BNIにおいて、リーダーシップチーム(プレジデント、バイスプレジデント、書記兼会計)の定期的な交代は、チャプターの健全な成長と持続可能性を支える重要な仕組みです。役職を固定せず、メンバー間でリーダーシップを循環させることには、ビジネス上の大きなメリットがあります。
リーダーシップチームを交代させるべき理由
リーダーシップチームが定期的に交代する主な目的は、特定のメンバーへの負担集中を防ぎ、チャプター内に多くの「リーダー」を育成することにあります。
-
バーンアウト(燃え尽き)の防止:同一のメンバーが長期間役職に留まると、精神的・時間的な負担からバーンアウトを招く恐れがあります。定期的に役割をバトンタッチすることで、各メンバーが自身のビジネスとBNI活動のバランスを保ち、常に新鮮なエネルギーでチャプター運営に携わることができます。
-
「フォロワー」ではなく「リーダー」を創出する:真のリーダーシップとは、多くのフォロワーを作ることではなく、自分に続くリーダーを育てることです。現任のチームが次期チームをトレーニングし、引き継ぎを完遂することで、チャプター内にリーダーシップの経験を持つメンバーが増え、組織としての基盤が強固になります。
役職を退いた後の貢献と役割
リーダーシップチームとしての任期を終えたメンバーは、その経験を活かして別の重要なポジションでチャプターを支えることが推奨されます。
-
メンバーシップ委員会:チャプターの質を左右する重要な委員会です。リーダーシップチームを経験したメンバーは、規程や運営のポイントを熟知しているため、公正で質の高い判断を行うことができます。
-
ビジターホスト:チャプターの「顔」としてビジターを迎え入れる役割です。運営経験者がこのポジションに就くことで、ビジターに対してBNIの価値をより深く、説得力を持って伝えることが可能になります。
トレーニング再受講の重要性
BNIが世界最大のビジネス・ネットワークとして成功している要因の一つは、徹底した「トレーニング」にあります。過去に役職を経験したことがあるメンバーであっても、再度役職に就く際には必ずトレーニングを受講しなければなりません。
BNIでは世界中で年間12万6,000時間以上がリーダーシップチームのトレーニングに費やされています。これは、パイロットが定期的に再訓練を受けるのと同様に、チャプターという組織を安全かつ確実に運営するために不可欠なプロセスです。最新のノウハウを学び直し、基本を徹底することが、チャプターを衰退させないための唯一の方法です。
役職に適した人材の選定基準
次期リーダーシップチームを選定する際は、各役職に求められるスキルの違いを考慮することが重要です。
-
書記兼会計:事務的な正確さと細部への注意力が求められるため、詳細を重んじるタイプが適しています。
-
バイスプレジデント:チャプターの規程を遵守し、時には厳しい決断を下す必要があるため、公正で毅然とした態度を持てる人物が適しています。
-
プレジデント:ミーティングの進行を司り、即興でのスピーチ力や場を盛り上げるプレゼンスが求められるため、人前で話すことに長けた人物が適しています。
多くのメンバーがこれらの役職を経験し、運営に深く関わるほど、チャプター全体の当事者意識が高まり、リファーラルが生み出されやすい環境が整います。定期的な交代を前向きに捉え、リーダーシップを共有することが、全員のビジネス拡大への近道となります。
※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 12: Leadership Team Transitions の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。