江尻 望さん
BNI MAX
(名古屋北)
江尻 望さんは、2022年に行われた「BNIコネクトプロフィールコンテスト2022」のなかで、優秀プロフィール賞を受賞した。2019年5月にMAXチャプターに入会してから約3年半という期間で、プレジデント、バイスプレジデント、書記兼会計を担い、今期はアンバサダーとしても活躍している。なぜ江尻さんがBNIにここまで貢献し、本気になれるのか。江尻さんが考えるBNIとの関わり方、これまでの人生について、紹介していこう。
不登校の幼少期。仕事をすることで感じられた社会との繋がり
江尻さんは、愛知県瀬戸市で生まれ育った。両親は自営業でラーメン屋を経営しており、両親と過ごす時間は少なく、ほとんど祖父母に育てられる状況だった。当時は両親とコミュニケーションをとれず、寂しく感じた時期もあったという。
ただ、決して両親と確執があったわけではない。小学校3年生の頃、ある病気で不登校になってしまったときには「無理して行かなくていいよ」と両親が支えてくれた。
不登校は中学まで続き、江尻さんは小学校3年生から中学まで学校に通うことなく、中学卒業後に就職をしている。就職したのは、叔父が経営している工場だった。
働き始めたきっかけは、「これ以上両親に迷惑をかけたくない」という想い。今まで無理強いせずに暖かく見守ってくれていた両親に少しでも「恩返しをしたい」「安心させたい」という気持ちがあったからこそ働く決心ができたのだ。
工場の仕事では、周りの年代は40~60代の方ばかり、長期間の引きこもり生活で体力もない江尻さんにとって、決して働きやすい環境ではなかっただろう。しかし、江尻さんは働き続けることで、仕事でお金をいただく尊さ、コミュニケーションをとることの大事さを実感する。これが、後の江尻さんの人生で軸になっていく考え方に繋がっていく。
工場で働き1年ほど経過したあたりで、叔父から「今なら学校に行けるんじゃないか?」と言われ、定時制の高校に通った。そのなかで、江尻さんは今の仕事に繋がるきっかけを見つける。
当時通っていた定時制の高校は、私服登校であったために「お洒落」について意識を持つようになったのだ。
お洒落に関心を持つようになった江尻さんは、セレクトショップにも通い、店員さんともよく話すようになる。当時はスマホもない時代。雑誌から得られる限定的な情報ではなく、店員さんの生の話を聞くことで、江尻さんの価値観も変わっていったのだという。そこで「ファッションという領域で人に影響を与え、人の価値観を変えるこの仕事は凄い!」と感じて、高校卒業後はファッション関係の専門学校へ進学した。
専門学校卒業後は、はれてアパレルショップに就職する。しかし、江尻さんがイメージしていたものとは違った。就職したお店は名古屋でも屈指の高級ブランドショップであり、富裕層が多く、一見のお客様が来なかったのだ。「自分の接客や自分のお客様を作ることができない」と、成長への弊害を感じ、アパレルショップを1年で退職してしまう。その後、接客の経験ができる場所として、スキンケア販売を行った。
宝飾品販売での評価がBNIへと繋がる
スキンケア販売の後、江尻さんは宝飾品業界へ転身する。宝飾品業界を選んだのは「もう一度高級な品物を扱ってみたい」という気持ちからだ。宝飾品業界に転身してからの江尻さんの活躍は輝かしいもので、さまざまな小売り・サービス業の方が参加し、接客技術を競う、日本を代表する大きな接客コンテストにおいても以下の成績を残している。
l 第17回SC接客ロールプレイングコンテスト中部地区大会 【優勝】
l 第17回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会 【優秀賞】
l 第6回イオン同友店会接客ロールプレイングコンテスト 全国大会 【優秀賞】
その他にも多数の受賞歴がありその合計数は13回。小売り・サービス業の世界でこれだけの受賞歴は、たぐいまれなる実績だ。
これらの活躍を経て、店舗のマネージメントを行う役職にまでなった。当時の社長からも目に留まり、社長からの依頼を受けてBNIへ入会する。
BNIに入会した当時の気持ちについて、江尻さんは次のように語った。「会社が、僕だったらできると信頼してくれて、投資をしてくれるのが嬉しかった。だから会社からやらされるのではなく、BNIでも成績を残したかった」。
その結果、BNI入会初年度から2,000万円ほどの売上を上げた。
江尻さんがBNIで成功をおさめているのは、会社のためではありながらも、江尻さんの人生の軸に「コミュニケーション」があるからだ。BNI入会当初から「メンバーと強く関わっていかなければうまくいかない、入るだけでは売上は上がらない」と感じていた江尻さんは、積極的にBNIに関わるようになる。
チャプターで感じられた。求めていた「コミュニケーション」
MAXチャプターを選んだ理由においては、MAXチャプターの「一生涯の仲間をMAXで」という言葉に感銘を受けたからだそうだ。さらに、MAXチャプターに見学に行った際に「江尻君だから入ってほしい」と言う言葉に、強く感激した。「こういうコミュニケーションをとっていきたい」と感じ、MAXチャプターへ入会。
その結果、今では会社を退職し、2021年9月に個人事業主として独立している。独立できたのも、MAXチャプターがあるからこそである。
当時、仕事の他に将来的にやっていきたい夢や目標についてメンバーの寺澤進吾さんと話した際に、その夢を叶える機会を寺澤さんが与えてくれたのだ。「売上の拡大だけじゃなく、お互いを理解し、信頼関係を構築し、自分のやりたいことを叶えてくれる」そんなBNIを改めて凄いと感じ、この環境であれば一人でもやっていけるのではないかという自信もついたのだという。
今回輝いた「BNIコネクトプロフィールコンテスト2022」についても、メンバーからの協力が欠かせない。コネクトプロフィールについて教えてくれたのは、東京港中央リージョン、GIFTチャプターの『緒方 薫平』さんだ。
コネクトの効果的な編集方法や動画の掲載方法などを、緒方さんに教わり実践した。それを「自チャプターに持ち帰りたい、そのためにまずは自分が模範として見せなければいけない」という気持ちから、コネクトプロフィールを徹底的に、魅力的に見せるようになったのだ。
BNI、仕事、ひいては社会との繋がりのなかでの価値観について、江尻さんは次のように語った。
「求められたい。求められたら返したい。出会った人の人生が変わるきっかけになりたい。」
江尻さんの中で、幼少期に感じた「コミュニケーション」の大事さ、その濃さが、BNIにも活きている。
今後は、チャプターだけではなく、リージョン、さらにはBNIに対して貢献をしていきたいとのことだ。

文=名城政也