世界に広がるビジネスネットワーキングの可能性:異文化を超えて共通する「リファーラル」の本質

2026/01/20

ビジネス・ネットワーキングの力は、国境や文化、そして業種の垣根を越えて共有されるものです。北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど)におけるネットワーキングの現場からは、私たちが日々のビジネスで活用できる、普遍的かつ非常に有益な洞察を得ることができます。

業種の枠を超えたネットワーキングの広がり

ビジネス・ネットワーキングと言えば、不動産業や士業、金融関係などが一般的ですが、欧州の事例では驚くほど多様な業種が参加し、成果を上げています。

  • 製造業・卸売業の参画
    テキスタイルメーカー(製造業)や機械加工ショップ、さらにはワインの卸売業者がネットワーキングに参加しています。これらは一般消費者向けではないため、一見すると紹介(リファラル)が出にくいように思われますが、実際には大きな成功を収めています。

  • 「直接販売」ではなく「販路の紹介」
    例えばワイン卸売業の場合、他のメンバーに直接ワインを売るのではなく、メンバーの知人であるレストランや酒販店を紹介してもらうことでビジネスを拡大しています。

  • 専門性の活用
    機械加工のような特殊な業種であっても、製造プロセスの一部を必要とする企業との橋渡しをメンバーが行うことで、価値あるリファラルが発生します。

どのような業種であっても、私たちが「紹介の声に耳を傾ける」方法を学びさえすれば、ビジネスの機会は至るところに存在しているのです。

世界共通の「リファーラルの言語」

言葉や文化が異なっても、ネットワーキングの根底にある仕組みは世界中で共通しています。

北欧の各都市で行われているミーティングは、現地の言語で行われていても、その構成や進行、そして「Givers Gain®(与える者は与えられる)」という哲学は変わりません。これは、ビジネスの信頼関係を構築するプロセスが、人種や宗教、文化を超えた「普遍的な言語」であることを証明しています。

他地域のチャプターを訪問することは、自身のビジネス視野を広げるだけでなく、同じ志を持つ世界中のプロフェッショナルとつながる絶好の機会となります。

グローバルな視点をビジネスに活かすために

ネットワーキングをより効果的に活用するために、以下の視点を持つことが推奨されます。

  1. 先入観を捨てる
    「自分の業種は紹介に向かない」と決めつけず、ターゲットとなる紹介先(B2Bならその先の代理店など)を明確に伝えることが重要です。

  2. グローバルなネットワークを活用する
    海外出張や旅行の際、現地のビジネスグループを訪問してみてください。共通のルールに基づいた組織であれば、温かく迎え入れられ、現地の市場情報を得る貴重な機会となります。

  3. 「与えること」から始める
    どのような環境であっても、まず他者のビジネスを助けることで、最終的に自分自身のビジネスが成長するという原則は揺るぎません。

ビジネス・ネットワーキングは、単なる営業活動ではなく、信頼に基づいた人間関係の構築です。その本質を理解し、多様な業種や文化を受け入れることで、ビジネスの可能性は世界規模へと広がっていくでしょう。

※本記事は、英語版「The Official BNI Podcast」Episode 3: Planes, Trains and Automobiles の内容をもとに、日本向けに再構成・編集しています。