2026/09/08

2026年4月28日、29日の2日間、東京ビッグサイトで「BNIジャパン ナショナルカンファレンス2026」が開催されました。

全国・海外から2,680名が集結した、BNIジャパン ナショナルカンファレンス2026

BNIジャパンにとって、日本上陸20周年という節目の年。会場には全国から経営者・事業者が集まり、参加者は過去最大となる2,680名。台湾、香港、韓国をはじめ、アジア、欧米など海外14カ国からも258名が参加しました。

海外からの参加者も迎え、国際色豊かな交流が広がったナショナルカンファレンス2026

BNIは現在、世界70以上の国と地域で展開する世界最大級のビジネス・リファーラル組織です。日本でも12,000名を超えるメンバーが活動しています。

20周年のナショナルカンファレンスには、株式会社オンデーズ取締役会長の田中修治氏、作家の本田健氏、株式会社ハイパフォーマンス代表取締役の名郷根修氏らが登壇。

BNI Globalからのメッセージや国内外のメンバーとの交流、全国の実践事例、承認・表彰など、多彩なプログラムが2日間にわたり展開されました。

学び、出会い、承認、そして次の挑戦へ。

2026年のグローバルテーマ「Accelerate」のもと、ビジネスや人とのつながりをさらに加速させる2日間が始まりました。

BNIジャパン20周年を記念するナショナルカンファレンス2026が開幕

「20周年」と「感謝」を描いた、華やかな幕開け

Day1の幕開けを飾ったのは、BNI PASSIONE所属・安井ちあきさんによる書道パフォーマンス。

Day1の幕開けを飾った、BNI PASSIONE・安井ちあきさんによる書道パフォーマンス

華やかな和装姿で舞台に立ち、大きなキャンバスに力強く筆を走らせると、「BNI JAPAN」「Givers Gain®」「20周年」「感謝」の文字が次々と描き出されていきました。

作品が完成すると、会場からは大きな拍手が送られました。

「BNI JAPAN」「Givers Gain®」「20周年」「感謝」の文字を力強く描き上げた安井ちあきさん

続いて、BNI Global CEOのメアリー・ケネディ・トンプソン氏から、20周年を迎えたBNIジャパンへビデオメッセージが届けられました。

BNI Global CEO メアリー・ケネディ・トンプソン氏から、BNIジャパン20周年を祝うビデオメッセージ

世界へ広がるBNIのネットワークの中で、日本が20年という節目を迎えたことを実感する幕開けとなりました。

人とのつながりが、未来を変える

BNIジャパン ナショナルディレクターの大野真徳は、BNIを日本へ紹介するまでの歩みを振り返りました。

その道のりは、決して最初から約束されていたものではありませんでした。

一度はBNIを日本へ展開する話そのものがなくなりかけた中で、大野を支えた一人が、イギリスで大野がBNIに参加した際、新しいチャプターの立ち上げを担当していたディレクター、ローレンスさんです。

日本展開の話が途絶えたことを知ったローレンスさんは、「何とかしよう」と周囲へ働きかけました。そこからエリアディレクター、当時のBNI UK & Irelandのナショナルディレクター夫妻へと人のつながりが広がり、再びBNI創立者アイヴァン・マイズナー博士へと話がつながったことで、日本でのBNI展開が実現しました。

BNIジャパン ナショナルディレクター・大野真徳と、BNI日本上陸への歩みを支えたローレンスさん

20周年を迎えた今回、ローレンスさんもイギリスから来日。

大野は会場に向けて、「皆さんにとってのローレンスさんは誰ですか」と問いかけました。

自分一人ではたどり着けなかった場所へ、誰かとの出会いが連れていってくれることがある。

BNIジャパンの20年そのものが、人とのつながりが生み出す可能性を象徴するストーリーでもあります。

経営の常識を問い直す──田中修治氏

Day1のゲストスピーカーとして登壇したのは、株式会社オンデーズ取締役会長の田中修治氏。

経営における挑戦と成長について語る、株式会社オンデーズ取締役会長・田中修治氏

29歳で多額の負債を抱えていたOWNDAYSを買収し、その再建と成長を率いてきた田中氏が、会場に集まった経営者・起業家に向けて語ったのは、経営における挑戦と成長についてでした。

自身の経営経験をもとに、データから事業の現状を捉えること、大きな目標を設定すること、そして経営者として意思決定を重ねていくことの重要性を紹介。

単なる成功談ではなく、実際の経営の現場で何を見て、どのように判断してきたのか。

事業のさらなる成長を目指す経営者にとって、自社の経営を別の視点から見つめ直す時間となりました。

全国のリーダーから学ぶ、ビジネスと成長

ナショナルカンファレンスでは、ゲストスピーカーだけでなく、全国でBNIを率いるリーダーやメンバーも登壇します。

Day1の「エデュケーションモーメント」では、木下エグゼクティブディレクター(以下、ED)、大竹通孝ED、吉田まり子EDが、自身の経験をもとに「継続」「人との関係性」「あり方」といったテーマから、ビジネスと自身の成長について語りました。

「近道はない」。当たり前のことを継続する大切さを語るBNI東京N.E.・木下馨エグゼクティブディレクター

木下EDからは、近道や特別な方法に頼るのではなく、当たり前のことを積み重ね、継続すること。人との関係を育み、信頼をつないでいくこと。そして、自らがどのような視点で行動するか。

大竹EDからは、「今の私はこれまで出会ったすべて。そして未来の私はこれから出会うすべて」というメッセージも届けられました。

人と人をつなぐリーダーシップと、人生を変える「出会い」の力を語るBNI東京港中央・大竹通孝エグゼクティブディレクター

吉田EDは、「成功するメンバーの方程式」として、やり方だけではなく自らの「あり方」、人との関係性、そして継続することの大切さを伝えました。

「成功するメンバーの方程式」を語るBNI東京千代田・吉田まり子エグゼクティブディレクター

経営、リーダーシップ、人間関係、自己成長。

ナショナルカンファレンスでは、さまざまな角度から、経営者やビジネスパーソンが自分自身と事業の未来を考える機会が提供されています。

全国のリアルな実践を共有

「チャプターベストプラクティスシェア」では、BNI 宗麟、BNI おもいやり、BNI VOYAGEが登壇。それぞれのチャプターが成長の過程で大切にしてきた考え方や実践を共有しました。

高い目標を掲げること。
信頼関係を意図的に育てていくこと。
学びや挑戦を、一部の人だけではなくチーム全体の文化にすること。

地域も規模も歴史も異なるからこそ、そのアプローチはさまざまです。

全国各地で実際に成果を生み出している経営者たちの経験から、「自分たちならどうするか」を考えられるのも、ナショナルカンファレンスならではの学びです。

BNI 宗麟、BNI おもいやり、BNI VOYAGEが、チャプターの成長につながった実践や組織づくりの工夫を共有

仲間の成果を称え、「次は自分たちも」と思える場所

会場では、2025年度に新たに発足したチャプターや、継続的な成長を遂げたチャプターへの承認も行われました。

大勢のリーダーやメンバーがステージに並び、その成果を全国の仲間が大きな拍手で称えます。

2025年度に新たに発足したチャプターを、全国の仲間とともに承認

誰かの成功を称えるだけではありません。

「あのステージに、次は自分たちも立ちたい」

目の前で仲間の成果を見ることが、次の目標へとつながっていきます。

50名以上のメンバーが所属する「プラチナ」以上のチャプターを、全国の仲間とともに承認

また、長年BNIで活動を続けてきたメンバーへの永年表彰も行われました。

10年、15年という節目を迎えたメンバーに加え、BNIジャパンの歩みとともに19年、20年目を迎えたメンバーもステージへ。長年にわたり活動を続けてきたその歩みに、会場から大きな拍手が送られました。

20周年という節目に、BNIジャパンの歴史を支えてきたメンバーへの感謝をあらためて伝える時間となりました。

10年、15年、そして19年・20年目を迎えたメンバーの歩みを称える「メンバー永年表彰」

1to1、ビジター招待、リファーラルなど、日々の活動を通じて大きな成果を上げたメンバーへの個人表彰も行われました。

さまざまな形の行動や成果がステージ上で紹介され、会場全体でその功績を称えました。

1to1、ビジター招待、リファーラルVALUEの3部門で、2025年に高い成果を上げたメンバーを表彰

ビジネスの力を、社会と次世代へ

BNI財団ジャパンからは、助成金やキャリア教育、Future Leaders Programなど、子どもたちの未来を支える活動が紹介されました。

設立から10年間で51件の助成を実施してきたBNI財団ジャパンの活動を紹介

設立から10年間で51件、13,221,057円の助成を実施しています。

メンバーがビジネスを通じて培ってきた知識、経験、人とのつながりを、次の世代や社会へ還元する。

ビジネスコミュニティとしての活動が社会へ広がっていることを感じる時間となりました。

助成やキャリア教育、災害支援など、BNI財団ジャパンの活動を紹介する大野佳子代表理事

セッションの外にも、新たなビジネスの可能性が

会場には80社以上の企業・団体が出展。ブースエリアやランチタイムなどでは、参加者同士の活発な交流が行われました。

80社以上が出展したブースエリア。会場各所で新たな交流が生まれました

さらに、カンファレンス前夜には海外参加者を迎える「International Welcome Evening」、Day1終了後には「Networking Reception」も開催。ステージ上の学びだけではなく、さまざまな場面で新しい出会いが生まれます。

