、期間中に25名以上のビジターを招待したメンバーには、マスターコネクターピンバッジが贈呈される。

2カ月目の5月単月で25名を招待して1位に、そして3ヵ月通算のビジター招待数が43名となり、見事『マスターコネクターキャンペーン2022』のトップに輝いたのは、BNI奈良市京都南の「ハンドレッド」に在籍の佐々浪学さんだ。4月末のリージョンフォーラムでキャンペーンを知り、「関西初のマスターコネクターを達成する」と決意。そしてわずか半月程で25名のビジターを招待し、3ヵ月の総合結果ではビジター数43名という記録を成し遂げた。ビジター招待のコツは「明確な自分の目標を立てること」と言う。

成功の鍵は「目的=意図が100%」であること

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文=国場みの

2022/06/14

【リファーラルマーケティングを通じて日本の経済と子どもたちの未来に貢献したい!】

田渕祐輝さん
エグゼクティブディレクター
BNI大阪シティセントラル

 

田渕祐輝さんは、社労士の資格取得後、すぐに独立開業され、3年後の2010年にBNIと出会い、2012年に日本で3番目のリージョンとなるBNI大阪シティセントラルのエグゼクティブディレクター(以下、ED)に就任されました。「社会人経験ゼロの自分を、人として、経営者として育て、大きく成長させてくれたのはBNI」と語る田渕祐輝さんに、今後の目標や、EDとして大切にされていることなどを伺いました!

EDを務める上で、大事にされていることをお聞かせください。

せっかくBNIに入っていただいたので、メンバーのみなさんにはこのプログラムを最大限活用していただきたい。だから、正しいBNIを伝えることを大事にしています。それが長く使っていただけることにもつながりますし、「BNIを長期的に使う」というBNIのミッションでもあると思っています。
ですので、正しいBNIを通じてメンバーのビジネス拡大に貢献することと、長期的に有意義な関係を築く機会を通じてメンバーのビジネス拡大の手助けをすることを最も大切にしています。

BNI大阪シティセントラルの特長を教えていただけますか?

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文=国場みの

2022/06/07

車のフロントガラスが、バックミラーよりも大きいのには理由があります。行先がはっきりと見えるようにしておくことが大切なので、そのため当然フロントガラスはバックミラーよりかなり大きくなっています。

誤解しないでいただきたいのは、自分の背後にあるものを知り、過去から学ぶことも大切だということです。でも、もしあなたがバックミラーしか見ていないとしたら、それはあなたが後ろ向きにしか進んでいないということ。人生に置き換えてみると、あなたは今を生きておらず、これから進む先に何があるのかも気づかないままの状態です。フロントガラスから見える景色は、これから起きうる全ての可能性を映すものなのです。

どこに行きたいのかを知る

時に人生においては、少し後戻りすることも必要です。しかし、なるべく早く車を発車させ、意図した目的地へ向かう必要があります。その目的地に行くためには、地図やアプリを当然使いますよね。ゴールを設定し、そこに至るルートを確認します。時には、途中で渋滞や事故のために回り道をしなければならないこともあります(人生にも当てはまるお話ですね)。しかし、いずれの場合も自分がどこに行きたいか大まかに把握しておく必要があります。

私は、一生懸命に働き、時間に追われる生活を送り、いつも多忙を極めている人を知っていますが、人生の目標を決めていないことがあります(中には、ビジネスの目標すら決めていない人もいます)。私の目には、こうした多くの人たちが道を見失っているように映ります。なぜなら自分が最終的にどこに行き着きたいのかわかっていなければ、急いで進んでも、早く着くことはできないからです。

前に進み続ける

フロントガラスのワイパーも、人生を象徴するものです。悪天候のときには、視界をクリアにしておくためのものが必要ですが、ある時には、それ以上の助けが必要になることもあります。数年前になりますが、家族とカリフォルニア州ビッグ・ベア湖畔の別荘に車で向かっていた時、とても濃い霧に見舞われ、前方が全く見えない!という状況に陥ったことがあります。さらに悪いことに、山の上り坂で車を道路脇に停めるにも適当な場所を見つけることすらできなかったのです。そこで私は運転席側の窓を開け、顔を外に出して、アメリカ国内の高速道路では至るところで目にする白い小さなセラミックのレーンマークを注意深く見ながら車を前に進めました。(1950年代にエルバート・ボッツが発明して以降これらのレーンマークがボッツ・ドッツと呼ばれるようになりました)。私はボッツ・ドッツから離れないようゆっくりゆっくり運転し、その間、妻は対向車のヘッドライトが見えたら、私に危ないことを伝えられるように前を見てくれていました(幸いなことに対向車はありませんでしたが)。1マイルか2マイル進んだところで、ようやく霧が晴れ窓を閉めゆっくりとですが、普通に運転できるようになりました。

私にとってこの出来事が学びとなったのは、目指すところに行き着くまでには時として誰かのアシストが必要になるときがあるということです。行く方向がクリアに見えるよう手助けをしてくれるのが、人生のパートナーだったりビジネスパートナーだったり、あるいはメンターであるのかもしれません。重要なことは、私たちが目指すところに行き着くためには前に進み続けなければならないということです(もちろん、安全に)。

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2022/05/31

北澤 嘉章さん
BNI 誉
(名古屋南)
カテゴリー:弁護士(相続)

令和2年に弁護士法人北澤総合法律事務所を設立、代表弁護士。愛知県弁護士会所属。相続業務を中心に、「町弁」として弁護活動に励んでいる。BNIチャプターでは、イベントコーディネーター、メンバーシップ委員を経て、現書記兼会計を務める。

2022年4〜6月の3カ月間、BNIジャパンでは『マスターコネクターキャンペーン』を実施している。このキャンペーンはBNIジャパン全体で「より多くのビジターをBNIに招待し、BNIを知ってもらうこと」にフォーカスする期間であり、昨年度は15,395名を超えるビジターをお招きした。

キャンペーン初月である4月の単月で1位に輝いたのは、BNI名古屋南の「誉」に在籍している北澤嘉章さんである。今期、書記兼会計も務めている。北澤さんがひと月で招待した人数はなんと15名、それも同日に全員を呼んだのだ。今回は「ひとりBOD(※)をしよう!」と決意し、成果を叩き出したのだが、その背景にはチャプターへの感謝と愛、そして誇りがあった。

※BOD:ビジネス・オープン・デイの略。多くのビジターを招待してBNIを知ってもらうことにフォーカスしたミーティングのこと。

BNIに加入後、価値観が大きく変わる

北澤さんがBNIに加入したのは、弁護士として3年ほど経てからのことだった。実務経験をしっかり積んだタイミングで、次のフェーズとして人脈拡大を図る目的だったが、手にしたのはそれだけではなかった。

「BNIの経験はすべて勉強になっていまして、加入後にいろいろな価値観が変わったなと思います。異業種だからこそ別業界の知識も得られますし、弁護士業界と別業界の常識の差や、成功している人の考え方や行動を目の前で見られることも学びです。また、折に触れ、先輩方に人として、経営者として大切なことなどを教えていただけます。本当にBNIに参加してよかったと思っています」

書記兼会計の今期は特に、メインプレゼンターのティーアップに力を注ぎたいと、入念な準備を毎週行っている。そして、よりリーダーシップを発揮し、チャプターに貢献しようと、ビジター招待にも力を注いでいるのだ。

