「コーチングのススメ」〜年商500万円の経営者を10億円超えにした2人のコーチ~

2023/04/05

2023年2月16日に開催されたビジネスブースタープログラムでは、BNIジャパン大野真徳ナショナルディレクター(以下:大野)と、斎藤日登美さん(クオリティタイム・コーポレーション代表)、根本ディーコン雅子さん(株式会社L.C.Lトランスフォーム・コーチング代表取締役)3名による対談が行われた。

今回は大野の経験も交えながら、コーチングの重要性について共有していく。

コーチングによる“新しい選択肢”の経験

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大野:まず、私の経験からお話しさせていただきます。根本さんとの出会いは、私がセミナーに参加したことがきっかけでした。当時は丁度、ビジネスパートナーと意見の食い違いが多かった時期です。そのセミナーの中で、「ハエになる」という演習があり、「面白い比喩だな」と思いながら実際にオフィスでやってみると、ビジネスパートナーとのコミュニケーションが変わったのです。そこで改めて「コーチングは凄いものだな」と感じられました。

この体験のように、最初は「これはどんな意味があるのか?この質問はどういうことだろう?」というような内容もあるのですが、何度か実践するうちに、新しい答えや選択肢が見つかってきます。もしその質問をされていなければ、きっと同じ考えの堂々巡りになって、新しい選択肢は出てこなかったのではないかと思います。

コーチングの魅力と力

大野:コーチングを始めたきっかけや、これまで続けている理由について教えていただけますか。

根本ディーコン雅子(以下:根本):過去にイギリスに行ったことがあり、アメリカのコンサルティング会社のロンドン支店が立ち上がったばかりの企業にジョインさせていただきました。このコンサルティング会社というのが、戦略コンサルティングではあるものの、行っていることのほとんどはコーチングだったのです。

そこで、コーチングに携わる大きな経験がありました。

当時、比較的大きな会社のコンサルティングを行っていたのですが、そこの会社の経営チーム、あるいは管理職の方々が、自ら変わることを望まれていて「自分たちが変わって組織を良くしていきたい」という形で参加していたのです。

上層部の方の積極的に「変わっていこう」という姿勢を目の当たりにして、この考えが「日本人にも絶対に必要になる」という確信を得たのです。

そこから、コンサルティング会社で勉強しながら経験を積んだり、コーチングのカレッジで学んだりして、今に至ります。

続けている理由については、やはり、コーチングを受けていただいた方の変化が嬉しいという気持ちがあります。自分で自分のビジネスやパーソナルライフのことを考えていない人というのはいないと思います。ただ、自分の頭で考えていても、堂々巡りになってしまい、自分の枠から出るのは難しいものです。

その枠を出るお手伝いをさせていただけていて、そこから変化に繋げられるといった部分が、私としての喜びになっています。

斎藤日登美(以下:斎藤):私は、元々外資系の企業で社長の秘書として働いていました。当時は職位も高くなっていて、社員をバサバサと切るようなタイプだったのです。そんなときに私の挫折体験が起きてしまいます。

社長が退任するというタイミングで、「斎藤も辞めさせろ」という意見が役員から挙がってしまったのです。そこで私自身の問題に気づき、もっとコミュニケーションを勉強しなければいけないと思いました。

丁度その頃に「コーチング」という言葉を、よく聞くようになります。まずは、私の尊敬している方からです。その方が「斎藤さんはコーチングに向いている」と勧めてくれたのです。もう一人は、元部下からで、「斎藤さんにピッタリの仕事がある」とコーチングを勧めてくれました。そこから、コーチングについて勉強するようになりました。

続けている理由については、コーチングを受けていただいた方が、思ってもみないような成功をされるという経験があったからです。その変化や様子を見ていくのは、私にとって楽しみになっています。

大野:コーチングの成果を最大化するための秘訣などはありますか?

斎藤:「まずはやってみる」が大事です。よくスポーツに例えるのですが、スポ―ツも1回やるだけでは向いているかどうか、才能があるかどうかというのはわかりません。続けるからこそ、変化が見えたり、できたりするようになるものです。

コーチングも同じような部分があります。コーチングを受ける中で、楽しいことばかりではありませんし、聞きたくないような意見を聞くこともあるかもしれません。それでも、続けてみると変化が見えてくるものなのです。

大野:今のお話を聞いて私自身も思い出したのですが、コーチングを始めたばかりの頃は、居心地の悪さを感じることもありました。そのあたりについては、どのようにお思いでしょうか?

斎藤:コーチングに限らず、どのようなものでも最初は違和感を伴うかと思います。「変わろう」とすると、どうしても違和感は否めないものです。むしろ、違和感こそ大事だと思います。違和感を覚えるからこそ、新しい選択に向いていけるのではないかと思います。

根本:人は誰でも無意識のうちに「自分を守りたい」という、変化に対する恐れは出てしまうものです。その部分を、コーチとの対話で俯瞰して「こんなところに恐れがあったんだ」と気づくことが重要だと思います。

大野:根本さんのコーチングの秘訣についても教えてください。

根本:例えば組織の中でコーチングを受けるときに「上から言われたから参加している」というマインドでセッションに参加する方がいます。これが物凄くもったいないと感じます。「会社がこういった機会をくださった」と、チャンスという視点で参加していただくことが大事だと思います。

大野:まず「体験してみる」という考えが大事なのでしょうか?

斎藤:大事なのは「自分ごととして受け入れられるか」が大事です。「自分がもしかしたら、一つの箱の中にいるのではないか?」と思えるかどうかという部分です。

根本:一度体験していただくのは大事だと思います。体験によって自分の箱から出られるきっかけにはなると思います。

経営者にとって「コーチング」の存在とは?

大野:よく「社長は孤独」という言葉を聞きますが、コーチングというのは同じ方向を向きながら伴走してくれるような立場だと思います。パートナーといった意味でも、コーチングの存在は大きいと思います。

ぜひBNIメンバーの方も、同じチャプターやリージョンでコーチングカテゴリーの方がいたら、一度体験してみてください。その人との相性もあるので、色んなコーチングを体験してみるのも良いかもしれません。

文=名城政也