全国、そして世界から集まった経営者や事業者が、立場や地域を越えて直接言葉を交わす。

そこで始まった会話が、新しいビジネスや協業につながっていくかもしれません。

海外参加者を迎えて開催されたInternational Welcome Evening

20周年の歩みを振り返りながら、新たな学びと出会いが次々に生まれたDay1。

Day2では、さらに「人生」「未来」「10倍の成長」へと視点を広げるセッションが展開されました。

【後編へ続く】

文・編集:BNIジャパン

2026/09/01

BNIが自宅の一室から始まり、世界的な組織へと変貌を遂げた1990年から1994年にかけての歩みには、あらゆるビジネスオーナーが活用できる成長のヒントが隠されています。この時期、BNIは物理的な拠点を拡大するだけでなく、フランチャイズモデルの確立や、現在も重要視されている「1to1」の仕組みを誕生させました。

組織を支えるフランチャイズモデルの理念

BNIはフランチャイズ形態を採用していますが、その根底には「地域に根ざした運営」という強い信念があります。各地域や各国の拠点は、その土地を熟知したオーナーによって管理・運営されています。

特筆すべきは、各フランチャイズの収益の95%はその国内に留まり、プログラムの運営や地域への還元に充てられる点です。また、フランチャイズの権利は単に資金があれば購入できるものではありません。実際にメンバーとして活動し、ディレクターコンサルタントエグゼクティブディレクターへとステップアップし、実績と信頼を築いた人物にのみ道が開かれます。これは「リファーラル・マーケティング」を提唱する組織として、自らもリファーラルを通じて成長するという一貫した姿勢の表れです。

「1to1」の誕生と進化

現在、チャプターミーティング以外でメンバー同士が親睦を深め、リファーラルを創出するために不可欠な「1to1」は、もともとカンファレンス(会議)の場で生まれました。

当初、カンファレンスの参加者同士がより深く繋がるための仕組みとして「ダンスカード」という形式で導入されました。数年後、この仕組みを「チャプターミーティングでも活用できるのではないか」という「BFO(Blinding Flash of the Obvious:誰の目にも明らかなひらめき)」が起こり、現在の形へと定着しました。

なお、当初は「One-on-One」と呼ばれていましたが、国によっては異なるニュアンスに受け取られる懸念があったため、国際的な広がりを見せる中で、現在の「1to1(One-to-One)」という名称に統一されました。

「ビジネスの中で働く」から「ビジネスを構築する」へ

BNIが数名のスタッフによる小規模な運営から、世界中に何千人ものディレクターを抱える組織へと成長できた最大の要因は、マネジメントの視点の切り替えにあります。

多くの個人事業主や小規模ビジネスオーナーは、日々の実務(ビジネスの中で働くこと)に忙殺されがちです。しかし、組織を拡大し、ビジョンを世界へ届けるためには、「ビジネスそのものを構築する(ビジネスの外側で、仕組み作りに注力する)」という視点が不可欠です。

BNIは当初、創設者と2人のパートタイムスタッフで運営されていました。しかし、明確なビジョンを描き、日々のオペレーションから一歩引いて、世界中どこでも機能する「仕組み」の構築に注力したことで、今日のようなグローバルなネットワークを築くことが可能となりました。

1990年代前半のBNIの歴史は、単なる組織拡大の記録ではなく、信頼を基盤としたフランチャイズ体制や、メンバーの利便性を高める仕組み、そして経営者のマインドセットの重要性を証明しています。これらの原則を日々の活動や自身のビジネスに取り入れることで、持続可能な成長を実現するヒントとなるはずです。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 35: Givers Gain, Chapter 6 の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/08/25

BNI東京渋谷東・沖田晃子さんの挑戦

沖田晃子エグゼクティブディレクター
BNI東京渋谷東

2026年5月1日、新リージョン「BNI東京渋谷東」が発足しました。エグゼクティブディレクター(ED)に就任した沖田晃子さんは、「Givers Gain®を主軸とした世界を広げたい」という想いを胸に、新たなBNIリージョンの立ち上げを目指す「フランチャイズチャレンジ」に挑戦してきました。新リージョン誕生までの歩みと、その過程で得た学びについて伺いました。

フランチャイズに興味を持ったきっかけを教えてください。

私がフランチャイズに興味を持ったきっかけは、11年間にわたるBNIでの活動、いわば私自身の「BNIジャーニー」を通じて、BNIには経営者や事業者を成長させる3つの価値があると確信しました。

BNIは私に、豊かで幸せな人生を築くための原理原則、「Givers Gain®」という生き方を教えてくれました。その根底にあるのは、「相手が望んでいることをする」というプラチナルールの考え方です。

「相手や周囲を良くすることで、自分自身も良くなっていく」。私はBNIで、そのことを何度も体験してきました。そして、こうした体験を継続的に生み出せる仕組みとして、BNIフランチャイズの可能性を知りました。

「周りを良くすることで自分も良くなる」という価値観を、生き方の選択基準や経営の判断基準として実践する人たちで社会を満たしたい。その想いが、私がフランチャイズに興味を持った原点です。

フランチャイズチャレンジを決意した理由を教えてください。

私のBNIジャーニーにおいて、BNIには経営者や事業者を成長させる3つの価値があることを確信しました。

1つ目は、専門性が磨かれ、卓越していくことです。仲間に自分の価値を伝え続け、お客様の課題と真摯に向き合うことで、自分自身の専門性が深まり、研ぎ澄まされ、より大きな価値を提供できるようになります。

2つ目は、「第二領域」に時間を投資する習慣が身につくことです。第二領域とは、仕組みづくりや人材育成、学び、信頼関係の構築など、「緊急ではないけれど重要なこと」を指します。すぐに成果が見えるとは限りませんが、継続して取り組むことで、将来の負担が軽くなり、事業の成長やスケールアップにもつながっていきます。こうしたことに時間を使う習慣が身につくことで、結果として、日々の問題やトラブルに追われることが減り、経営そのものがより良い方向へ進んでいきます。

そして3つ目は、人の力を借りられる在り方が身につくことです。人の力を借りられることは、非常に重要なタイムマネジメントでもあり、時間当たりの生産性を上げ、自分一人では実現できない成果を生み出すことができます。

私は、この3つの成長は、誰かに育てられたからではなく、BNIの理念と仕組み、そしてそれを実践できる環境があるからこそ得られる価値だと考えています。

だからこそ、この環境を一人でも多くの人に届けたい。この理念と仕組みが根づくことで、「周りを良くすることで自分も良くなる」という生き方を選択する人たちが自然と集い、成長し、その環境から専門性で社会に貢献する真のリーダーたちが輩出されていく。そのような環境を地域に広げていくことこそ、私がフランチャイズチャレンジを決意した理由です。

この1年間を振り返って、ご自身の変化や学びを教えてください。

フランチャイズチャレンジをすると決めたとき、私は自分の中で「もう後戻りはしない」と決意しました。退路を断つような覚悟で、この挑戦を必ずやり遂げると決めました。

フランチャイズチャレンジには明確な期限があります。だからこそ、ゴールから逆算して計画を立て、それを月単位、週単位、そして毎日の行動へと落とし込みました。

もちろん、すべてが計画通りに進んだわけではありません。チャレンジを始めて間もなく、がんが見つかり、手術や治療に向き合うことになりました。思うように前へ進めず、もがき苦しむ日もありました。それでも諦めなかったのは、自分がどうしても創りたい未来があると信じていたからです。

パソコンの周りには、「できる」「○月○日達成する」と書いた紙を貼り、毎日その言葉を見ながら、自分自身に「必ずやり遂げる」と言い聞かせてきました。

この1年で学んだのは、信念は願うだけでは実現しないということです。覚悟を決め、ゴールから逆算して計画を立て、何を優先すべきかを常に考えながら、日々の行動を積み重ねる。その先で初めて、信念を現実に変えられるのだと実感しました。

この経験は、私にとって大きな自信となりました。

周囲からのサポートについて感じたことを教えてください。

今回のチャレンジを振り返ると、一人では決してここまで来ることはできませんでした。いつも気にかけてくださった方、励ましてくださった方、陰で支えてくださった方、実際にご紹介してくださった方、アドバイスしてくださった方、愛あるフィードバックをしてくださった方、本当に多くの方のお力によって今日があります。これまでの人生で、これほど多くの「ありがとう」を伝えた経験はなかったと思います。このリージョンは、決して私一人でつくったものではなく、支えてくださった皆さんと共につくり上げたものです。

EDとして、今後の目標や意気込みを教えてください。

BNI東京渋谷東が目指しているのは、「専門性で社会に価値を提供するリーダーシップコミュニティ」です。

「思いやりを力に」をスローガンに、相手を尊重し、相手の立場で考えようとする姿勢で、信頼を育み、人と人をつなぎ、それぞれの専門性を掛け合わせることで、一人では生み出せない価値を創り出します。

渋谷は、多様な価値観、多様なビジネスが出会い、新しい挑戦やイノベーションが生まれる街です。BNI東京渋谷東もまた、その街にふさわしく、多様な専門家が強みを活かしながら新たな価値を創造するリーダー集団でありたいと考えています。

そして、EDとしての私の目標は、1,000人のリージョンをつくることではなく、1,000の成功ストーリーを創出することです。成功とは、売上だけではありません。専門性が磨かれた。理想のお客様と出会えた。事業が成長した。人生が変わった。仲間に助けられた。誰かを助けることができた。1,000人いれば、1,000通りの成功があります。私は、その一つひとつを増やしていきたい。

そして私が本当に実現したいのは、「周りを良くすることで自分も良くなる」という生き方を選択する人たちで社会を満たすことです。BNIの理念Givers Gain®と仕組みが根づく環境から、卓越した専門性で社会に貢献する真のリーダーたちが次々と輩出される。そんな未来を、BNI東京渋谷東から創っていきたいと思っています。

最後に、これからフランチャイズに挑戦したい方へメッセージをお願いします。

BNIフランチャイズは、BNIの理念と仕組みを地域に根づかせ、人が成長し、真のリーダーが育っていく環境をつくることです。

フランチャイズチャレンジは、決して簡単な挑戦ではありません。しかし、それ以上に、多くの人の人生や事業、そして地域の未来に良い影響を与えられる、とてもやりがいのあることだと思います。