常日頃からの信頼関係がモノを言う

北澤さんにビジター招待のコツを聞いてみた。

「仲の良い人たちに声をかけました。私は協業関係の人でも、友達のような関係性をつくることを常に意識していまして、信頼関係がある人は快く参加してくれました。改めて思いましたが、日頃から信頼関係を構築してその人数を増やすことは大事ですね。参加してくれたすべての人が『北澤さんが言うんだったら』というスタンスで、中には別の予定を調整してくれた人もいました。

また、人脈の広い人に『友達も誘ってください』と声をかけると本当に誘ってくださるので、それもコツだと思います。もちろん、信頼関係がある前提ですが」

しかし、仲の良い人、友達だから声をかけにくい、ということもあるかもしれない。そのあたりを尋ねてみた。

「私の価値観ですが、利益があるから人とつき合う、という考えで人とつき合うのは嫌なんですね。それだったらつき合いたくないとすら思ってしまう。協業先であってもビジネスありきのつき合いではなく、お互い気が合うから、好きだからつき合う。つき合う時間の中で人柄、プロフェショナル性も理解できますので、お互い仕事が振れる関係性になっていきます。密な関係性を構築しているから、ストレートに『来て』と声をかけられます。

それと、『誉』は、仕事の専門性、人柄ともに信頼できる人が揃っていて、自信を持って紹介できますので、『誉』にビジター参加すると、質の高い人たちとつながることができます、と言えます。自分のチャプターを誇りに思っているからこそ、自信を持てる。これは大きいですね」

Givers Gain ®️のコアバリューが浸透しているメンバーとつながる価値

北澤さんが招待したビジターの中で、当日にメンバーと商談が成立したケースがあったという。

「車を売りたいビジターが、中古車販売メンバーのウィークリープレゼンを聞いてつながりたいとなりました。メンバーが迅速丁寧な対応をしてくれたので、その日に契約が成立。ビジターにもメンバーにも感謝されて、嬉しかったです。

こうしたことが起きるのがビジター参加の価値でもありますし、プロフェッショナルでGivers Gain®️の精神がある人が取引先だということも大きな価値だと思います」

BNIのコアバリューであり、世界中のBNIメンバーの合言葉にもなっている「Givers Gain®️」という共通認識があればこそのエピソードだ。

『誉』を質・量ともに、名古屋で1番のチャプターへ

最後に今後の目標を伺った。

「あまりメンバーに伝えられていないのですが、私は誉チャプターがとても好きなので、ずっと関わっていきたいと思っています。少なくとも名古屋で一番メンバー数の多いチャプター、誰もが憧れる、メンバーの質が高いチャプターになるように関与していけたらと思っています」

 

文=国場みの

2022/05/24

ジョン・ルーカスさん
BNI 杜の都
(仙台青葉)
カテゴリー:エンターテイメント

1979年、バハマ生まれのジャマイカ育ち。来日して20年以上。ジャマイカ観光親善大使、宮城県角田市PR大使、全国13会場のゴスペル教室講師兼ディレクター。「ゴスペル×ボイストレーニング×語学教室」という新しいスタイルの『ONLINE GOSPEL COLLEGE』を主宰。国内外の音楽イベント、自身のコンサートやライブなどシンガーとしても活躍。音楽と語学をかけ合わせた事業を展開中。         

                                                     

実は、公式テーマソングの母国語バージョンがあるのは、世界77カ国の中でも日本だけ。日本語バージョンの誕生がどれだけ異例のことか、おわかりいただけるだろうか。

「『Better Together』を日本語で、日本のメンバーに、日本の人たちに届けたい!」

というジョンさんの強い想いが周囲の人の心を動かし、現実となったのだが、物語のはじまりは3年前に遡る。そんなジョンさんのマイBNIストーリーをお聞きした。 

Givers Gain®️を体現するメンバーを通してBNIと出会う

BNIとの出会いは、大阪でミュージカルに出演する際に、共通の知り合いを通じて大阪のBNIメンバーを紹介してもらったところから始まる。弁護士業のメンバーはジョンさんの活動を応援してくれ、客席の1/3を埋め尽くすほどの人数を動員してくれるなど、折にふれジョンさんを気にかけてくれた。

想いを行動で示す実行力と影響力のすごさ、人間的な深さに感銘を受けたジョンさんは「貢献したい、仲間になりたい」と思い、大阪でBNIへの入会を決意する。

しかし、大きな外的変化が起きた。2020年から大々的に始まったコロナ禍。状況を鑑み、本拠地である仙台に帰省することにし、入会も断念することとなった。

仙台でBNIと再会、『Better Together』に感銘を受ける

一旦はBNIへの道が断ち切られたが、諦めてはいなかった。月日は経ち2021年、仙台でBNI立ち上げの知らせを受ける。発起人であるBNI仙台青葉の中村優紀ディレクターコンサルタント(以下、DC)を紹介され、話をすることになった。中村DCの想いに共感したジョンさんは、「中村さんが立ち上げるBNIに参加したい!」と、立ち上げ中のチャプター「杜の都」に参画、2021年12月に発足を果たした。ところが、ひとつの不安を抱えていた。

「BNIの中にあるビジネスに対して、ミュージシャンとしての私は、一体、どのような貢献ができるのだろうか。私はここにいていいのだろうか、と悩みました」

そんな気持ちを払拭する出来事が起きた。2022年1月開催の『ナショナルネットワーキングデー』に参加した際に2022年公式テーマソングを初めて聴き、そのシンガーがアメリカのBNIメンバーであることを知る。

「楽曲、メッセージそのものにとても感動しましたし、こういう貢献の仕方があるんだ! と驚きました。このメッセージを日本語で、日本のメンバーに、日本のみなさんに私の歌声で届けたい! と強く思いました」

この想いを早速、中村DCに打ち明ける。すると翌日、中村DCがBNIジャパンの大野ナショナルディレクターに提案し、4月開催の『ナショナルカンファレンス』までに作ろうという話に展開した。

誕生した珠玉の作品

ジョンさんの想いに共感したスペシャリストが次々に結集。どの人も、ジョンさんが信頼を置いている専門家ばかりだ。タイトスケジュールの中、誰もが最高のパフォーマンスで取り組み、作品が完成されていく。そんな中、とりわけ苦心したのは日本語訳である。

「長く日本に住んでいますが、日本語の繊細なニュアンスを日本人同様には表現できません。そこで、専門家の方にご協力をいただき、その方と何度も歌詞を練り直しました。それこそ10パターンもあります」

こうして誕生したのが、冒頭で紹介した2022年4月19日にYouTubeで公開されたミュージックビデオだ。

ここまででも素敵なエピソードだが、この物語はここで終わらない。

国境を越えた同志が作曲を担当していた! 

