私の息子が10代の頃、「宿題の進み具合はどう?」と子どもにとっては恐ろしい質問をすると、彼は典型的なティーンエージャーらしく、視線をそらして、「夕食のあと仕上げるつもりだよ」とお決まりの返事をしていました。
たとえ子どもがいない方でも、あなた自身がかつては子どもだったわけですから、ほとんど誰もがこの状況に共感できると思います。子どもの頃は、宿題をやり終える義務があることは決して楽しいことではありませんでした。しかし、正直なところ、自分の行動や成績、約束に責任をもたされると、自分が何に対して責任があるのか、何をすると約束したのかについて、より意識が高くなる傾向にあります。
あなたのビジネスにおけるネットワーキングにおいても同様です。責任を持つことは、大切です。あなたが「会社、または自宅オフィスから外に出て生産的なネットワーキングの会合に出席する」という約束をしても、時として他の用事が入ってしまい、この約束を忘れるということもあります。いったい、どうしたらよいのでしょうか。
ビジネスネットワーキングにおけるアカウンタビリティ
アカウンタビリティパートナー、つまり、お互いに責任を持ちあえるパートナーを見つけましょう。それによって、あなたが新たなネットワーキング戦略を立てたり、ビジネスネットワーキングイベントに参加する度に、アカウンタビリティパートナーにあなたがそのタスクを実行しているかどうか確認してもらうことができます。毎週電話かビデオ通話でミーティングを行い、その週の戦略を確認しましょう。あなたの活動の進捗状況についての報告を誰かが待っていると、目の前の自分のタスクに集中しやすくなるでしょう。
理想のアカウンタビリティパートナーを見つけるために、これらの質問を自分に問いかけ、答えを書き留めてみてください:
- 仕事仲間で深く尊敬できる人は誰ですか?
- 私がするべきことに集中するように、遠慮なく少しプレッシャーをかけてくれる人は誰ですか?
- 私が決して失望させたくない人を一人選ぶとすればそれは誰ですか?
- お互いにアカウンタビリティパートナーになりうるような、自身のビジネスをネットワークを通じて拡大させることに関心がある人は誰かいますか?
- 私のことをよく知っていて、私に物事を先延ばしにしがちな傾向があることを理解しているのは、誰ですか?
- 私との約束を最後までやり遂げてくれる人は誰ですか?
- 私を手助けしてくれる時間がある人は誰ですか?
それぞれの質問に対し、最低一人を挙げてください。いくつかの質問では複数の名前が挙がるかもしれません。7問全てに答えることで、あなたのアカウンタビリティパートナー候補を特定することができますから、その人たちに連絡を取り、話をしてみてください。
考えてみましょう。誰も他人を意図的にがっかりさせたいと思ってはいませんし、他人に時間を無駄にされたくはありません。アカウンタビリティパートナーがいることで、相手との約束を守りたいという気持ちが強まり、より質の高い仕事をしなければならないという気持ちにつながります。それによって大きなネットワーキングの成果につながるのです。
誰かがあなたの行動に責任を負うことになったことで、あなたにとって良い結果になったという経験はありますか?
訳=川崎あゆみ