もし、「自分の地域をもっと良くしたい」「社会に貢献するリーダーが育つ環境をつくりたい」という想いをお持ちでしたら、ぜひフランチャイズという選択をしてください。

志ある仲間が全国に増え、それぞれの地域で人と事業の可能性が広がっていく。そんな未来を、皆さんと共につくっていけたらと思っています。

文=国場みの

2026/08/18

展示会やカンファレンスは、単に自社の製品を展示するだけでなく、質の高い人脈を築くための絶好の機会です。自社のビジネス拡大はもちろん、チャプターの成長に繋がるビジター候補を見つけるためにも、戦略的なネットワーキングが求められます。

イベントを最大限に活用し、成果に繋げるための4つのポイントを解説します。

1. 自席に留まらず、新しい友人を作る

展示会でブースを構えている場合、ブースの中に留まり続けてはいけません。近隣の出展者や、セッションで隣り合わせた参加者など、新しい人々と積極的に交流することが重要です。

  • 意識的な交流:既に知っている人とだけ過ごすのではなく、新しい出会いを求めて動きます。

  • セッションの活用:セミナーなどのセッション中は、知らない人の隣に座り、休憩時間などを利用して挨拶を交わしましょう。

2. 他の出展者と積極的に交流する

「競合」や「他社」と捉えるのではなく、他の出展者を貴重なネットワーキングパートナーと考えます。多くの場合、ブースに来場する顧客よりも、他の出展者との交流が良質なリファーラルやBNIへの関心を生むきっかけになります。

  • 全テーブルへの訪問:手が空いている時間を見計らい、他のブースを訪ねて名刺交換を行いましょう。

  • パートナーシップの活用:ブースを無人にしないよう、メンバーや同僚と協力して交代制にし、会場内を自由に動ける時間を確保します。

3. 登壇の機会を最大限に活用する

自身の専門知識を共有するスピーカーとして登壇することは、信頼性を高める最も強力な方法の一つです。

  • 事前の計画:イベントの開催が決定した初期段階で主催者に連絡し、ワークショップやセミナーの講師を志願します。

  • ネットワーキングの専門家として:自身の専門分野だけでなく「ビジネスネットワーキング」というテーマで登壇することも、結果として自社ビジネスやBNIの認知度向上に寄与します。

4. 公式の交流イベントを逃さない

展示会に伴って開催される「ミキサー」や懇親会などの交流イベントは、必ず参加すべき重要な場です。

  • 信頼関係の第一歩:こうしたイベントは「即座に契約を結ぶ場」ではなく、長期的な信頼を築くための「第一歩」と捉えます。

  • 体系的なアプローチ:名刺交換や会話を効率的に行うためのスキル(「ネットワーキングの十戒」など)を活用し、社会的なつながりを深めましょう。

展示会やカンファレンスでの活動を成功させる鍵は、受け身にならず「自ら動く」ことにあります。新しい人々との出会いを楽しみ、他の出展者を尊重し、専門家としての存在感を示すことで、イベント終了後も続く強固なビジネスネットワークを構築することが可能になります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 34: Networking at Conferences and Trade Shows の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/08/11

【他団体や地域と手を取り合い、共に成長できる組織を目指して】

谷川 耕平エグゼクティブディレクター
BNI福井

組織を大きくするために、他の団体と競い合うのではなく、互いの役割を認め、地域全体で成長していく。BNI福井のエグゼクティブディレクターに就任した谷川耕平さんが大切にしているのは、「共存共栄」という考え方です。

2026年4月、新たにBNI福井のエグゼクティブディレクター(以下、ED)に就任した谷川さん。2011年に福井でBNIが立ち上がった当初から活動を続け、複数のチャプター(地域ごとに活動するBNIのグループ)の立ち上げや、リージョン運営にも携わってきました。

人と人とのつながりを丁寧に育みながら、他団体や地域とどのような関係を築いてきたのか。これまでの歩みと、BNI福井が目指す未来について伺いました。

この度はおめでとうございます! 谷川さんがBNIと出会われたきっかけから教えてください。

ありがとうございます。私はもともと、外資系の生命保険会社の本社で、営業教育や営業支援の仕事をしていました。ですが、福井でそば屋を営んでいた父が倒れたことをきっかけに、「長男として地元に戻るべきではないか」と考えるようになりました。

福井へUターンし、保険の仕事で独立しました。地元に人脈が少ない中で活動していた頃、お客様から「BNIが福井で立ち上がるらしい」と聞いたんです。

最初からGivers Gain®に共感されたのでしょうか。

どちらかというと、最初は仕組みに可能性を感じました。ただ、活動を続ける中で、「まず相手のために動く」というGivers Gain®の考え方が、自分の中に自然と入ってきました。当時は今ほど仕組みも整っておらず、みんな手探りでした。それでも、「まずはメンバーのためになることをやってみよう」という空気は強かったと思います。

BNIで出会った方々とのつながりが、今の自分につながっていると感じています。

今回、EDに就任された経緯についても教えてください。

これまで、複数のチャプター(地域ごとに活動するBNIのグループ)の立ち上げに関わってきました。ここ2年間は、1年に1チャプターずつ立ち上げてきたんですね。そうした活動を見ていただき、本部から、福井エリアのさらなる拡大と発展を担う「リージョンチャレンジ」に取り組まないかと声をかけていただきました。

ただ、最初からすぐに決断できたわけではありませんでした。自分たちに合った形をしっかり考えたいという想いがありました。

その中で、覚悟が決まった理由は何だったのでしょうか。

私は、BNIを通じて多くの方に支えていただきました。お客様を紹介してくださった方もいれば、自分ではできないことを助けてくださった方もいる。だからこそ、今度はこの仕組みを、これから地域を担っていく経営者や事業者の方々に届けていきたいと思いました。

また、娘もいますから、この地域がもっと元気になっていけば、次の世代にもつながっていく。そう考えたときに、「地域に貢献できる形として、挑戦してみたい」という気持ちが強くなっていきました。

地方リージョンだからこそ、意識されてきたことはありますか。

大きく2つあります。

1つ目は、一人ひとりとの関係性を丁寧につくっていくことです。地方は、人との距離が近いんですね。だからこそ、入会して終わりではなく、その後の関わり方がとても大切だと感じています。

退会される方とも、できる限り丁寧に向き合ってきましたし、「どうすれば、もっと良い環境をつくれたか」を考え続けてきました。その積み重ねが、今のBNI福井につながっているのかなと思います。

2つ目は、他団体との関係です。地域にはさまざまな経営者団体があります。私は、「どの団体も、それぞれ地域にとって大切な役割がある」と考えています。だからこそ、対立ではなく、共存共栄の考え方を大切にしてきました。そして、他団体とのつながりが、BNIの価値をさらに広げてくれる思っています。

地域との関わりについては、どのように考えていらっしゃいますか。

短期的な成果だけではなく、長期的な信頼関係が大事だと思っています。これからは、地域イベントへの協賛やコラボレーションなども、さらに広げていきたいですね。

地域の方に喜んでいただけることが、結果としてメンバーの活動のしやすさにもつながる。そんな循環をつくっていきたい。私自身も献血活動を長く続けており、地域の中で、自分にできることを積み重ねていきたいと思っています。

谷川さんご自身は、BNIを通じてどんなことを学ばれましたか。

一番大きかったのは、人を束ねる難しさかもしれません。BNIは、部活動みたいに全員が同じゴールを目指しているわけではありません。それぞれ目標も価値観も違う。その中でプレジデントやバイスプレジデントを経験させてもらったことで、立場や価値観の異なる人と関わる中で、経営者として必要なコミュニケーションを学ばせてもらいました。

コミュニケーションで大切にしていることはありますか。

「みんな成長過程にある」ということと、「違いを間違いにしない」ということを大切にしています。

意見が違うと、つい説得したくなりますが、それは「違い」であって「間違い」ではない。だから、何かあったときには、「How can I help you?(何か手伝えることはありますか?)」と聞くようにしています。

最後に、これからの福井リージョンのビジョンを教えてください。

まず、数字としては、5年で350名という目標があります。ただ、その350名だけではなく、その先にいる地域の経営者の方々にも、BNIの仕組みを通じて貢献していきたい。そして、他団体とのコラボレーションも、これからさらに広げていきたいと思っています。

成果につながっても、つながらなくても、人は必ず成長している。だからこそ、挑戦している途中で、「できていない」と悲観する必要はないと思っています。助けてほしいとき、「助けて」と言えることも大切にしたいですね。そんな関係性を、福井リージョンでも育んでいけたらと思っています。

文=国場みの

2026/08/04

ビジネス交流会(ミキサー)での出会いを、具体的な成果や信頼関係に発展させるためには、一貫した行動指針が必要です。前回の「十戒」の最初の5項目に続き、今回はアクションに焦点を当てた残りの5項目を解説します。

第六の戒:可能な限りリファーラルを提供する

優れたネットワークワーカーは、**Givers Gain®(ギバーズゲイン)**の精神を体現しています。これは「返報性の原理」に基づいた、極めて合理的なビジネス手法です。
交流会で誰かと会話をする際、相手が抱えている課題やニーズに耳を傾けましょう。もし、あなたが知っている専門家や役立つ情報があれば、惜しみなく提供してください。相手を助けることが、結果としてあなた自身のビジネスチャンスを広げることにつながります。

第七の戒:紹介を前提とした名刺交換を行う

名刺を交換する際は、単に自分のために1枚もらうだけでなく、誰かに紹介するために「予備を含めて1、2枚いただけますか?」と依頼しましょう。
相手から先に名刺を求めることで、自分の名刺もスムーズに渡せるようになります。名刺は最もコストのかからない広告ツールです。これを正しく活用しない手はありません。