YouTubeで公開すると、すぐにアメリカ在住の音楽仲間であるTIPPINGさんからメッセージが届いた。ジョンさんはTIPPINGさんと東日本大震災の際に、日本を元気にするためにチャリティコンサートを開催した同志ともいえる仲間でもあった。

「彼から『僕が作曲したんだよ』とメッセージが飛んできて、『えっ!! えっ!!』と驚きすぎて、すぐには言葉の意味を理解できませんでした」

なんとTIPPINGさんも、アメリカでBNIメンバーとして活躍していたのだ。偶然という言葉では片付けられない運命を感じる縁にジョンさんは深い感動を覚えた。

今だからこそ『Better Together』を多くの人に届けたい

インタビューも終盤になり、ジョンさんは“ぜひとも伝えたい想い”を語り始めた。

「『Better Together』のメッセージは普遍的ですが、今だからこそ届けたいメッセージです。『困難なときをともに乗り越え、新しい未来を築いていく』。このメッセージをBNIメンバーだけでなく、多くの日本の方々に届けたいと心から願っています。

来日以来、私は完全に日本にfall in loveしました。ここが私の居場所だと思っています。だから、海外との架け橋として日本にどんどん貢献していきたいし、歌や20年来の英語指導などの自分のスキルをBNIにすべてgiveしていきたいです」

日本語バージョンを聴いた方はもう一度、まだの方はぜひ一度、聴いて、大切な人にシェアしてほしい。BNIがテーマにしている根幹に、人と人との関係の本質に触れられるだろう。ジョンさんはじめ、多くの人たちの熱い想いに触れられるはずだ。

 

2022年BNI公式テーマソング『Better Together』(日本語バージョン):

 

2022年BNI公式テーマソング『Better Together』(英語バージョン):

 

文=国場みの

2022/05/17

【地域から感謝される組織を後世に残せるという魅力】

坪井達也さん
エグゼクティブディレクター
BNI三重

 

BNI三重のエグゼクティブディレクター(以下、ED)坪井達也さんは、現役メンバー* 兼 EDという全国でもあまり例のないスタイルで活動している。

2009年3月、現在もチャプターメンバーである「金シャチBNI」を名古屋で立ち上げ、同年9月にディレクターに就任。2010年、BNI名古屋のエリアディレクターに就任し、翌2011年には三重県でフランチャイズをスタート。BNIと出会って15年目*の坪井さんにいろいろなお話を伺った。
(* 2022年5月現在)
 

フランチャイズを始めた動機

2009年に金シャチを立ち上げたとき、まだフランチャイズ制度が始まっていなかったと思います。2010年にフランチャイズ制度を知り、私は三重県津市に住んでいまして、三重県にBNIがあったほうが事業者は助かると思ったのと、新たな自分のビジネスにもできるかなと思ったのでスタートしました。

EDになっても、メンバー活動を続ける理由

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2022/05/10

BNIは2022年5月現在、世界で1万以上のチャプターが活動している。日本だけでも約300のチャプターがある。
しかし、アイヴァン・マイズナー博士がBNIを始めた当初は、20チャプターほどしかなかったという。では「どのようにBNIをここまで成長させたのか」について、アイヴァン・マイズナー博士のブログから紹介していこう。

今回の内容は「アイヴァン・マイズナー博士の軌跡」を知るためのものではない。アイヴァン・マイズナー博士のストーリーから「BNIをどのように活用できるのか」ひいては「どのようにビジネスを拡大していけるのか」を考えるきっかけやヒントにすることが目的である。

――――――――――

 

1975年の大ヒット映画「ジョーズ」で、アメリカ北東部の小さな避暑地で警察署長を務めるマーティン・ブロディが初めて間近でそのホホジロザメを見たときに、映画史に残る名セリフのひとつを口にしました。サメを見るやいなや、彼はゆっくりと操舵室に後ずさりし、クイント船長に向かって言うのです。「もっと大きな船が必要だ」と。

これは、典型的な「ブロディ・モーメント」です。つまり現在持っているリソースは、求めている結果を得るために、もはや通用しないものであることを、ショックではあるがはっきりとわかる瞬間のこと。

私のブロディ・モーメントが、どのように起きたかをお話したいと思いますが、もっとも重要なことは私の話を読みながら、「あなた自身」のブロディ・モーメントについて考えてみることです。自分のブロディ・モーメントを理解することは、自らのモチベーションについて考え、起業を成功させるために役立ちますから。

私のブロディ・モーメントは、1985年の終わりに、計画していたわけでもなく、特に頑張ろうとしたわけでもなく、はからずもBNI?で20のチャプターを立ち上げたときに訪れました。“ビジネスコミュニティ”というものにピンときたのです。

「なぜ」BNIなのか

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文=名城政也

2022/05/02

2022年4月11日「BNIナショナルカンファレンス」がオンラインにて開催された。2020年からオンラインとなり、今回は3度目のオンライン開催となる。今やBNIの定例会やトレーニングにおいてもオンラインが主流となっているおり、BNIは常に変化しながら前進している。

今年のナショナルカンファレンスでは、大野ナショナルディレクターの講演にアイヴァン・マイズナー博士の講演、ビデオコンテストの優秀賞発表などが行われた。新型コロナウイルスの影響を乗り越え、さらに進化したBNI。今回も参加者にとって学びの多い時間になったのではないだろうか。

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文=名城政也

2022/04/26

2022年4月11日にオンライン開催された『BNIナショナルカンファレンス 特別セッション』では、激動の時代においてどのように中小企業が生き抜き、社会貢献していくのか、をテーマに3名のパネリストによるディスカッションが行われた。
パネリスト1人目は、青木仁志氏。アチーブメント株式会社代表取締役会長兼社長、アチーブメントグループCEO。
2人目は、野並晃氏。株式会社崎陽軒専務取締役、公益社団法人日本青年会議所2021年会頭。
3人目は、大野真徳。BNIジャパン代表。
示唆に富んだ1時間のディスカッションをダイジェスト版としてレポート。

日本の中小企業の課題

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文=国場みの

2022/04/19

脇田 勝利さん
BNI TRES STELLAS
(東京N.E.)
カテゴリー:経営コンサルタント(ビジネスモデル構築)

株式会社ドリームマーケティングの代表取締役であり、ニューヨークを拠点に日本を含む世界60か国を舞台に売上を上げる「夢と情熱コンサルタント」。

ブランディング・売上向上・ビジネスモデル構築を得意とし、22年間で11,000社以上のコンサルティングや1,100回以上のセミナー・講演を行い20,000人以上を集め成果を挙げている、全国でも有数の実績を誇る売上向上・海外進出コンサルタントである。

上場企業から中小企業、個人事業主まで業種・業態・国籍を問わず成果を挙げた成功事例が数多くある。また、マーケティングのノウハウを「ひと・企業・まちづくり」へと応用し、数多くの成功事例を持つ。日本を元気にするために、60カ国以上を視察に訪問し、世界中にパートナーを持っている。アメリカ永住権を手に入れ、今年から改めてアメリカと日本の2拠点を創り世界展開を進める。

2021年ビジター招待数全国トップに輝く

BNIでは、ビジター招待を積極的に行うことが、チャプターにとっての貢献の1つである。ビジター招待が上手くいかないメンバーもいるなか、脇田勝利さんは年間77名という実績を挙げ、2021年ビジター招待数全国トップに輝いた。そこで、ビジターを積極的に招待できる理由について伺ってみたところ、脇田さんのなかで見事に「BNI=ビジネス」という図式が成立しているとわかった。

脇田さんが行っている仕事は、ブランディング&売上向上の経営コンサルタントであり、脇田さん曰く、仕事もBNIも同じことを行っているのだそうだ。

脇田さんは以下のように語った。

「マーケティングと同じように市場から見込み客(BNIに関心を持ちそうな人)を見つけ、申し込みの成約率の高いトークスプリクトを作りメッセージを送る」

もちろん、ただメッセージを送るだけではない。脇田さんは「ビジターとして参加したくなるようなメッセージ」を作っているのだ。しかし、脇田さんにメッセージについても伺ってみると、以下のように語った。

「仕事で同じことをしているから、試行錯誤はしていない。相手の立場になって、メリットを伝えていく」

脇田さんは、経営コンサルティングのノウハウをそのままBNIに活かしているのだ。ここで重要になるのは「相手の立場になってメリットを伝える」という部分ではないだろうか。ただ「来てほしい」だけでは、ビジターにとって得るものがない。脇田さんは「ビジターとして参加してみたい」と思えるような「ビジター参加の価値」「BNIの価値」を伝えている。これが、ビジター招待数トップに輝いた要因である。

