梅景章裕さん
BNI ETOILE
(東京N.E.)
カテゴリー:補助金サポート
1986年7月16日生まれ。大阪府枚方市生まれ。大阪工業大学知的財産学部を卒業後『オパール化粧品』に入社し、社長室企画総合職として企画・マーケティング・営業を経験。独立して飲食店を経営しながら『吉本興業』に入社。2021年2月に「BNI ETOILEオンライン(秋葉原)」に入会、2021年4月14日に正式に発足した。2022年1月現在はメンターコーディネーターの役も務める。
2021年10月1日~12月31日の期間中、ビジター招待とスポンサーになった人数を競うBNIグローバルのキャンペーン「Race to Your Success」にて最もポイントを重ねてメンバー部門のトップパフォーマーとなったのは、ビジター14名・スポンサー3名の BNI ETOILEオンライン(秋葉原) 梅景章裕さんだ。彼はいかにしてトップパフォーマーとなったのか。そこにはある「問いかけ」がある。
飲食店の夢を叶えるために
高校~大学時代と飲食店でアルバイトを続け、「いつかは飲食店経営を」と夢見ていた。ただ、国税局に勤める父からは反対され、「チャレンジするタイミングは30歳まで」と、虎視眈々と夢を形にするために自分を磨いた。大学を卒業後に化粧品メーカーに勤め企画マーケティング、営業を学んだ。その間、独学で調理師免許を取得し、バイト時代の仲間とともに7坪の店で和食の店を開く。
ただ、店を開いたことがゴールになり、その先のビジョンを持っていなかった。ある程度店も回るようになり、自分に時間が生まれたことで、「2年間修業に出たい」とスタッフたちに相談する。その先はなんと『吉本興業』。「面接は10分そこそこで終わって、翌日から出社という感じで。でも1分でも遅刻したらアウト。すごく厳しいのですが、タイムマネージメントは芸人さんの教育にもなっているからなるほど、と思いました」。ここでデジタルマーケティングのノウハウを学ぶことになる。
みんなのことを考えたら別事業
その間、7坪の店は移転し大きくなり、その後も拡大を続け、最大26人のスタッフを抱える組織にまで膨らんでいく。しかしそこでまた考えた。「みんな頑張っているのに業態によって給与に差が出るのはおかしい。きっとこの先それが問題になると思っていました」。その結果、実施したのは“全員独立させること”だった。1店舗だけを残し、すべて独立を促していった。フランチャイズにも近いが、そのフランチャイズ料は彼らの財務などを担当する税理士への報酬という形としたのだ。その税理士は、国税局を退官して独立した父。
「飲食店を始めたときは半分諦めて認めてくれましたが、今では協業することで多くのアドバイスや事業の手伝いをしてもらえています。独立した彼らも安心して事業に集中してほしいから、税務・会計に加え、補助金・給付金の手続きも一括でまとめられるから楽なんです。補助金申請などの書類作成は、修業に行っていた化粧品メーカーや吉本興業でずっとやってきたのでノウハウを持っていました」。その流れがスムーズであればあるほど、独立したスタッフたちは知り合いにこの流れを伝え、拡散していく。同業他社からの依頼が増え、企業コンサルタントの部署を作るまでに至った。
まさかの東京チャプター
BNIは、飲食店で現場に立っていたときから誘われていた。しかし、子どもが3人いることも踏まえると、朝早い動きができないと断っていた経緯もある。やがて月日が経ち、現在のビジネスモデルが確立した頃、クライアントの口から再びBNIという言葉を聞いた。「今相談してもらっているのをオンラインでできませんか?」。クライアントの頼みでもあり、オンラインでの取り組みはブラッシュアップすれば何とかなる。何よりもミーティングが夜であったのも後押しした。チャプターの立ち上げに共に参加し、晴れて2021年4月に「BNI ETOILE」はスタートする。
しかし、大きな勘違いを彼はしていた。「実は入会して初めて気付いたんですが、チャプターの拠点が東京だったんです。誘ってくれたクライアントは大阪の方でしたし、てっきり大阪のチャプターかと……。大阪から出たことがなかったので誰も知らない状況でした。ただ、東京は行ってみたい場所でもありましたし、1年のうちに友達が10人できたらいいかな、というくらいの感覚でした」。
問いかけ、イメージさせる
入会してちょうど1年、友達10人どころか、メンバーは14都府県72名にも上る。ビジター招待に関しても、ビジターオリエンテーションに関しても、彼はよく「問いかける」ことを欠かさない。
「ミーティングはビシッとしているけど、オフ会になれば一緒にふざけられる間柄です。そんなメンバーと一緒に仕事をしてみたいと思いませんか?」
「7人の友達の年収平均が自分の年収に比例する、という格言が本当か確認したら、本当に自分がステップアップしました。そんな経験してみたいと思いませんか?」
「こんなビジネスアイデアがあるんですけど一緒にやったら面白いと思いませんか?」
気が付けばビジターにもメンバー候補にも「問いかける」。それは相手がイメージしやすいシチュエーションに身を置いてもらうことでもある。
「化粧品店時代ですが、来られるお客様は全員女性なのに、私は身なりも気にしていなくてタバコも吸っていて。そんなときにある女性社長のお客様から『そんな身なりもだらしなくてタバコ臭い人のお店に入りたいと思う?』と諭されたことがあったんです。そこで初めて気付いたんです。自分が客だったらどう思うだろう、と。それ以来ですね、“こうだったらどう思いますか?”と問いかけるようになったのは」。
また化粧品メーカーにいた時代、小さな街の化粧品店では、よく各メーカーを呼んでミーティングを重ねていた。化粧品店にしてみれば大きなショッピングセンターの化粧品店と張り合わなければいけない。「小さくても大きな相手に勝つには一人じゃダメなんだ、と。小さくてもチームを組んでいくことで立ち向かえる。これってBNIと似ている部分があると感じます。ギバーズゲインもまさしくそうです。当時店の花の水やりのためだけに店を訪れていました。それに何の意味があるのかと最初は思っていましたが、接触頻度が他のメーカーよりも段違いであるから、結果ビジネスにつながっていったんです」。
飲食店のアルバイト、化粧品メーカー、吉本興業、そしてBNI。すべてが一本の線になって彼の人生を紡いでいる。
※「Race to Your Success」にてメンバー部門のトップパフォーマーとなった梅景さんには、ダイキャスト製のBNIフェラーリとフェラーリの自転車が贈呈された。