第八の戒:一人にかける時間は10分以内にとどめる

交流会は「ネットワーキング(人脈作り)」の場であり、「ネット・イーティング(食事)」や「ネット・トーキング(雑談)」の場ではありません。
特に注意すべきは、既に知っている友人や同僚とずっと話し込んでしまうことです。同じ会社の人同士で固まっていては、新しい出会いは生まれません。一人あたり最大10分を目安に切り上げ、会場内を動いてより多くの人と接点を持つように努めましょう。

第九の戒:名刺の裏にメモを残す(文化に配慮する)

後でフォローアップを確実に行うために、相手の特徴や交わした約束を名刺の裏にメモします。ただし、これには注意が必要です。
欧米では一般的ですが、アジア(特に日本など)では名刺に直接書き込むことは無作法とされる場合があります。アジア圏のビジネスパーソンと交流する際は、名刺には書かず、別途用意したメモ帳に記録するなどの配慮を忘れないようにしましょう。

第十の戒:必ずフォローアップを行う

前の9つの戒めを完璧に守ったとしても、フォローアップを行わなければすべての時間は無駄になります。
丁寧な手書きのメッセージを送るのが理想ですが、それが難しい場合はメールでも構いません。重要なのは、相手を尊重し、約束したことを迅速に実行することです。

これら「十戒」の全項目を実践することで、単なる名刺交換で終わっていた交流会が、質の高いリファーラルを生み出す強力なビジネスの場へと変わります。ビジネスは関係性の上に成り立つものであり、その第一歩はこれらの基本的な規律を守ることから始まります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 33: The Ten Commandments of Networking, Part II の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/07/28

ビジネス交流会(ミキサー)は、新たな人脈を築くための絶好の機会です。しかし、ただ参加して名刺を配るだけでは、ビジネスに繋がる真の信頼関係を築くことはできません。ネットワーキングを成功させ、価値あるリファーラルに繋げるために守るべき「十戒」のうち、今回は最初の5つのポイントを解説します。

第一の戒:常にネットワーキングのツールを携える

交流会の場に、ビジネスに不可欠な「道具」を持たずに現れることは避けなければなりません。

  • 名刺と名札(バッジ):名刺は切らさないよう、カバンや車の中など複数の場所に予備を保管しておきましょう。また、プロフェッショナルな名札を着用することは、相手に安心感を与え、名前を覚えてもらうための基本です。「誰もが自分を知っているはずだ」という思い込みを捨て、常に自分の身元を明らかにしましょう。

  • 名刺入れと連絡先管理:受け取った名刺を大切に保管するファイルや、その場でリファーラルを提供できるようなデジタルツールも準備しておくと非常にスムーズです。

第二の戒:イベントの目標を設定する

多くの人は、交流会に行く前に「何時に帰るか」という目標しか立てていません。しかし、成果を出すためには、具体的な目標を持って会場のドアをくぐることが重要です。

  • 有意義な会話の数:単に名刺を集めるのではなく、「5〜10人と深い会話をする」といった目標を立てましょう。

  • 特定のターゲットを探す:自分のコンタクトサークル(弁護士に対する会計士など、共生関係にある業種)において欠けている専門職の人を探し出し、コンタクトを取ることを目指します。

第三の戒:ゲストではなく「ホスト」として振る舞う

自分のパーティーであれば、知らない人に話しかけるのも緊張しないものです。交流会でも、自分が主催者(ホスト)であるかのようなマインドセットで参加しましょう。
内向的な方にお勧めのテクニックは、その組織のビジターホストやアンバサダーなどの役割を自ら引き受けることです。
「役割」があれば、知らない人に「本日のイベントへようこそ、どなたかお繋ぎしたい方はいますか?」と話しかけることが「仕事」になり、心理的なハードルが大幅に下がります。

第四の戒:質問をし、相手の話を聴く

優れたネットワークワーカーは、「2つの耳と1つの口」をその比率の通りに使います。
一方的に自分のビジネスを話すのではなく、新聞記者のように相手に質問を投げかけましょう。

  • ビジネスの内容は?

  • ターゲット市場は?

  • 今、どのような課題を抱えているか?
    相手の話に耳を傾けることで、その人のビジネスを深く理解でき、自分がどのように役に立てるかを見極めることができます。人は、自分の話に関心を持ってくれる人に好感を抱くものです。

第五の戒:その場で成約しようとしない

ネットワーキングは「ハンティング(狩り)」ではなく「ファーミング(農耕)」です。出会ったその瞬間に商品を売り込もうとすることは、ネットワーキングにおいて最も大きな間違いの一つです。
BNIが提唱する「VCPプロセス(Visibility:認知、Credibility:信頼、Profitability:収益)」を思い出してください。
交流会は、まず自分を知ってもらう「認知」の段階です。そこから「信頼」を築くプロセスを飛び越えて、いきなり「収益(成約)」を求めると、相手は「ハゲタカに狙われている」と感じて逃げ出してしまいます。まずは関係性を育むことに集中しましょう。

これらの5つの戒めを実践することで、交流会での立ち振る舞いは劇的に変わり、質の高いビジネスパートナーとの出会いを引き寄せることができるようになります。次回の記事では、残りの5つの戒めについて解説します。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 32: The Ten Commandments of Networking, Part I の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/07/21

BNIの歴史における1988年から1990年にかけての期間は、組織が劇的な成長を遂げ、現在の強固なシステムの基礎が確立された重要なフェーズです。ネットワーキングの本質である「人との繋がり」を重視した結果、組織がいかにして拡大し、メンバー主導の運営体制が整っていったのかを紐解きます。

地理的戦略ではなく「人」を追うオーガニックな成長

一般的なビジネスにおけるマーケティングでは、地図上でターゲットとなる地域を選び、そこへ進出するという手法が取られます。しかし、リファーラル・マーケティングに基づいたBNIの拡大は、それとは全く異なる「オーガニック(有機的)」なプロセスを辿りました。

BNIがアメリカ全土へと広がったのは、特定の人脈を追いかけた結果です。カリフォルニアから始まったチャプターは、メンバーがアリゾナへ、さらにネバダ、コネチカットへと移住するたびに、その移動先で新しいチャプターが誕生しました。

「場所」ではなく、信頼できる「人」がいる方向へ進む。このネットワーキングの本質を貫いたことで、意図せずとも数年のうちにアメリカ大陸を一周するようなネットワークが形成されたのです。

メンバーが自ら作り上げた運営ルール

BNIの大きな特徴は、その規程や運用ルールがトップダウンで決められたものではないという点です。出席に関する規程をはじめ、現在運用されているほぼすべてのポリシーは、現場のメンバーで構成されるアドバイザー会議(Board of Advisors)によって承認・作成されています。

創設者の一存ではなく、日々チャプターを運営しているメンバーの声が形となって今のシステムがあります。この「現場主導のルール作り」が、世界中の異なる文化圏でも機能する普遍的で強力な組織体制を生み出す原動力となりました。

試行錯誤から導き出された「成功の法則」

現在のBNIのシステムは、数多くの失敗と試行錯誤、いわゆる「ラーニング・ステップ(階段状の学習)」を経て完成されました。初期の段階では、毎週開催することに懐疑的な声もあり、実験的に「隔週開催」のチャプターを認めた時期もありました。

しかし、データを検証した結果、隔週開催のチャプターは毎週開催のチャプターに比べて、交わされるリファーラルの数が52%も少ないことが判明しました。この結果を受けて、リファーラルを最大化するためには「毎週顔を合わせる」ことが不可欠であるという確信が得られたのです。

現在私たちが活用しているシステムの一つひとつには、こうした過去の具体的なデータと教訓が刻まれています。

ネットワーキングがもたらす最大の成果

ネットワーキングを正しく実践することは、単にビジネスを拡大させるだけでなく、人生を豊かにする出会いをもたらします。共通の価値観を持ち、互いに助け合う精神(Givers Gain®)で繋がったコミュニティの中では、予期せぬ素晴らしい繋がりが生まれます。

BNIの歴史そのものが示すように、信頼できる人々と協力し、システムを正しく活用することは、個人のビジネスだけでなく、組織、そして社会全体にポジティブな影響を与え続けることになります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 31: Givers Gain Chapter 5 の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/07/14

ネットワーキングは、チャプターミーティングや交流会といった特定の場だけで行われるものではありません。実は、冠婚葬祭などの一見不適切に思える場を含め、「いつでも、どこでも」行うことが可能です。ただし、そこには重要な2つの条件と、ネットワーキングの本質的な理解が必要です。

ネットワーキングの本質は「社会関係資本」の構築

ネットワーキングを「自分のビジネスを宣伝する場」と捉えていると、葬儀や教会などの公的な場で行うことは非常に不謹慎に感じられます。しかし、ネットワーキングの真の定義は「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)を築くこと」、つまり「他者を助ける方法を見つけること」にあります。

この「Givers Gain®(ギバーズゲイン)」の精神に立てば、助けを必要としている人がいる場所は、すべてがネットワーキングの機会となります。

成功させるための2つの鉄則

あらゆる場面でネットワーキングを成立させるには、以下の2点を厳守しなければなりません。

  1. その場に敬意を払う(Honor the event)
    葬儀などのデリケートな場で、自分の名刺を配り歩いたりビジネスの売り込みをしたりすることは、絶対に避けるべき不適切な行為です。その場にふさわしい振る舞いを保つことが大前提です。

  2. 相手を助けることに集中する
    自分に何ができるかではなく、相手がどのような課題を抱えており、自分がどう役立てるかに焦点を当てます。

実例:教会の集まりで見つけた支援の機会

ある教会での食事会の際、地元の成功したビジネスマンと話す機会がありました。優れたネットワークワーカーは、自分の話をするのではなく、相手の話を聴くことに時間を割きます。