BNIのメリットを感じている。だから、伝えられる。

脇田さん自身のBNIに参加するベネフィットについて伺ったところ、「費用対効果が高い」「仲間ができた」という2つを挙げた。実際に、脇田さん自身、BNIに入会してから多くのリファーラルを取り交わしている。そのため「費用対効果が高い」という点については、自身が強く感じている部分だろう。

さらにBNIに入って良かった経験として「信頼できる一生の仲間」ができたとも語った。これはただ「友達のように仲良くなる」のではなく、あくまで、ビジネスがベースにある。脇田さんは、次のように語った。

「仲良くなる仕組みができているなかで、貢献というベースがある。さらに、その仕組みが上手くできていることと自分をブランディングすることで自チャプターだけではなく、他のチャプターメンバーとのビジネスにも繋がる」

このような自身の成功体験を明確に理解しているからこそ、的確にメリットを伝えられるのだ。

BNIはコミュニケーションでありビジネスであり人生である

脇田さんのようにビジターを多く招待できる人もいれば、上手く招待できないメンバーもいる。その点について伺ったところ、以下のように語った。

「売上を上げるのも、ビジターを誘うのも、コミュニケーションが全て」

この「コミュニケーション」が、脇田さんがビジターを多く招待できる要因である。コミュニケーションについて深掘りしていくと、信頼関係をとても大事にしている人だとわかった。

「信頼とはブランディング。たとえば、Facebookなども、コミュニケーションの一つ。ちゃんと自分の情報を出しているかどうか。反応がなくてもみんな見てはくれている。だからブログやSNSで情報を毎日出していく。その一貫性が信頼、ブランディングになる」

さらに話を伺っていくと、脇田さんの仕事との関わり方が、BNIとも関連してくるとわかった。

「うまくいかない人は、細分化しているからうまくいかない。『今日はBNI』とか『今日は友達との飲み会』とか。プライベートも仕事もBNIも細分化しないことが大事で、分けてしまうからややこしくなる。一貫性が大事なので、自分の持っているもの、自分の事業、人生設計、それぞれを分ける必要はない。

BNIに関して言えば、人生の一つですよね。友達もできるし、売上も上がる。『どうやってBNIを活用しよう』と切り分ける必要はないし、分けるともったいない。すべてを人生として一体化させて考えて設計することが重要」

さらに

「自分が良いと思っているから誘える。チャプターやBNIについて、自分がどのように感じているのかが大事」

とも語った。

BNIは仕事であり、さらに言えば人生である。この考えが、脇田さんがBNIで成功している要因だろう。BNIを通して「人生」が豊かになっているからこそ、自身の経験を通して、本当のBNIの価値を伝えることができるのだ。

BNIから日本の活性化

脇田さんがBNIに入会した理由は、日本のブランド力を上げ、活性化するためである。世界を目指す仲間を作り、新しい成功モデルを作ることを目標に、入会を決意した。

しかし、BNIに入会したからといって、脇田さんが行っていることは変わっていない。「BNI=仕事」と明確になっている脇田さんにとって「BNIの活動をしている」という概念はなく、あくまで「楽しみながら仕事をしている」だけなのだ。

そんな脇田さんのゴールは「世界中の夢の実現のお手伝いを進め、世界を舞台に遊びと仕事を一体化させて世界を味わい尽くすこと」である。「仕事だ!」と肩肘を張るのではなく、楽しみながら多くの人の夢を実現していきたいと語っていた。独自のノウハウで他社が真似できない売上向上&ブランディングを得意にしている経営コンサルティングという仕事は、人の夢を実現させ、幸せにすることである。つまり、人を幸せにすることが脇田さんの幸せや夢、楽しみと言える。

このような「人の幸せが自分の幸せ」という考えは、BNIの掲げる「Givers Gain®(与える者は与えられる)」に等しい。この「Giverの精神」が彼の仕事、人生に大きな成功をもたらしている。

 

文=名城政也

2022/04/15

BNI財団ジャパンでは2021年12月末から2022年2月10日までの期間、フィリピン台風災害救援緊急募金を受け付けており、
義援金は総額2,642,900円(内訳:財団1,642,900円、JBNインターナショナル株式会社マッチングギフト1,000,000円)となりました。

「義援金報告」記事はこちら

多くの皆様よりご支援いただき、誠にありがとうございました。

日本のメディアではほとんど報道されなかったフィリピン台風22号災害ですが、いまだに多くの人々が避難生活を余儀なくされています。
BNIフィリピンでは、日本からの義援金も併せて、台風被害の大きかったセブ島(シボンガ、アルガオ、タラベラ)ヒルトゥンガン島を中心に支援を行いました。

BNI財団ジャパンの公式サイトでは、フィリピンでの支援活動の報告を掲載しておりますのでご覧ください。

皆様の温かいご支援、本当にありがとうございました。

2022/04/12

 

2022年3月17日「ビジネスブースタープログラム」において、千葉テレビ放送株式会社のプロデューサーである『大林健太郎」さんのテレビの活用法について語られた。大きなテーマは「テレビの活用法」についてではあるものの、考え方としては経営に重要な「ブランディング」や「マーケティング」だ。

ブランディングやマーケティングの観点から「取材される企業はどのような要素が必要なのか」を考え、自社の戦略に活かしてほしい。

 

【大林健太郎さんプロフィール】

26歳の頃に番組のAD・ディレクター経験がないにも関わらず『おしゃれ美容バラエティPOPn’TV』を立ち上げる。企業のニーズを直接番組に反映させる独自の番組モデルを構築し、28歳になる頃には、中小企業のみの新規扱い売上で1億円超えを達成。

その後、お笑い芸人ナイツ初の冠番組『ナイツのHIT商品会議室』や、サンドウィッチマン司会の『サンドウィッチマンTHEPRICESHOW』などをリリース。全国各地で毎年50本以上のマーケティング公園も実施している。

ブランディングの第一歩

大林健太郎さんは、ブランディングを「イメージを崩すこと」と語った。大林健太郎さん自身「自分はプロデューサーらしくないと思っている」と語り、よく「ピンクのマフラー巻いていませんね」や「ピンクのカーディガン巻いていない」と言う。そんなときに大林健太郎さんは「私はピンクのマフラーを巻いていないプロデューサーです」と自己紹介しているのだ。このように、固定観念を崩し、相手に印象を残すことが大事なのだ。これらはつまり「相手からどう見られているか」を話すことである。そして、大林健太郎さんはBNIのウィークリープレゼンでも、同様であり「自分のことばかり話してしまう人が多いが、相手に対してどう思われているか、どう見えたいかを逆算して話さなければいけない」それが、ブランディングの第一歩だと語った。

メディアに取り上げられる事例とBNI

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文=名城政也

2022/04/04

2022年4月1日、BNIジャパンは企業・団体・個人が叶えたい夢を発信するプロジェクト「April Dream」に参加し、プレスリリースを発信しました。

 

プレスリリース
『世界で初めてメタバース上にBNIチャプターが発足』

〜今後トレーニングやイベントもメタバース対応を推進〜

当社は、April Dreamに参加しています。このプレスリリースはBNIジャパンのApril Dreamです。

経営者や事業主を中⼼とした世界最⼤規模のリファーラルマーケティング組織を国内で展開するBNIジャパン(運営:JBNインターナショナル株式会社 所在地:東京都三鷹市 代表取締役:⼤野 真徳)が、メタバース上に世界初のBNIチャプターを発⾜させました。

