「BNIでビジネスは成功する」自信をもって伝えられる価値。

2025/01/14

冨田 顕子(とみた あきこ)
BNI SR(東京港中央)
カテゴリー:ミリオンダラー営業会議

冨田 顕子(以下:冨田さん)さんは、自身でSRチャプターを立ち上げ、ビジネスグロースドライブ・キャンペーンでは最も多くのスポンサーとなった。BNIを通して自身のビジネスも、チャプターも成長させている姿勢は、とても参考になる。

冨田さんのストーリーから、成長の秘訣は冨田さん自身の成長意欲と挑戦心にあると感じられた。BNIメンバーだけではなく、事業を成長させたい経営者すべてにとって、刺激になるのではないだろうか。

「お金持ちになりたい!」稼ぐために保険営業からのスタート

冨田さんのビジネスのきっかけは「お金持ちになりたい」その一心だった。時間に縛られず、稼ぎたいだけ稼げる方法はないか?と模索したところ、冨田さんが導き出した答えは営業マン、あるいは経営者であった。いずれにせよ営業能力が必要だと考えた冨田さんは、ビジネス書や営業の本を読み漁ったそうだ。その中で、保険営業で億を稼いでいるという本を見つけ、当時通っていた大学を退学して、すぐに保険営業の道へと進んだ。

ビジネス成功のために、イニシアチブを握る

今ではSRチャプターに在籍している冨田さんだが、BNI入会当初は損害保険のカテゴリーで別のチャプターに所属していた。しかし、自身のビジネスを円滑に進めるために、BNIをよりうまく使うためには、イニシアチブを握る必要があると考えた冨田さんは、チャプター立ち上げを決意する。その結果、当時の保険カテゴリーでもビジネスが上手くいき始めた。さらに、より事業を効率化させるために、現在の「ミリオンダラー営業会議」というカテゴリーに変更。BNI活動のおかげもあり、新規ビジネスの売上も順調だ。

BNIを続ける理由についても、売上の増加という点が大きい。冨田さんは次のように語った。

 「多くのビジネススクールは広告費だけでも予算の3割を使わなければならないにも関わらず、BNIは紹介だけで売上があがる。紹介のみでここまで売上があがるような組織は、他には知らない。売上があがっているから、退会する理由はない」

自身の成功体験があるからこそ、ビジター招待できる

今回、ビジネスグロースドライブ・キャンペーンでは多くのスポンサーになった冨田さんにビジター招待の秘訣も伺ったが、答えはとてもシンプルである。BNIで売上が上がるからだ。これは、冨田さん自身がBNIで売上を上げられている経験があるからこそ伝えられるものである。自身の経験を通して、BNIで仕事が上手くいくことがわかっているから「やらない理由はない」と誘っているのだ。

ただ、ここで冨田さんのマインドセットについても伝えておきたい。多くのBNIメンバーは「ビジターを誘おう、来てもらおう」と、誘うこと自体が目的になりがちだ。しかし、冨田さんはお困りごとや課題を解決する方法としてBNIを提案している。そうしていくと「来てください」ではなく、反対に「行かせてください」と言われることがあるのだと言う。冨田さん曰く、ビジター招待は、その人がメンバーになるかどうかに関わる重要な第一歩であり、「お誘いする時点から始まっている」そうだ。ただし、これは決して売り込みではない。どのような経営者もぶつかる売上の課題に対しての、最適な提案なのだ。

BNIメンバーの中には、「ぜひ来てください」と、伝えてしまう方もいるだろう。しかし、BNIは招待制で入会審査もあるクローズドなコミュニティである。このコミュニティに参加していただくことは、その人にとっての価値となる。この「BNIという価値の提案」を再考するのも良いかもしれない。

無限大の可能性に挑戦し続ける

今後の目標について、冨田さんは「挑戦し続ける」と語った。自分がチャレンジし続け、それによって周りの人が挑戦できるように自分がそれを証明するのだという。これは、まさに冨田さんのBNIで築いてきたものと同じなのではないだろうか。大学を中退してゼロからビジネスを始め、BNIにおいてもチャプターを立ち上げて成功している姿は、無限大の可能性を示しているといえる。

そして、この冨田さんの考えは、BNIを通じて繋がった多くの経営者への貢献の形でもあるだろう。長いBNIの期間で、冨田さんは数百名の経営者と関わり、SRチャプターがきっかけで人生が変わったり、売上が上がったりしている人を見てきている。このような人が増えているのは、他でもなく、チャプターを立ち上げ、常に前進し続けてきた冨田さんの存在が大きい。

SRチャプターでは「10年後も共にビジネスをするメンバーとして 率直に本音のコミュニケーションで関わります」という理念を掲げている。この理念を遂行するためには、本気でBNIに、そして、事業にコミットしなければならない。冨田さんがBNIで成功できたのは、まさしくすべてに本気で挑戦してきたからこその結果だろう。

文=名城政也