対話の中で、彼が「慈善活動のための財団を作りたいが、多額の費用がかかるため足踏みしている」という悩みを漏らしました。そこで、多額の設立費用をかけずに自分名義の基金を運用できる「コミュニティ・財団」の存在を教え、後日専門家を紹介することを約束しました。

この行為には、自分のビジネスへの売り込みは一切含まれていません。しかし、相手を純粋に助けることで絶大な信頼が生まれ、後日こちらから連絡をした際に、相手が喜んで電話を受けてくれる関係性が構築されるのです。

「返報性の原理」がビジネスを加速させる

ネットワーキングは、互いに助け合うことで全体が個人を上回る成果を上げる仕組みです。これは「返報性の原理」に基づいており、他者のために価値を提供し続けることで、結果として自分自身にもリファーラルが返ってくるようになります。

ネットワーキングを単なる「営業活動」ではなく「他者貢献」と再定義することで、あらゆる日常の場面が、あなたの信頼と人脈を広げる貴重な機会へと変わります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 30: You Can Network Anytime, Anyplace の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/07/07

オンラインネットワークの普及により、私たちはかつてないほど手軽に世界中の人々と繋がれるようになりました。しかし、対面でのコミュニケーションとは異なり、画面越しという非対面な性質が、時に人の振る舞いを著しく逸脱させてしまうことがあります。信頼を基盤とするネットワーキングにおいて、オンラインであっても守るべきエチケットと感情的知性(EQ)の重要性について解説します。

オンラインで陥りやすい「逸脱した行動」の正体

インターネットを通じたコミュニケーションは、相手の顔が直接見えないため、対面では決して口にしないような攻撃的な言動を容易にしてしまう傾向があります。これを「オンラインでの逸脱行動(Out of Line Online)」と呼びます。

あるオンラインネットワークにおいて、面識のない人物から特定の人を誹謗中傷するメールが不特定多数に送りつけられた事例がありました。そこには「彼女を入会させたのは最大のミスだ」「嘘つきで最悪な人物だ」といった人格否定の言葉が並んでいました。

もし、BNIのチャプターミーティングのような対面の場でこのような振る舞いをする者がいれば、即座に退場を命じられるでしょう。しかし、デジタルの世界では、人は「匿名性」や「距離」に守られているという錯覚に陥り、不適切な行動を正当化してしまうことがあるのです。

ネットワーキングの基本は場所を問わない

対面でのネットワーキングでも、オンラインでの活動でも、礼儀と感情的知性の基本は変わりません。メッセージを送信する前に、以下の点を常に意識する必要があります。

  • 相手は実在する人間である:画面の向こう側には、自分と同じように感情を持つ「本物の人間」がいることを忘れてはいけません。

  • 「できる」ことと「すべき」ことは別である:技術的に多くの人にメッセージを一斉送信できるからといって、それが適切であるとは限りません。

  • エチケットの遵守:ビジネスにおけるネットワーキングの成功は、信頼関係によって成り立っています。オンラインでの無作法は、自身の専門家としての評判を致命的に傷つけます。

中傷に直面した際の賢明な対応

万が一、オンライン上で心ない攻撃や人格否定(キャラクター・アサシネーション)に遭遇した際は、毅然とした、かつプロフェッショナルな対応が求められます。

  1. 発信源を確認する:攻撃的なメッセージを受け取った際は、その情報自体の信憑性よりも、そのような発信をする人物の資質を疑うべきです。「情報源を考慮する(Consider the source)」という姿勢が重要です。

  2. 相手と同じ土俵に立たない:不当な非難に対して感情的に反論することは、相手の思うツボです。「豚と泥仕合をしてはいけない。自分も泥だらけになるし、何より豚が喜ぶだけだ」という格言がある通り、不適切なコミュニケーションには距離を置くのが賢明です。

  3. 毅然と拒絶する:誹謗中傷を含む不適切な連絡に対しては、「そのような内容の通信は望まない」と明確に伝えるだけで十分です。

オンラインは強力なツールであるからこそ

BNIの活動は対面での信頼構築を重視していますが、オンラインネットワークもまた、ビジネスを拡大するための非常に強力なツールです。しかし、ツールを使いこなすには、それを使う人間の品格が問われます。

BNIのメンバーであれば、チャプター内で培ったGivers Gain®の精神や高い倫理規定をオンラインの世界でも発揮しましょう。デジタルの世界においても、常に誠実で思いやりのあるプロフェッショナルとして振る舞うことが、長期的な成功へと繋がります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 29: Out of Line–Online! の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/06/30

BNIにおいて、平均27名という高いメンバー数を維持しながら100以上のチャプターを構築してきた実績を持つディレクター、パティ・サルヴッチ氏の手法には、すべてのメンバーが実践できる「チャプター拡大の知恵」が詰まっています。

彼女が提唱する**「Less is More(より少なく語ることは、より多くを得ること)」**というアプローチを中心に、質の高いビジネスネットワークを築くためのポイントを解説します。

1. 「誰でも」ではなく「最高の人」だけを招待する

チャプターを大きくしようとする際、つい「誰でもいいから呼ぼう」と考えがちですが、これは逆効果です。パティ氏が推奨するのは、**「フォーカス・インバイティング(焦点を絞った招待)」**です。

  • 推薦できる人だけを呼ぶ:自分が自信を持ってリファーラルを提供でき、電話をすぐにかけると確信できるプロフェッショナルだけをリストアップします。

  • 「最高の専門家」という言葉の力:招待したい相手、あるいは紹介者に「この街で最高の仕事をする人を探しています」と伝えることで、相手の意識を高め、質の高い層へとリーチできます。

2. 権威ある第三者の人脈を活用する

「知っている人がもういない」と行き詰まったときは、**「誰を知っているかではなく、知っている人を通じて誰に出会うか」**という視点に切り替えましょう。

  • 地域の影響力者に相談する:地域の商工会議所や非営利団体のリーダーなどに、「素晴らしい専門家を紹介してほしい」と依頼します。

  • 紹介の力を借りる:面識のない相手でも、「〇〇さんから、あなたが最高のプロフェッショナルだと伺いました」と伝えることで、最初から高い信頼関係(ラポール)を築いた状態で会話を始められます。

3. 「Less is More(引き算)」のコミュニケーション

招待の際に最も多い失敗は、BNIの仕組みやメリットをすべて説明しようとしてしまうことです。

  • 説明しすぎない:電話や対面での招待は数分以内に留めます。情報を与えすぎると、相手は「もう分かった」と思い、実際にチャプターミーティングに足を運ぶ理由を失ってしまいます。

  • 体験に勝る資料はない:パンフレットを渡すだけでは入会には至りません。パン屑を落とすように少しずつ興味を惹き、「詳しくはミーティングを見てください」と促すことが、ビジターの参加率を高める秘訣です。

4. 枠にとらわれない招待のアプローチ

「私たちの地域は特別だから」「この業種は難しい」という考えは、行動を妨げる言い訳になりかねません。パティ氏が実践した効果的なアプローチを紹介します。

  • 名刺を添えた直接訪問:招待状に自分の名刺を添え、「何かを売るためではなく、素晴らしいネットワーキングの場に招待するために来ました」と短く伝えて歩く。

  • 連鎖的な招待:一人の招待客(例えばウェディングショップのオーナー)が、別の関連業種(イベントプランナー)を連れてくることもあります。一つの質の高い出会いが、複数の新しいメンバー候補を連れてくるきっかけになります。

高い基準が強力なチャプターを作る

パティ氏の成功の鍵は、常に「高い基準」を維持し、それをシンプルに伝え続けたことにあります。

自分たちが誇りに思えるメンバーだけで構成されたチャプターは、自然と魅力的な場となり、結果としてビジネスの成果も最大化されます。次回のミーティングや**メンバー・サクセス・プログラム(MSP)**での学びを活かし、まずは「自分の身近にいる最高のプロフェッショナル」へ声をかけることから始めてみてください。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 27: Less Is More の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/06/23

ビジネスの成功において、明確なビジョンを持つことは極めて重要です。そのビジョンをより具体化し、実現を加速させるための手法として、「Act As If…(あたかも~であるかのように振る舞う)」という概念をBNIのチャプターミーティングに取り入れる方法があります。

「Act As If…(かのように振る舞う)」の概念

この手法は、5年後の自分が達成しているであろう姿を、今この瞬間に「既に達成したこと」として振る舞うセルフコーチングの技法に基づいています。理想とする自分にふさわしい服装を選び、その時に交わしているであろう会話をシミュレーションすることで、潜在意識に成功のイメージを焼き付け、目標達成へのプロセスを明確にします。

BNIチャプターでの実践方法

チャプターミーティングを活性化させる特別なアジェンダとして、この「Act As Ifミーティング」を実施することが推奨されます。具体的な手順は以下の通りです。

  1. 事前の準備と告知
    リーダーシップチームは、実施の1〜2週間前にメンバーへ告知を行います。メンバーには、5年後の自分を想定した準備を依頼します。

  2. 服装と小道具(プロップ)の活用
    当日は、5年後の成功した自分にふさわしい服装で出席します。また、成功を象徴する小道具(新しいオフィスの写真、出版した書籍、達成した売上表など)を持参することで、よりリアリティを高めます。

  3. ウィークリープレゼンテーションの変革
    通常のウィークリープレゼンテーションにおいて、「5年後の現在の状況」を報告します。「私のビジネスは現在、従業員が〇名に増え、目標としていた売上を達成しました」というように、現在進行形で語ることがポイントです。

成功させるための重要なポイント

このミーティングの効果を最大化するためには、単なる「仮装」に留めないための工夫が必要です。

  • ストーリーの構築
    自分がどのような道のりを経てその成功を手にしたのか、具体的なストーリーを持って参加します。周囲のメンバーもその設定に合わせて会話を交わすことで、相互にビジョンを強固にします。