対⾯とオンラインの良さを兼ね備えたメタバースチャプター

BNIジャパンでは2020年3⽉より⼀貫して全てのチャプターミーティングをオンラインで継続してまいりました。現在ではBNIジャパン全体の60%を超えるメンバーがオンライン移⾏後に加⼊されており、オンラインにおけるリファーラルマーケティング活動の成果も顕著にあらわれてきております。
他⽅、対⾯活動については、メンバー及びその家族、従業員の健康と安全を第⼀とし、感染症の状況も踏まえつつ、段階的に実施してきました。
この度、メンバー間で交わされるビジネスの機会を増やすと同時にその質をさらに⾼めるため、世界で初めてBNIチャプターをメタバース上に発⾜させました。

メタバースチャプター第⼀号メンバーの声

「これまでのオンラインミーティングでは味わえない臨場感があります。⾃分の部屋にいながら皆と同じ部屋でミーティングをしているような感覚が味わえました」

「ZOOMの会議とあまり変わらないかと思っていましたが、画⾯の向こうにいる⼈ではなく、同じ空間にいる⼈に話しかけるので、話し⽅や声の⼤きさも変わってきます」

「新しい技術にわくわくしました。仮想空間と現実の区別がつかない時代の到来を感じました。ビジネスのやり⽅も変わるんでしょうね」

メタバースチャプター概要

チャプター名:BNIプリメールメタ
発⾜⽇:2022年4⽉1⽇
発⾜メンバー数:41名
チャプターミーティング:毎週⾦曜⽇7:00AM〜
担当ディレクター:初乃 ⽶太

今後の展開

BNIジャパンでは、チャプターミーティングの他に、トレーニング、カンファレンス、ネットワークイベントなど、全ての活動をオンライン化することでメンバーの活動をサポートしてきました。今後は、オンラインで蓄積した知⾒をメタバースで⽣かし、更なるサービス向上を⽬指します。

【BNIジャパンの概要】

運営会社:JBNインターナショナル株式会社(代表取締役 ⼤野真徳)
全国1都1道2府20県
チャプター数:297
メンバー数:12,365名
(2022年3⽉25⽇時点)

BNIグローバルの統計

世界76の国と地域
チャプター数:10,592
メンバー数:285,787
(2022年2⽉時点)

【JBNインターナショナル株式会社】

社名:JBNインターナショナル株式会社(BNIジャパン / BNIナショナルオフィス)
設⽴:2006年4⽉
資本⾦ :1,000万円
事業内容:経営者や事業主、企業の営業担当者を対象に紹介を利⽤したマーケティングサービスをメンバー制にて提供
URL:https://www.bni.jp

「April Dream」は、4⽉1⽇に企業が叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。

 

(BNIニュース)
2022/03/29

誰もがある程度の成功を望んでいます。 形は違っても、人生の重要な場面において成功を望んでいない人に私は会ったことがありません。 しかし、成功そのものは権利ではありません。 

成功は、私たちの努力と選択によって大きく左右されます。 私は、一生懸命働いているのに間違った選択をしている人をたくさん知っています。 そのような人たちの多くが、「自分はこれだけ努力したのだから、もっと成功するのは当然だ」と考えていることに驚かされます。 その一方で、努力せずに良い選択をして成功した人は、あまり知りません。

努力することは、成功の始まりの要素に過ぎません。 良い選択をすることは、その次の要素です。 何をするにしても、成功するためにはその両方が必要なのです。

 

昔、私の知り合いに、自分の運の悪さを嘆いている人がいました。 彼女は長年にわたって取り組んでいた様々な仕事に満足できず、日常はボロボロでした。30歳近くになっても学士号を取得できず、常にお金の問題を抱えていました。 彼女はよく、自分が置かれたさまざまな苦境を、状況や他人のせいにしていました。 しかし、彼女が一生懸命働いているにもかかわらず、自分自身がひどい選択をし続けていたことは、まぎれもない事実です。 ある日、お金のことで文句を言ったかと思うと、次の日には必要以上に贅沢なもの、全く不必要なものを買っていました。次の週には、良い仕事にありつけないと文句を言いながら、個人的な理由で1時間も遅れて出社してくるのです(しかもそれを繰り返すのです)。

時々彼女は自分の問題について、私に相談に来ていました。私は今の困難につながった彼女の選択を指摘しました。 そのたびに彼女はリップサービスで指摘された点を認めようとしますが、実際彼女は真の課題である自分の選択に責任を持っていませんでした。 彼女は、「どうして私がこんな目にばっかり。私はもっとうまくいくはずなのに!」と嘆いたことがあります。 この質問に対して私は意見を述べませんでしたが、私が彼女に伝えたかったことは、「誰もが人生のある時点で『もっと良くなるべきだ』と感じるものです。それを乗り越え、不平不満を止め、それについての行動を実際に始めるのです。一生懸命働いて、より良い選択をしてください!」ということです。

私はこれまで、さまざまな成功を収めてきた何万人もの人たちと一緒に仕事をする機会に恵まれてきました。このような人たちに共通して見られるのは、仕事を計画し、その計画に沿って行動しているということです。つまり、自分の選択を考え抜き、今ある情報の中からベストなものを選び、その選択を実現するために懸命に働いているのです。

 

私は国際的な組織の創立者として、自分の選択がビジネスにとってかなり重要であることを知っています。私の決断は、何百人もの従業員、フランチャイズオーナー、ビジネスパートナー、そして世界中の何万人もの顧客に影響を与える可能性があるのです。数年前、私は難しい決断を迫られていることと、それに対する不安について友人に話しました。彼は素晴らしいアドバイスをくれました。「すべての決断が良いものである必要はない。悪い決断よりも良い決断をすることを心がけ、悪い決断をしたときは、素早く修正することでその影響を最小限に抑えなさい 」と。あぁ!これはなんて素晴らしいアドバイスなんだ!と思いました。努力すること、良い選択をすることを真正面から捉えたアドバイスです。すべての選択が的を得ている必要はありません。しかし、自分が望むような結果を得るためには、不測のない選択が必要なのです。私のビジネスにおける最大の教訓のいくつかは、成功ではなく、損失からもたらされたものです。どちらも運とは関係なく、自分の選択とプロジェクトに対するコミットメントによってもたらされたものです。

 

少し前に、長年付き合いのある人と、自分のビジネスの成長や、最近達成した個人的な目標について話していたら、「君は運がいい」「うらやましい」と言われました。

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2022/03/22

大沢正美さん
BNI STAR
(福井)
カテゴリー:旅行代理店

福井県出身。大阪にて海外旅行ホールセーラーで勤務、その後Uターンで福井に戻り、株式会社日本旅行ワールドの取締役に。現在は法人向け団体旅行・修学旅行・個人向けの募集型企画旅行を手がける。BNIには2016年3月に入会、入会後すぐ書記兼会計、2021年にはプレジデントを務めた。

年間795件、週平均14件のリファーラル

カテゴリー「旅行代理店」の大沢正美さんは、2021年、チャプターの飲食店メンバーに驚異的な数のリファーラルを提供した。それも、パンデミックで一番打撃を受け、世界中リアルで出会えなくなり、完全にビジネスがストップした旅行代理店がだ。

ことの発端は、行政が旅行会社向けに給付した県内旅行消費の助成金制度を活用した旅行プランを考えついたことからだ。通常、旅行会社は、利益幅の大きい遠方の個室露天風呂付宿の宿泊プランなどを企画するが、大沢さんは「自分だけでなく、メンバーのためにできることはないか?」という想いが込み上げ、低価格で近場をめぐる「日帰りプチ旅行」を企画した。

