小田原 益広(おだわら ますひろ)
BNI ホワイト(名古屋セントラル)
カテゴリー:洋菓子の製造販売
小田原 益広さん(以下:小田原さん)はBNI歴10年のベテランメンバーである。そんな小田原さんは、BNIコネクトプロフィールコンテストにて、クレディビリティ賞を受賞した。この賞は、BNIメンバーが自身のプロフィールページを通じて、信頼性や実績をどれだけ効果的に伝えられているかを評価するものである。
お話を伺ってみると、小さい頃から台所に立つのが好きで、小学生2年生のときにはすでにケーキを作っていたのだそうだ。そんなケーキ作り一筋の小田原さんが、なぜBNIに入会し、さらにはプロフィールにもこだわったのか?小田原さんの核となる想いについて、伝えていく。
この人たちには敵わない。けど、自分も挑戦したい!
小田原さんにとって、BNIとの出会いは新鮮な驚きの連続だった。知人の紹介でBNIへビジター参加した際、朝から積極的に活動するビジネスパーソンたちの姿に圧倒されたのだという。「こんなに朝早くから活発に動いている人たちには敵わない」と感じたが、それは「自分も挑戦しよう!」という前向きな気持ちへと変化していった。
この経験は、小田原さんに経営者としての新たな視点をもたらした。社長同士のつながりや集客の方法、ビジネスチャンスの作り方など、職人としての視点では見えていなかった世界が広がっていたのだ。ちょうど店舗の売上向上を課題として考えていた時期でもあり、「店舗だけでなく、人とのつながりを増やした方がいいのかもしれない」という気づきが、BNI入会への決断を後押しした。職人としての技術を活かしながら、新たなビジネスの形を模索する――そんな挑戦の第一歩となったのである。
プロフィールはLPのように、視覚的に魅力を伝える。
オンラインショップの強化を進めていた小田原さんは、全国展開への本格的な一歩を踏み出そうとしていた。そんなタイミングで、ディレクターからBNIのプロフィールページの活用について話を聞き、「全国にアピールするのにピッタリだ」と直感的に感じたという。
プロフィールページの作成にあたっては、ランディングページのように、視覚的に魅力を伝えることを意識した。豊富な画像を活用し、視覚的に伝わるよう工夫。仕事としての成果も期待しながら、細部まで丁寧に作り込んでいった。特に力を入れたのが、社会貢献活動の紹介だ。
小田原さんは、ケーキ作りの過程で生まれるスポンジケーキの端材を活用する取り組みを行っていた。「捨ててしまうのはもったいない」という思いから始まったこの取り組みは、コロナ禍での貧困家庭支援の現状を知ったことをきっかけに、子ども食堂への提供という形で実を結ぶ。現在では週に100個ほどのお菓子を子ども食堂に届けているが、小田原さんはさらに大きな可能性を見出している。「この取り組みは全国のケーキ店で展開できるはず」と考え、ホームページを作成し、企業イメージの向上にもつながる win-win の関係を提案。BNIのネットワークを活用し、クリスマスシーズンには特別な提供も実現している。
このような活動を盛り込んだプロフィールページは、予想以上の反響を呼び、他チャプターや別地域のメンバーからの問い合わせが増えた。「絶対に出会えなかったような人とつながれる」というメリットを実感しているという。
豊富な人脈のおかげで「町の頼れるケーキ屋さん」に。
BNIでの活動を通じて、小田原さんと顧客との関係性も変化した。ケーキ職人としてだけでなく、さまざまな相談を受ける存在になったのだ。その背景には、「信頼できる専門家が後ろにいる」という確かな安心感がある。
たとえば、ケーキ屋の公式LINEで「周りで結婚に困っている方はいませんか?」と発信したところ、婚活の相談が寄せられた。そこで、成婚実績の高いBNIメンバーを紹介。さらに、エステや写真撮影、プロフィール作成まで、BNIネットワークを活用した総合的なサポートを提供できた。
このような支援は、顧客満足度の向上だけでなく、小田原さん自身への信頼度を高める結果となった。「目先の売上ではなく、人を喜ばせることが軸」という小田原さんの理念は、BNIの活動を通じてより効果的に実現されている。
味だけではない。付加価値のあるスイーツで新たな喜びを生みたい。
小田原さんは、BNIでの経験を活かしながら、より戦略的なビジネス展開を考えている。その一つが、BNIならではの特別なスイーツの提案だ。たとえば、表彰状をデザインし、推薦の言葉をチョコレートやプリントで表現したケーキなど、新しい発想の商品開発を構想している。
また、建設業界向けの新しい提案も検討中だ。工事の際の挨拶回り用に、「ご迷惑をおかけします」というメッセージと会社ロゴを入れた巨大クッキーを作るなど、相手の立場に立った商品開発を進めている。「気持ちが伝わり、もらった方も喜ぶ」そんな商品を全国に届けられる可能性に、大きな手応えを感じているという。
「みんなも同じ想いを持っているので、BNIの環境が心地よい」と語る小田原さん。商品やサービスの先にある「人の喜び」を見つめ続ける、その想いこそが、小田原さんのビジネスの原動力なのである。
文=名城政也