  • ビデオによる記録
    ミーティングの様子をビデオで記録しておくことが非常に有効です。これは「タイムカプセル」のような役割を果たします。1年後、2年後にその映像を見返すことで、設定したビジョンに対してどの程度進捗しているかを確認する指標となります。

ビジョンの共有がもたらすメリット

このワークをチャプター全体で行うことには、個人のモチベーション向上以外にも大きなメリットがあります。

メンバー全員が「将来どのようなビジネスを築きたいのか」を具体的に共有することで、互いの長期的な目標への理解が深まります。これは1to1の質を高め、単なる目先の案件紹介を超えた、将来のビジョンを支え合える強固な信頼関係の構築に寄与します。

「Act As If…」という刺激的なアプローチをミーティングに取り入れることで、チャプター全体にポジティブな活力を生み出し、メンバー全員のビジネスの成長を加速させることが可能となります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 28: “Act As If. . .” for BNI Meetings の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/06/16

宮川 大作(みやがわ だいさく)
チャプター:BNI 情熱(大阪セントラル)
カテゴリー:生花店

2021年、BNI ジャパンブログで「夢をみんなで共有するから、叶うスピードが早くなる。」と紹介された宮川大作さん。

ブログはこちら https://blog.bni.jp/699/

あれから5年。現在、宮川さんの会社は年商14億円規模、31拠点・240名体制へと成長している。しかしそれよりも印象的なのは、事業規模以上に、経営者としての視座の変化であった。

「売上をつくる」から、「人が長く働ける環境をつくる」へ。

「自社の利益」から、「地域や他社の困りごとを解決する」へ。

BNIとともに歩んだ15年を振り返ってもらった。

「BNI情熱」とともに歩んだ会社の歴史

宮川さんがBNIに出会ったのは、独立を決意したタイミングだった。前職に退職届を提出したその日、ある人から「宮川さんにぴったりな会がある」と紹介されたのがきっかけだったという。

当時、既存チャプターではフラワー事業カテゴリーが埋まっていた。しかし、不動産、生命保険、税理士のメンバー候補とともに、新たなチャプター「BNI情熱」を立ち上げる流れとなった。宮川さんは2011年9月に会社を創業したが、その直前の出来事だった。

独立時、前職から顧客を引き継ぐことはできなかった。完全なゼロスタートの宮川さんに、顧客や人脈を紹介してくれたのが同じチャプターのメンバーだった。

「0から1にしてくれたのは、BNIとメンバーだったと思います。だから本当に、BNI情熱とともに歩んできた感覚があります」

創業当初は、月数十万円の受注を得るために必死だった。しかし現在では、BNI経由の仕事だけで年間約2,000万円規模になっているという。しかし宮川さんの会社と彼自身の変化は、単なる売上成長ではなかった。

困りごと解決が、事業拡大の原点

現在、宮川さんの会社では、フラワー事業やブライダル装花に加え、保育園、訪問看護、放課後等デイサービス、サッカースクール、ダンススクールなど、多角的な事業を展開している。その背景には、「人が長く働ける環境をつくりたい」という思いがある。

「花屋は、職人として一人前になるまで5、6年かかります。でも、従業員がやっと育った頃に、結婚や出産で辞めてしまうことが多かった。だから、子どもを預けながら働ける会社にしたいと思いました」

そこから保育園事業が始まった。しかも、一般的な保育園とは少し違う。日曜・祝日も開園し、要望があれば夜10時まで対応する。

「子どもにフォーカスしているというより、働くお母さんのためにつくっている感覚ですね」

さらに、保育園の近くに訪問看護ステーションも展開。医療的ケア児を受け入れられる体制づくりにも取り組んでいる。

「医療的ケアの必要な子どもは、預かってくれる場所が本当に少ない。でも、それを受け入れられたら、地域にも貢献できるし、選ばれる保育園にもなると思いました」

こうした事業展開の背景には、常に誰かの困りごとがある。放課後等デイサービスも、運営に悩む経営者から相談を受けたことがきっかけだった。

「最初は相談に乗っていただけでした。でも最後には『宮川さんに買い取ってもらい、全てを任せたい』という話になりました」

福岡進出も同様だった。結婚式場案件の相談をきっかけに現地のウェディングプランナーとつながり、最終的にはグループに迎え入れる形となった。単なる多角化ではない。人の課題を解決し続けた結果、事業が広がっていったのである。

BNIで学んだのは、経営

宮川さんは、BNIで得たものとして「営業力」以上に、「経営者としての成長」を挙げる。

特に大きかったのが、問題解決能力だという。

「経営者に一番大事なことは、問題解決能力だと思っています。いわゆるトラブルシューティングですね」

BNIでは、多様な業界の経営者から日々相談が持ち込まれる。

「他社で起きている問題は、自分の会社でも起こり得ることです。だから、そこに向き合って解決することは相手への貢献にもなり、かつ、自社の財産にもなります」

また、チャプター運営で培った経験は、自社の組織運営にも活かされている。3か月ごとの面談、数値の可視化、1 to 1シートの活用。

そのほかにも、相手の夢を肯定し、それぞれの目標を応援する文化を大切にしている。「任せて、責任は取る」という考え方も、BNIでの経験が土台になっているという。

「従業員は、会社の目標(私の夢)を実現するために協力してくれています。でも、みんなにも夢があるから、それを応援する。そんなスタンスです」

BNIを卒業しようと思ったことはない

自社の売上や成長を求めて入ったBNI。しかし、15年を経た今、宮川さんは、BNIを「仕事をもらう場所」ではなく、「経営者としての自分を磨き続ける場」だと捉えている。

メンバーを、目の前の相手を理解し、その人に貢献する。その貢献の先に、事業拡大という未来が描かれていく。ただし、貢献できる範囲は自分の力量次第だとも宮川さんは言う。
「相手の根本的な問題を解決するには、経営者として自分の価値を上げ続けるしかない」
だから発信することも欠かさない。やりたいことも、困っていることも、伝えなければ誰にも届かないからだ。

「経営者として成長できるから、BNIを卒業しようと思ったことがないですね」

その言葉には、今もなお学び続ける経営者の姿勢がにじんでいた。

文=国場みの

2026/06/09

ビジネスにおいて、リファーラル(紹介)による集客は非常に強力です。しかし、中には「リファーラルはたまたま運が良かっただけだ」と考え、その価値を過小評価してしまう人もいます。なぜリファーラル・マーケティングは、あらゆる業種において持続可能なシステムとして機能するのでしょうか。その本質を解き明かします。

「再現性」の誤解とリファーラルの性質

リファーラル・マーケティングを正しく理解していない人は、その成果を「偶然の産物」だと誤解しがちです。

例えば、あるチャプターのメンバーが、多くのリファーラルを得てビジネスを拡大させていたにもかかわらず、「これらの紹介は単なる偶然の重なりであり、再現性がない」という理由で退会してしまった事例があります。彼は、顧客リストに基づいて電話をかけるような従来のセールス手法こそが「仕組み」であり、リファーラルには明確なメソッドがないと感じていたのです。

しかし、これは「リファーラルそのもの」に注目しすぎて、「リファーラルを生み出した関係性」を見ていないために起こる誤解です。

「網で魚を獲る」ことに似たプロセス

リファーラル・マーケティングのプロセスは、網(ネットワーク)を使って魚を獲る漁に例えることができます。

  • 魚(リファーラル)の視点:網にかかった魚にとっては、それは全くの「不運」や「偶然」に見えるでしょう。

  • 漁師(メンバー)の視点:熟練の漁師にとって、それは決して偶然ではありません。適切な場所を選び、網を投げ、それを何度も繰り返すという「継続的な努力と知識」に基づいた必然のプロセスです。

網のどの部分に、どの魚がかかるかを正確に予測することはできません。しかし、正しい方法で網を投げ続けていれば、一定の質と量の魚が獲れることは予測可能です。リファーラルも同様で、個々のストーリーはユニークで予測不能に見えますが、リファーラルを生み出す「仕組み」そのものは完全に再現可能なのです。

目に見えない繋がりを掘り起こすシステム

リファーラル・マーケティングが優れているのは、日常生活の中に存在する「予測不能で複雑な人間関係の繋がり」を、ビジネスの機会として顕在化させることができる点にあります。

従来のマーケティングではリーチできないような、隠れた人脈や信頼の連鎖を、リファーラルの仕組みが「フェレット(探し出す動物)」のように掘り起こしてくれます。個々の紹介がどのように自分に辿り着いたのか、その波及効果(バタフライ効果)をすべて把握することは困難ですが、その波を生み出しているのは、間違いなくあなたとメンバーとの間に築かれた信頼関係です。

プロセスを信じて網を投げる

リファーラル・マーケティングが「乱雑で不確実なもの」に見えるのは、それが人間同士の深い信頼に基づいているからです。リストの上から順番に電話をかけるような単純な作業ではありません。

成功の鍵は、個々のリファーラルという「結果」に一喜一憂するのではなく、信頼を築き、貢献し、ネットワークを広げるという「プロセス」に集中することです。正しい場所で網を投げ続けていれば、ビジネスという名の「魚」は、必ずあなたの網の中に届けられます。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 26: Why Business Networking Works の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/06/02

ビジネスを成長させるためのネットワーキングには、「広さ」と「深さ」の両方が必要です。短時間で多くのプロフェッショナルと接点を持つ「スピードネットワーキング」は、正しく活用することで、BNIが重視する強固な人間関係を構築するための強力な入り口となります。