企画は「コロナ禍で仕事がまったくなくなった」状態から起死回生するためのもので、メンバーとお客様に対する想いが込められている。

「募集型企画旅行として、市内の美術館と飲食店を組み合わせ“日帰り商品”を企画し、ここに飲食店メンバー全員のお店をランチやディナーに組み込みました。同じように困っている飲食店メンバーへ送客出来るのではと思って。

そして、時間を使い高額な遠出の1回より、コロナ禍の中お客様にとって安全な近場で何度も行けるコンパクト日帰り旅行のほうが良いのではと思いました。福井は博物館などの公共施設の利用率が低く、こうした施設を身近に感じた後に美味しい食事を堪能し、福井の魅力を再認識していただければと考え、すぐに飲食店メンバーに相談したらとんとん拍子に企画が進みました」

参加者がSNSで拡散、リピートが自然に生まれる

大沢さんの着眼点が功を奏してプチ日帰り旅行がヒット。想像を遥かに超えた現象が次々に起き始めた。当初は同業者に理解を得られなかったが、街の経済に寄与できるアイディアを形にしていくと、メンバー以外の飲食店や同じような商品を作る旅行会社が増えていき、業界にムーブメントが起きた。

「お客様はこのツアーで割引が受けられます。多くのお客様が初めて行くメンバーのお店のファンになり、割引に関係なくお店のリピーターになった方が続出しました。

また、私たちは広告をしなかったのですが、お客様自身がSNSにアップしてくれて自然とお店と弊社の知名度が上がりました。すると、地元メディアの新聞やテレビなどに取り上げられて話題を呼び、久しぶりに旅行業界や飲食店に活気が戻ってきました。

また、飲食店の登録数も増え、飲食店からもお客様をご紹介いただけるようになり、2年間も毎日を不安に思っていたスタッフ達と仕事ができる幸せを感じることができました。

この先、保証はまだまだないけれど、ビジネスを継続する前向きな気持ちになりました。」

一番の喜びは「過去最高の売上」を提供できたこと

プラスの連鎖が起きたことで、ビジネスの歯車も回りはじめた。もちろんそれも嬉しいが、何よりの喜びは多いときで週に40件、年間で800件近い数のリファーラルをメンバーに提供し、「飲食店メンバーの売上に貢献できたこと」と何度も嬉しそうに話す。

「あるメンバーは親子3代、20年以上お店を営んでいます。この旅行企画によって、コロナ禍の状況で過去最高の売上をあげたそうなんです。この報告が最高に嬉しかったです!」

揺るぎない信頼の構築は「1to1」と「トレーニング」から

大沢さんに今回のリファーラルには、何が重要だったかを尋ねてみた。

「BNIの基本、メンバーと『1to1』を何度も重ね、同じ目的・ベクトルに向いているメンバーとともに『トレーニング』を受講し、信頼関係を積み重ねています。後は、メンバーのためにどんなリファーラルが提供できるか、大切なメンバーのために何ができるかを日頃より考え準備をしています。チャンスがあると逃さず業界の常識を変えるアイディアで即座に着手出来たのは、『信頼関係』ができていたからこそ、メンバーの共感を得るスピードが著しく早かったので、成し得ることができたと思います」

信頼関係で結ばれた異業種のメンバーがいるからこそ

「BNIのネットワーキングビジネスの真髄に触れたと実感しました。今回、ネットワーキングビジネスで、いろんな人の危機的状況を継続的に助けられることが証明されたと思っています。これからも、信頼できるメンバーとともに、BNIでチャンスを掴んで、ともにビジネスを成功させていきたいと思っています」

 

文=国場みの

2022/03/15

草加せんべいは元祖リファーラルマーケティングだった?!

そんなユニークなテーマでお話しくださったのは、ビジネスパーソンにリファーラルマーケティング研修を提供している株式会社Asentiv Japan(アセンティブジャパン)代表取締役の池田亜由美さん。
BNIディレクターコンサルタントとして7年活躍したあと、自らもチャプターメンバーとしてリファーラルマーケティングを実践中。
10年にわたる活動の中で、池田さんが気づいた「リファーラルマーケティングの本質」とは…。

 

池田亜由美さん(プロフィール)

1969年埼玉県生まれ。草加せんべいの老舗「いけだ屋」の長女として生まれる。BNIではディレクターコンサルタントとして活動。現在は株式会社Asentiv Japan(アセンティブジャパン)の代表取締役として、セミナーやコンサルティングを通じてのべ3000人以上をサポートしている。
趣味の書道と和装着付けは師範級。愛犬はチワワ。

仕事の紹介をコントロールするには…

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2022/03/08

世の中には前向きで他人の支えになろうという態度の人がいます。私は長年にわたりずっと、このような人たちにそばにいてほしいと思っています。問題が発生した場合に、このような人たちはどのように解決するかを優先して考えます。しかも、ほとんどの場合、いい結末を想定し、課題を解決するために話し合うことをためらいません。このような解決策重視の人たちは、エンジンです。私たちがベストを尽くせるように助けてくれて、前向きに突き進むための意欲を与えてくれます。個人的な人脈や仕事上の人脈の質は、人脈作りに参加している人たちによって大きく左右されます。

私たちは、個人的な組織に新しい人を入れるとき、その人の適性を考慮することが多いのですが、その人の心構えを考慮することを忘れてしまいがちです。私が世界中の3,400人以上を対象に行った調査によると、上位の優れたネットワーカーの特徴の要素は、実はその人の心構えにあるのです。ブレーキではなく、エンジンとなる解決策を重視する人たちとの人脈作りに焦点を当てましょう。

解決策を重視する人たち

皆さんもご存知だと思いますが、世の中にはまるでオリンピックの種目であるかのように、競い合うように文句を言う人がいます。このような人たちは、ネガティブで、議論好きで、解決策に全く目を向けず問題に執着する傾向があります。彼らは、課題に関連する悪いことばかりに焦点を当てるので、私はあまり一緒に過ごさないようにしました。問題ばかりに目を向けていると、その人は問題の専門家になってしまい、解決策を見いだせなくなってしまいます。このような人たちは、私たちの足かせとなり、重石となるのです。

あなたは、エンジンとブレーキ、どちらに囲まれていますか?

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2022/03/01

藤本侑也さん
BNI 東京N.E.
エリアディレクター

1973年6月13日生まれ。株式会社ゲンキの平和堂 代表取締役。リサイクルショップの経営。アメリカに6年間留学の後、父親の電気会社でリユース業を立ち上げる。その後、リユース業界で成功事例を次々と打ち出し、同業他社が視察ツアーに来るほどの実績を持つ。趣味はレーシングカート、ドライブ、フットサル、料理、海外旅行、サウナ、メキシカンフード、パクチー。

「トップパフォーマー賞」受賞で日本一に輝く

2021年10~12月にBNI国際本部主催のキャンペーン『Race to Your Success』が開催され、BNIジャパン・ディレクター部門において藤本侑也さんが「トップパフォーマー賞」に輝いた。

「トップパフォーマー賞」とは、キャンペーン期間中に発足日を迎えたチャプターの中で、最もメンバー数の多いチャプターの担当ディレクターに授与され、ダイキャスト製のBNIフェラーリが贈呈される。

藤本さんは3年間で6つ、昨年では4つのチャプターを立ち上げ、12月21日に発足したDragonFlyオンライン(BNI東京N.E.)がメンバー数53名で見事1位になった。

精力的にディレクター活動を続けている藤本さんだが、BNI入会当初は「アメリカ発のリファーラルマーケティングが日本で、しかも異業種で成り立つのか?」と半信半疑だったそうだ。

それがなぜ、メンバーからディレクターコンサルタント、エリアディレクターへと変化したのか。そこには、“藤本流人生哲学”が大きくかかわっている。

リファーラルマーケティングでビジネスのやり方を変える

藤本さんはアメリカ在住時に大学でビジネスを学んでいたので、リファーラルマーケティングの知識があった。だが、BNIの仕組みと効果に疑問を抱き、それを自らの目で確かめるために入会したという。「ダメだと思ったらすぐに辞めるつもりでした」と愉快そうに笑った。

入会して2か月ほどは何も起きなかった。それもそのはず、1to1をほとんどしなかったのだ。しかし、あるきっかけで1to1を多くするようになり、3ヵ月を経過した頃から状況が一変。紹介先で仕事が決まっていく。手応えを感じた藤本さんは、それまでの営業よりもリファーラルマーケティングを優先する仕事のスタイルへと方向転換をした。

周囲から求められてプレジデント、ディレクターへ

同時期、プレジデントに声がかかり、2017年10月、入会半年未満でプレジデントに就任。この期は、在籍していたBNI TRES STELLASにとって、いくつかあるターニングポイントのひとつにもなった。そして2019年1月、ディレクターに就任。このときも周囲からの推薦、BNI東京N.E.の木下馨エグゼクティブディレクターからの声かけがあってのことだった。

藤本さんの基本的な姿勢として、依頼されたら何事も引き受ける。理由をこう語る。

「なんでもやってみないと前に進まない」

その後に「もし、嫌だったらすぐ辞めよう、って考えています」と茶目っ気たっぷりに言いながらもやり通してしまうところに、藤本さんの心意気が垣間見えるようだ。

“藤本流人生哲学”が散りばめられているBNI

藤本さんにとってのBNIの魅力を尋ねてみた。

「ひと言でいうなら、『楽しい』ですね(笑)。私は、『生産性』『効率』『仕事』『学び』『楽しさ』という要素が掛け算になっていると魅力を感じます。5つの要素が揃っていればいるほど、『こんなことしたら面白そう』『これをやったらすごいことになる』とアイディアが膨らみ、ワクワクします。この5つすべて揃っているのが、BNIです」

しかしそれなら、ディレクターにならずにそのままメンバーでいる選択もあったのではないだろうか。

「私は人のために生きたい、人のお役に立ちたい。私はそういうコンセプトを持って生きています。だから、人のために命を使おうと思っています。極論を言うならば、自分が死んでも人が幸せになってくれるといい、と覚悟を決めています」

極論を聞くと驚きを隠せないが、この言葉は藤本さん自身の体験から出てきた心の奥底からの想いで、建前ではない。真実の言葉なのだ。だからこそ、より人の役に立てるディレクターを心から楽しんでいるのだろう。

BNIのディレクターとして目指すところ

「ディレクターはチャプターに対する責任があります。担当チャプターのディレクションをして、ディベロップメントさせていくことが使命です。そして、DNA(ディレクターやアンバサダー)の人たちが成長できる場を作りたいと思っています。それがリージョンの魅力にもつながるので、ディレクター陣によくこう言っています。

『私たちがブランディングであり、私たちの在り方が重要なんだ。だから、大変だとか、忙しそうだとか、しんどいという態度は絶対に示してはいけない。忙しいはずなのに軽やかだよね、と思われなければDNAを魅力には感じてもらえない』と。

それから今後を見据えて、ディレクターの人材育成に力を入れたいですね。

私がディレクターとして関わることで『BNIに入ってよかった』という人たちが増え、『DNAの人たちと出会えてよかった』と思っていただけることが、私の喜びです」

 

文=国場みの

2022/02/22

梅景章裕さん
BNI ETOILE
(東京N.E.)
カテゴリー:補助金サポート

1986年7月16日生まれ。大阪府枚方市生まれ。大阪工業大学知的財産学部を卒業後『オパール化粧品』に入社し、社長室企画総合職として企画・マーケティング・営業を経験。独立して飲食店を経営しながら『吉本興業』に入社。2021年2月に「BNI ETOILEオンライン(秋葉原)」に入会、2021年4月14日に正式に発足した。2022年1月現在はメンターコーディネーターの役も務める。

2021年10月1日~12月31日の期間中、ビジター招待とスポンサーになった人数を競うBNIグローバルのキャンペーン「Race to Your Success」にて最もポイントを重ねてメンバー部門のトップパフォーマーとなったのは、ビジター14名・スポンサー3名の BNI ETOILEオンライン(秋葉原) 梅景章裕さんだ。彼はいかにしてトップパフォーマーとなったのか。そこにはある「問いかけ」がある。

飲食店の夢を叶えるために

高校~大学時代と飲食店でアルバイトを続け、「いつかは飲食店経営を」と夢見ていた。ただ、国税局に勤める父からは反対され、「チャレンジするタイミングは30歳まで」と、虎視眈々と夢を形にするために自分を磨いた。大学を卒業後に化粧品メーカーに勤め企画マーケティング、営業を学んだ。その間、独学で調理師免許を取得し、バイト時代の仲間とともに7坪の店で和食の店を開く。

ただ、店を開いたことがゴールになり、その先のビジョンを持っていなかった。ある程度店も回るようになり、自分に時間が生まれたことで、「2年間修業に出たい」とスタッフたちに相談する。その先はなんと『吉本興業』。「面接は10分そこそこで終わって、翌日から出社という感じで。でも1分でも遅刻したらアウト。すごく厳しいのですが、タイムマネージメントは芸人さんの教育にもなっているからなるほど、と思いました」。ここでデジタルマーケティングのノウハウを学ぶことになる。

みんなのことを考えたら別事業

その間、7坪の店は移転し大きくなり、その後も拡大を続け、最大26人のスタッフを抱える組織にまで膨らんでいく。しかしそこでまた考えた。「みんな頑張っているのに業態によって給与に差が出るのはおかしい。きっとこの先それが問題になると思っていました」。その結果、実施したのは“全員独立させること”だった。1店舗だけを残し、すべて独立を促していった。フランチャイズにも近いが、そのフランチャイズ料は彼らの財務などを担当する税理士への報酬という形としたのだ。その税理士は、国税局を退官して独立した父。

「飲食店を始めたときは半分諦めて認めてくれましたが、今では協業することで多くのアドバイスや事業の手伝いをしてもらえています。独立した彼らも安心して事業に集中してほしいから、税務・会計に加え、補助金・給付金の手続きも一括でまとめられるから楽なんです。補助金申請などの書類作成は、修業に行っていた化粧品メーカーや吉本興業でずっとやってきたのでノウハウを持っていました」。その流れがスムーズであればあるほど、独立したスタッフたちは知り合いにこの流れを伝え、拡散していく。同業他社からの依頼が増え、企業コンサルタントの部署を作るまでに至った。

まさかの東京チャプター

BNIは、飲食店で現場に立っていたときから誘われていた。しかし、子どもが3人いることも踏まえると、朝早い動きができないと断っていた経緯もある。やがて月日が経ち、現在のビジネスモデルが確立した頃、クライアントの口から再びBNIという言葉を聞いた。「今相談してもらっているのをオンラインでできませんか?」。クライアントの頼みでもあり、オンラインでの取り組みはブラッシュアップすれば何とかなる。何よりもミーティングが夜であったのも後押しした。チャプターの立ち上げに共に参加し、晴れて2021年4月に「BNI ETOILE」はスタートする。

しかし、大きな勘違いを彼はしていた。「実は入会して初めて気付いたんですが、チャプターの拠点が東京だったんです。誘ってくれたクライアントは大阪の方でしたし、てっきり大阪のチャプターかと……。大阪から出たことがなかったので誰も知らない状況でした。ただ、東京は行ってみたい場所でもありましたし、1年のうちに友達が10人できたらいいかな、というくらいの感覚でした」。