ここでは、スピードネットワーキングを単なる名刺交換に終わらせず、成果につなげるための具体的な活用法を解説します。

VCPプロセスにおけるスピードネットワーキングの役割

BNIでは、リファーラル(紹介)が交わされるまでに「VCP」というプロセスを辿ります。これは、Visibility(認知)、Credibility(信頼)、Profitability(収益)の頭文字を取ったものです。

スピードネットワーキングは、このプロセスの第一段階である「認知(Visibility)」を確立するために非常に有効なツールです。BNIの定例会が「深い信頼(Credibility)」を築く場であるのに対し、スピードネットワーキングは「ネットワークの幅(広さ)」を広げる役割を担います。この両輪が揃うことで、より強固なビジネス基盤が形成されます。

スピードネットワーキングを成功させる4つのステップ

スピードネットワーキングを効果的に行うには、単に「出会う」だけでなく、戦略的な準備と行動が求められます。

1. 目的を明確にする(Start with the end in mind)

スピードネットワーキングの場は、大きな成約を勝ち取ったり、商品を売り込んだりするための場所ではありません。ここでの目的は「排除」ではなく「包含」です。スピードデートが自分に合わない相手を「排除」するための仕組みであるのに対し、ビジネスにおけるスピードネットワーキングは、将来の「リファーラル・パートナー」になり得る候補者を見つけるための場です。まずは接点を作り、次につなげることを最終目的としましょう。

2. ミニ・インタビューとして進める

自分のビジネスを売り込むのではなく、相手を理解するための「ミニ・インタビュー」という意識で接してください。相手がどのような課題を抱えているか、どのようにすればその人のビジネスを支援できるかを探ります。「ハンティング(狩り)」ではなく「ファーミング(農耕)」の精神で、関係性を育むための種をまくことが重要です。

3. メモを取り、相手を深く知る

短時間の交流では記憶が薄れやすいため、必ずメモを取る習慣をつけましょう。その際、BNIで推奨されている「GAINS」の視点を持つとより効果的です。

  • Goals(目標)

  • Accomplishments(実績)

  • Interests(興味・関心)

  • Networks(人脈)

  • Skills(スキル)
    これらに関する情報を一言添えるだけで、後の信頼構築がスムーズになります。

4. 徹底したフォローアップ

スピードネットワーキングの価値は、その後の行動で決まります。ミーティング後にフォローアップを行わなければ、費やした時間は無駄になってしまいます。
特に有効なのは、相手が抱えていた課題に対する解決策を提示することです。「お話しされていた件について、役に立ちそうな記事を見つけました」「最適な専門家を紹介できます」といったフォローアップは、一気に「信頼(Credibility)」を高めるきっかけとなります。

チャプターでの活用

スピードネットワーキングは、チャプターが主催するビジター向けのイベントや交流会でも有効なアジェンダとなります。活気ある雰囲気の中で多くの接点を生み出し、そこから深い「1to1」へと繋げることで、チャプター全体の活性化とリファーラルの増大が期待できます。

「認知」を広げるスピードネットワーキングと、「信頼」を深めるBNIのシステムを組み合わせ、ビジネスの可能性を最大限に広げていきましょう。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 24: Speed Networking の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/05/26

BNIの歴史において、1986年から1989年にかけての期間は「着実な成長」を遂げた重要なフェーズです。この時期、組織はカリフォルニア州からアリゾナ州へと拡大し、単なるローカルな集まりからナショナル組織へと進化を始めました。この成長過程で得られた教訓は、現在のチャプター運営においても極めて重要な指針となっています。

毎週開催がもたらす圧倒的な成果:52%の法則

BNIの創立初期には、一部のチャプターで「隔週開催」の実験が行われていました。当時は「毎週集まるのは大変だ」という意見もありましたが、実際のデータを検証した結果、驚くべき事実が判明しました。

隔週開催のグループは、毎週開催しているグループに比べて、やり取りされるリファーラルの数が52%も少なかったのです。この結果から、ビジネスを互いに紹介し合うためには、頻繁に顔を合わせ、信頼関係を維持し続けることが不可欠であると結論づけられました。現在、すべてのチャプターが毎週ミーティングを行うというルールは、この明確なデータに基づいた成功の法則です。

現場の知恵から生まれた「ビジターホスト」

BNIの重要な役職の一つであるビジターホストは、国際本部がトップダウンで考案したものではありません。あるチャプターが独自に始めた取り組みを、創設者が現場で発見したことがきっかけで全組織へと広がりました。

ビジターを温かく迎え入れ、孤立させないための仕組みは、現場のメンバーたちの「より良い環境を作りたい」という熱意から生まれたものです。このエピソードは、BNIが常に現場の優れたアイデアを取り入れ、システムを洗練させてきた組織であることを示しています。

ネットワーキングの本質:場所や職種よりも「人」

初期の数年間で得られたもう一つの教訓は、ネットワーキングの成功を左右するのは「場所」や「職種(カテゴリー)」そのものではなく、最終的には「人」であるという点です。

どれほど需要の高い職種の人が、好立地の会場に集まったとしても、そこにいるメンバーが互いに協力し合う姿勢を持っていなければ、リファーラルは発生しません。大切なのは「誰と繋がるか」であり、信頼に足る人物か、共にビジネスを伸ばしていこうという意欲があるかどうかが、成長の鍵となります。

「Givers Gain®」を支える社会科学の視点

BNIの基本理念である**Givers Gain®(ギバーズゲイン)**は、単なる精神論ではなく、「返報性の原理」に基づいた社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の理論に支えられています。「与える者は与えられる」という法則は、お互いに恩恵を与え合うことで、コミュニティ全体の信頼残高が高まり、結果として全員のビジネスが加速するという科学的な根拠に基づいています。

1980年代後半の「着実な成長」の時代は、現在のBNIの土台を築いた時期です。

  • 成果を最大化するための「毎週開催」

  • 現場の知恵をシステム化した「ビジターホスト

  • 「人」を重視するネットワーキングの姿勢

これらの教訓を正しく理解し、日々の活動やメンバー・サクセス・プログラム(MSP)での学びに活かすことが、持続的なビジネス成長を実現するための近道となります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 23: Givers Gain, Chapter 4 の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/05/19

BNIにおいてリファーラルを受け取ることは、ビジネス拡大の大きな第一歩です。しかし、リファーラルはあくまで「ビジネスの機会」であり、最終的な成約に至るまでには適切なセールス・スキルが欠かせません。弁護士、会計士、施工業者など、どのような専門分野であっても、自らのサービスを提案するメンバーは全員が「セールスパーソン」としての側面を持っています。

リファーラルは成約の「保証」ではない

BNIのリファーラルは、あなたを信頼して推薦してくれた知人を通じた紹介ですが、それは「成約が約束された販売」ではありません。

調査データによると、BNI内で交わされるリファーラルの平均約34%が成約に至っています。中には90%以上の成約率を誇るメンバーも存在しますが、これはリファーラルという強力な機会を、確かなセールス・スキルで補完している結果です。もしリファーラルを受け取っても成約できなければ、紹介元であるメンバーの期待に応えられず、次第にリファーラルの供給源が絶たれてしまう可能性もあります。

信頼を確実な成果に変える3つのステップ

リファーラルを顧客、あるいは患者やクライアントへ変えるためには、以下のプロセスを誠実に行う必要があります。

1. 迅速かつ自信を持った最初のアプローチ

リファーラルを受け取ったら、速やかに連絡を取り、最初の面談(アポイントメント)を設定することが重要です。この際、強引すぎたり優柔不断であったりすることは避けるべきですが、相手にとって有益な取引になるという自信を持って接することが、成約への近道となります。

2. 誠実さ(インテグリティ)の維持

面談の段階では、誠実さが最も重要です。隠れた費用や予期せぬ例外条項、いわゆる「おとり広告(ベイト・アンド・スイッチ)」のような手法は、信頼を致命的に損ないます。相手が何を期待できるのかを正確に伝え、約束を守る「ウォーク・ザ・トーク(言行一致)」を徹底しなければなりません。

3. 「相手の問題解決」に集中するマインドセット

セールスとは「相手に何かを売りつけること」ではなく、「相手のために価値を提供すること」です。相手の悩みや課題に耳を傾け、自らの専門知識やリソースを駆使して最善の解決策を提示する姿勢が、成約率を飛躍的に高めます。

セールス・スキルの向上は「もう半分」のプロセス

BNIは世界をリードするネットワーキング組織であり、リファーラルを生み出す仕組みを提供することに特化しています。一方で、実際に成約を勝ち取るためのセールス・スキルそのものは、メンバー自身が磨き続ける必要があります。

BNIでは、世界的なセールス・トレーニングの権威であるブライアン・トレーシー氏の組織(Brian Tracy Sales University)と戦略的提携を結んでおり、メンバーが専門的なセールス技術を学ぶためのリソースを提供しています。リファーラルを生み出す技術と、それを成約させる技術。この「ワンツー・パンチ」を揃えることで、初めてビジネスの成果は最大化されます。

リファーラル・マーケティングはビジネスを構築するための強力な手段ですが、それはプロセス全体の半分に過ぎません。残りの半分は、提供された機会に対して誠実に対応し、プロフェッショナルとして成約へと導く個人のスキルにかかっています。自社の製品やサービスが相手に利益をもたらすと確信し、高い倫理観を持って接することで、リファーラルは持続的な収益へと変わります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 22: Salespeople Don’t Live On Referrals Alone の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/05/12

BNIでの活動において、リファーラルを受け取ることはビジネス拡大の大きな第一歩です。しかし、受け取ったリファーラルが自動的に売上に繋がるわけではありません。銀行家、弁護士、建築業者など、あらゆる業種のメンバーが、自身のサービスを提供する「セールスパーソン」としての側面を持っています。提供された機会を確実に顧客へと変えるためには、ネットワーキングのスキルに加えて、適切なセールス・スキルが不可欠です。

リファーラルは「成約の保証」ではない

BNIにおけるリファーラルの定義は、あくまで「ビジネスをする機会」です。紹介者があなたの信頼性を裏付けてくれたとしても、最終的な判断を下すのは見込み客自身です。

過去の博士論文や2006年に行われた調査データによると、BNI内のリファーラルが実際に成約に至る確率は平均して約34%という結果が出ています。これは一般的な「リード(単なる連絡先情報)」に比べれば非常に高い数字ですが、100%ではありません。中には90%以上の成約率を誇るメンバーも存在しますが、彼らはリファーラルを成約に繋げるための高いセールス技術を兼ね備えています。

信頼を成約に変える3つのプロセス

受け取ったリファーラルを確実に成約させるためには、以下のプロセスにおいて誠実さとプロフェッショナルな対応が求められます。

1. 迅速かつ自信を持った最初のアプローチ

リファーラルを受け取ったら、迅速に連絡を取り、最初の面談(アポイントメント)を設定することが重要です。この際、自信のなさを出したり、逆に強引すぎたりすることは避けなければなりません。「お互いにとって有益な取引になる」という確信を持ち、それを相手に伝えることが、良好な関係のスタートとなります。

2. 誠実さ(インテグリティ)の維持

面談の段階では、誠実さが最も重要です。隠れた費用や予期せぬ例外条項がないよう、透明性を持って説明する必要があります。いわゆる「おとり広告(ベイト・アンド・スイッチ)」のような手法は絶対に避けるべきです。ここで期待を裏切るような行為をすれば、その見込み客を失うだけでなく、リファーラルを提供してくれたメンバーからの信頼も二度と得られなくなります。

3. 「相手のため」というマインドセット

セールスとは「相手に何かを売りつけること」ではなく、「相手のために問題を解決すること」です。自身の専門知識やリソースを駆使して、相手が抱えている課題に対する最適なソリューションを提示する姿勢が、成約率を飛躍的に高めます。

専門リソースの活用

BNIは世界をリードするネットワーキング組織であり、リファーラルを生み出す仕組みを提供することに特化しています。一方で、具体的なセールス技術そのものについては、その道の専門家から学ぶことが推奨されています。

BNIでは、世界的なセールス・トレーニングの権威であるブライアン・トレーシー氏の組織(Brian Tracy Sales University)と戦略的提携を結んでおり、メンバーが質の高いセールス・トレーニングを受けられる環境を整えています。ネットワーキングで機会を創出し、セールス・スキルでそれを完結させるという「ワンツー・パンチ」を身につけることが、ビジネスを成功させる鍵となります。

リファーラル・マーケティングはビジネスを構築するための強力な手段ですが、それはプロセス全体の半分に過ぎません。残りの半分は、提供された機会に対して誠実に、そしてプロフェッショナルに対応し、成約へと導く個人のスキルにかかっています。自身の提供する製品やサービスが相手に利益をもたらすと心から信じ、正しい技術を持って接することで、リファーラルは持続的な売上へと変わっていくのです。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 22: Salespeople Don’t Live On Referrals Alone の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/05/05

BNIの活動に深く関わっていると、日常生活やビジネスの場において、ある種の特徴的な行動や考え方が身についてくるものです。一見するとユーモラスな「BNIメンバーならではの習慣」には、実はビジネスを成功に導くための重要なエッセンスが凝縮されています。

自身の行動が以下の項目に当てはまるかどうか、楽しみながら振り返ってみてください。

プロフェッショナルとしてのネットワーク構築

BNIメンバーは、単なるビジネスマンを超えて、地域や業界の「コネクター(つなぎ手)」としての役割を果たすようになります。

  • 信頼される情報源となる:友人や家族が何か困りごとがあった際、検索エンジンや電話番号案内(104など)を使う代わりに、まずあなたに電話をかけてくるようになれば、それはあなたが「信頼できる専門家ネットワークを持つ人」として認知されている証拠です。

  • 人脈が資産に変わる:自身の住所録や連絡先リストが、あらゆる業種の専門家を網羅した「職業別電話帳」のようになっている。これは、質の高いリファーラルを提供できる準備が常に整っていることを意味します。

プレゼンスとコミュニケーションの磨き込み

毎週のチャプターミーティングで行われるプレゼンテーションは、メンバーのコミュニケーション能力を飛躍的に高めます。

  • 徹底した準備ウィークリープレゼンテーションを鏡の前で練習し、さらにそれをストップウォッチで計測して時間内に収める。この細部へのこだわりが、ビジネスの場での説得力を生みます。

  • 記憶に残る工夫:日常会話の中でも「良いフック(記憶に残るフレーズ)」を無意識に探してしまう。釣りではなく、自分や仲間のビジネスを印象づけるための「メモリーフック」への意識は、ブランディングの基本です。

外部営業チームとしての相互協力

BNIの醍醐味は、自社の給与体系には含まれない強力な「営業チーム」を持つことにあります。

  • 社外にいるトップ営業マン:一緒に昼食を食べている相手が、自分のビジネスを最も広めてくれる最高の営業担当者であるにもかかわらず、自社の社員ではない。これこそが、信頼に基づいたリファーラル・パートナーシップの理想的な形です。

  • リファーラル・スリップの価値を知るリファーラルが記録されたスリップ(伝票)のやり取りを楽しみ、その「白紙(伝票の色)」が実質的に「売上(収益)」を意味することを深く理解している。

BNI文化の浸透とコミュニティへの愛着

Givers Gain®の精神が身につくと、社交の場での振る舞いや仲間への意識も変化します。

  • オープンネットワーキングの習慣:プライベートの夕食会であっても、最初の15分間は座らずに、周囲の人と挨拶を交わし、つながりを作ろうとしてしまう。

  • 仲間との強い絆:休暇中であっても、チャプターの仲間に会えないことを寂しく感じてしまう。また、自身のクライアントリストを見返したとき、その多くがチャプターの仲間で占められていることに気づく。

これらの「BNIメンバーあるある」は、単なる笑い話ではなく、あなたがBNIのシステムを正しく活用し、ビジネスコミュニティに深く根ざしていることの証左です。ユーモアを持って活動を楽しみ、Givers Gain®を実践し続ける姿勢こそが、長期的で強固なビジネス基盤を築く原動力となります。

もしあなたが部屋を見渡して、そこに「与えることで、自らも得る」実践者たちの集まり(Givers Gain®)を感じ取ることができているなら、あなたは紛れもなく誇り高きBNIメンバーの一員です。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 21: You Might Be A BNI Member If… の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。

2026/04/28

BNIが世界最大のリファーラル組織へと成長した背景には、その初年度における劇的な拡大と、そこから得られた重要な教訓があります。1985年の創設からわずか1年で、南カリフォルニアを中心に20のチャプターが誕生したプロセスを振り返ると、現在のBNIを支えるシステムの重要性が見えてきます。

口コミだけで広がった「リファーラル・マーケティング」への需要

BNIの初年度、組織の拡大はすべて「口コミ(ワード・オブ・マウス)」によって行われました。当初、創設者は自身のコンサルティング業務のためにリファーラルを必要としていましたが、活動を始めるとすぐに、多くのビジネスパーソンが「紹介を通じてビジネスを広げる具体的な手法」を知らないことに気づきました。

自分たちで試行錯誤するのではなく、体系化された仕組みに従いたいという強いニーズが、広告宣伝を一切行わずに20ものチャプターを誕生させる原動力となったのです。

友情と「責任(アカウンタビリティ)」の重要性

急速な成長の過程で、ある重要な教訓が得られました。それは、チャプター運営において「友情」だけでなく「責任(アカウンタビリティ)」が不可欠であるという点です。

あるチャプターでは、「リファーラルを発表する時間(リファーラルの受渡し)」をアジェンダから外してしまった事例がありました。理由は「リファーラルを持っていないメンバーが、人前でそれを認めることに居心地の悪さを感じたから」というものでした。しかし、その結果、そのチャプターリファーラル数は激減しました。

この経験から、BNIのミーティングにおいて、単なる親睦だけでなく、お互いにビジネスを支援し合うというプロフェッショナルな責任を果たす仕組みが、成果を上げるために極めて重要であることが証明されました。

教育の「漏れ」を防ぐ:徹底したトレーニング体制

組織が拡大するにつれ、創設者の理念が正確に伝わらない「情報の希薄化(情報の漏れ)」という課題に直面しました。あるリーダーシップチームが次のチームを教え、そのチームがまた次を教えるという連鎖では、バケツから水が漏れるように大切な情報が失われていってしまいます。

この「情報の漏れ」を防ぐために確立されたのが、現在行われている大規模なトレーニング体制です。

  • トレーニングの規模:現在では世界中で年間13万時間以上のリーダーシップチーム・トレーニングが行われています。

  • 専門性の担保プレジデントバイスプレジデントなどの役職者がトレーニングを拒否した場合、その重責を担うことはできません。これは「訓練を受けていないパイロットに飛行機を任せることはできない」という考えに基づいています。

伝統を守りながら進化し続ける文化

BNIの強みは、20年以上にわたって培われた「成功の伝統」を守りながら、メンバーからの有益な提案を柔軟に取り入れ、システムを微調整し続けてきた点にあります。

現在のメンバー・サクセス・プログラム(MSP)や、学習コーナーを担当するエデュケーション・コーディネーターなどの役割も、現場からの良いアイデアを実験し、統合してきた結果生まれたものです。

成功のための共通言語

BNIの初年度に学んだ最大の原則は、急速に成長する中でも「伝統とシステムを維持すること」と「常に改善を模索すること」の両立です。メンバーの皆さまが、トレーニングを通じてこの「共通言語」を深く理解し、実践することが、自身のビジネスを成功に導く最短ルートとなります。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 19: Givers Gain, Chapter Three の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。