問いかけ、イメージさせる

入会してちょうど1年、友達10人どころか、メンバーは14都府県72名にも上る。ビジター招待に関しても、ビジターオリエンテーションに関しても、彼はよく「問いかける」ことを欠かさない。

「ミーティングはビシッとしているけど、オフ会になれば一緒にふざけられる間柄です。そんなメンバーと一緒に仕事をしてみたいと思いませんか?」

「7人の友達の年収平均が自分の年収に比例する、という格言が本当か確認したら、本当に自分がステップアップしました。そんな経験してみたいと思いませんか?」

「こんなビジネスアイデアがあるんですけど一緒にやったら面白いと思いませんか?」

気が付けばビジターにもメンバー候補にも「問いかける」。それは相手がイメージしやすいシチュエーションに身を置いてもらうことでもある。

「化粧品店時代ですが、来られるお客様は全員女性なのに、私は身なりも気にしていなくてタバコも吸っていて。そんなときにある女性社長のお客様から『そんな身なりもだらしなくてタバコ臭い人のお店に入りたいと思う?』と諭されたことがあったんです。そこで初めて気付いたんです。自分が客だったらどう思うだろう、と。それ以来ですね、“こうだったらどう思いますか?”と問いかけるようになったのは」。

また化粧品メーカーにいた時代、小さな街の化粧品店では、よく各メーカーを呼んでミーティングを重ねていた。化粧品店にしてみれば大きなショッピングセンターの化粧品店と張り合わなければいけない。「小さくても大きな相手に勝つには一人じゃダメなんだ、と。小さくてもチームを組んでいくことで立ち向かえる。これってBNIと似ている部分があると感じます。ギバーズゲインもまさしくそうです。当時店の花の水やりのためだけに店を訪れていました。それに何の意味があるのかと最初は思っていましたが、接触頻度が他のメーカーよりも段違いであるから、結果ビジネスにつながっていったんです」。

飲食店のアルバイト、化粧品メーカー、吉本興業、そしてBNI。すべてが一本の線になって彼の人生を紡いでいる。

 

※「Race to Your Success」にてメンバー部門のトップパフォーマーとなった梅景さんには、ダイキャスト製のBNIフェラーリとフェラーリの自転車が贈呈された。

2022/02/17

福元信治さん
BNI 大一大万大吉
(大阪セントラル)
カテゴリー:トリックアート看板

1978年9月7日大阪府寝屋川市生まれ。寝屋川高校から同志社大学卒業後、2社の看板屋勤務を経て、フリーの職人として活動。2013年株式会社ORESを設立、バズる看板屋として活動。

“二度見必須“のトリックアート看板。Twitterで話題沸騰

2022年1月13日にTwitter上で風変わりな車が話題になった。駐車場に停車中の車のリヤウインドウ(車後部ガラス)には、看板が突き刺さった状態で飛び出ているのだ。しかしよく見ると、ヒビが入ったリヤウインドウも看板もすべてが車に描かれた「トリックアート看板」。

偶然にもその車を見かけた人がTwitter上で「いや二度見したわ」とつぶやき、車の写真を投稿。“つぶやき“は瞬く間に注目を集め、「車の窓を破ってでも宣伝する精神」「まさに、“看板に偽りなし”ですね!」「トリックアートに見えなかった」などの反響が続出した。そして、15.6万を超える“いいね”と3万件以上のリツイートという記録を生み出した(数字は2022年2月15日10時現在のデータ)。その後、Yahooニュースにも取り上げられた。

この車の持ち主が「バズる看板屋」として活動している福元信治さん。実は、このトリックアート看板は「BNIに入会して、メンバーやエグゼクティブディレクターとの出会いによって生まれました」と福元さんは話す。

「1to1」の中で生まれたコラボアイディア

福元さんがBNIに入会したのは2017年の夏、「看板」というカテゴリーで登録した。入会当初から順調な滑り出しで、多くの紹介や注文を得られていたが「もっとBNIを有効活用することはできないだろうか」と考えていたという。転機は大阪セントラルの田渕エグゼクティブディレクター(ED)との「1to1」だった。

「田渕EDとは定期的に1to1をさせていただいています。そのときどきに考えていることや、ビジネスについてざっくばらんに聞いていただくことは今も変わらないのですが、あのときは『看板本来の目的をより際立たせるにはどうしたらいいか』という相談をしたんですね。すると、同じチャプターメンバーで“チョークアート”カテゴリーのアオさんとコラボすることを勧められました」

福元さんは早速、アオさんと1to1を行う。その中でトリックアート看板のアイディアが生み出され、「一緒にトリックアート看板をやろう!」と意気投合した。その第一弾として、Twitterでバズったトリックアート看板車が誕生した。

トリックアート看板の効果

アオさんとのコラボにより、BNIのカテゴリーも「トリックアート看板」に変更したところ、キャッチーなカテゴリーがチャプターメンバーはもちろん、チャプターを超えた多くのBNIメンバーの目に留まるように。リファーラルによる受注も純増していき、入会して4年半経った現在では、入会当時の4倍の売上になった(2022年2月現在)。そして、社用のトリックアート看板車経由の問い合わせも増えていった。

「車の後ろにLINEのQRコードも入れているので、そこからの受注も増えました。信号で停車しているときに走り寄ってこられて、『看板をお願いしたい』なんて言われることもあるんですよ」とにこやかな表情で福元さんは話す。

「看板」に対する想い

「バズる看板」を目指して看板制作をする福元さんは、ただ単に目立てば何でもいいとは考えていない。

「私の看板屋のポリシーとして、『看板は見られないといけない』というのがあります。ですからまず、アイキャッチを大切にしています。例えば、キャッチフレーズや、デザインを看板のわきからはみ出させたりなどして、“その会社らしくて、楽しい驚き”を提供して見てもらうことを重視します。そして、店舗前でも興味関心を惹く仕掛けをして、お店に入っていただくという導線をいつも考えています」

福元さんの熱い想いを汲み取り、アオさんとのコラボを提案した田渕ED。プロダクツ設計や「クリエイター自身の楽しむ心がプロダクツに大きな影響を与える」ことに意気投合したアオさん。福元さんとアオさんの想いを共有しているチャプターメンバー。こうした人たちとの関わりの中で福元さんのトリックアート看板は進化しながら、多くのクライアントに喜ばれている。

看板屋ビジネススクールの設立へ

人生山あり谷ありを心から楽しみ、変化することにワクワクを感じる福元さんに今後の展望や、やりたいことを伺った。

「社員を雇わないでひとりで看板屋を経営できるスキームを伝えて、独立支援をする学校を創りたいですね。以前は社員を雇っていましたが、最後に在籍していた社員も独立して現在はひとりです。そして、工場も持たず、365日宣伝・営業してくれる車でどこにでも行き、スケジュールも自分で決めて自由な環境でビジネスをしています。ひとりで看板制作をしても売上を何倍にも伸ばすことは可能です。この数年間で培ってきたノウハウを伝えて実践できる人を全国に増やしていって、ゆくゆくはフランチャイズ化できたら、と構想中です」

この構想にも、もちろんBNIは不可欠のようだ。

「BNIは本当にさまざまな方が在籍しています。価値観も職種も実に多様。ビジネスの成長も在籍の目的ですが、多様な人たちと出会い、お互いに関われることが何より素晴らしいですね。それがいい意味での刺激になっています。そして、次のステップに向けてBNIの定例会で訴求していったり、1to1などで新しいアイディアをいただいたりして、変化していきたいですね」

 

文=国場みの